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高原 省五; 松木 良夫*; 本間 俊充; 村松 健
JAEA-Review 2010-060, 73 Pages, 2010/12
各種発電システムに関する比較影響評価の手法と代表的な評価結果を調査・整理した。比較影響評価は幾つかの影響評価手法を用いて実施されるが、一般的な方法として影響経路(損害関数)法が知られている。同手法は、発電所等の放出源から有害物質が環境中を移行して対象に影響を及ぼす過程を評価する。また、評価の目的に合わせて評価範囲(燃料チェーン,時間的及び空間的)を限定すること、評価過程でデータとモデルの妥当性を示すことに本手法の特徴がある。同手法は、国際原子力機関(IAEA)が12か国の研究機関と共同で実施した比較影響評価に関する共同研究プログラム(CRP)及び欧州共同体(EC)の外部性評価プロジェクト(ExternE)において採用され、国際的に広く認識された手法である。IAEAのCRP及びExtern Eの評価結果では、化石燃料(石炭,石油及び天然ガス)チェーンによる影響が特に大きく、その傾向は二次汚染物質や地球温暖化の影響を考慮した場合に顕著である。一方、原子燃料チェーンによる影響は、過酷事故のリスク及び長寿命核種による地球規模の影響評価について議論の余地がある。
松木 良夫*; 高原 省五; 本間 俊充; 村松 健
JAEA-Review 2008-029, 111 Pages, 2008/05
各種エネルギー産業(石炭,石油,天然ガス,水力及び原子力)における大規模事故事例及びリスク評価事例を調査し、その結果を分析した。大規模事故事例は、スイスのPaul Scherrer Instituteの調査及び国際原子力機関が整理した情報を中心に整理し、また原子力発電所における大規模事故に関して、米国における大統領委員会報告及び欧州における幾つかの研究報告を整理した。調査結果は、事故の被害(死亡者数,負傷者数,避難者数及び損害額)を指標として整理し、この結果をもとに、原子力発電とほかのエネルギー産業における事故の規模を比較した。原子力産業における事故事例は、ほかのエネルギー産業における事故と比べて特に損害額が高くなる傾向があるが、死亡者数や負傷者数に注目した場合には、ほかのエネルギー産業と比べて原子力発電における事故の方が大規模な被害を伴うという傾向は確認できなかった。一方、ほかのエネルギー産業の事故と比較した場合、原子力事故は、事故の影響範囲が非常に広く、長期間に渡り影響を及ぼす点で特徴がある。