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田久 創大*; 松本 謙一郎*; 平出 哲也; 錦戸 文彦*; 赤松 剛*; 田島 英朗*; 高橋 美和子*; 山谷 泰賀*
Japanese Journal of Applied Physics, 63(8), p.086003_1 - 086003_8, 2024/08
被引用回数:2 パーセンタイル:41.43(Physics, Applied)陽電子と電子は、生体内で結合状態をとることがあり、ポジトロニウム(Ps)と呼ぶ。三重項Ps(ortho-Ps)が消滅するのにかかる時間はortho-Psピックオフ消滅寿命と言い、周囲の電子密度に応じて変化する。この寿命値はPETスキャン情報に新しい生物学的情報を追加できる可能性がある。ortho-Ps寿命による生体内の(フリー)ラジカルの定量化の実現可能性を議論するために、我々は臨床PETシステムを使用してラジカルを含む水溶液中のPs寿命を測定した。結果は、陽電子消滅イベントの計数統計が10
イベント以上であれば、数mMオーダーの水溶液中のラジカル濃度の差はoetho-Ps寿命によって定量化できることを示唆した。しかし、この濃度は、生体の生理機能で生成されるラジカル濃度よりも高かった。
外山 毅*; 荒川 大*; 平松 成範*; 五十嵐 進*; Lee, S.*; 松本 浩*; 小田切 淳一*; 手島 昌己*; 飛山 真理*; 橋本 義徳*; et al.
Proceedings of 1st International Particle Accelerator Conference (IPAC '10) (Internet), p.981 - 983, 2010/05
J-PARC MRのビームコミッショニング中のBPMの運用経験について報告する。サブジェクトは、(1)特にビームダクトの段差の影響,(2)1秒平均に対し30ミクロンの位置分解能,(3)ビームを使った位置校正である。
伊藤 賢志*; 岡 壽崇*; 小林 慶規*; 白井 泰治*; 和田 健一郎*; 松本 昌高*; 藤浪 真紀*; 平出 哲也; 誉田 義英*; 細見 博之*; et al.
Materials Science Forum, 607, p.248 - 250, 2009/00
現在までに陽電子消滅寿命測定(PAL)の標準化が行われたことはない。標準がないと各々の研究室データの比較における信頼性の欠如に繋がる。そこで標準化への第一歩として、金属,高分子,シリカガラスの3種類の試料において合意した測定、及び解析手法で測定を行い、研究室間において比較を行った。金属試料では1寿命成分、それ以外では3寿命成分で解析を行った。陽電子寿命、及びオルソーポジトロニウム寿命に関して、研究室間における測定結果の違いが起こる原因について考察した。その結果、研究室ごとに使用している検出器の形状,配置などが異なり、コンプトン散乱された低エネルギーの
線がもう一方の検出器に入ることで寿命スペクトル上にゆがみができるためと考えられた。検出器間に薄い金属板を挿入することで、各研究室間の違いが低減されることを確認した。
伊藤 賢志*; 岡 壽崇*; 小林 慶規*; 白井 泰治*; 和田 健一郎*; 松本 昌高*; 藤浪 真紀*; 平出 哲也; 誉田 義英*; 細見 博之*; et al.
Journal of Applied Physics, 104(2), p.026102_1 - 026102_3, 2008/07
被引用回数:59 パーセンタイル:86.34(Physics, Applied)同一の溶融石英とポリカーボネートを試料に用い、陽電子消滅寿命測定及び解析を12の研究室において実施し、その比較を行った。各研究室で得られた陽電子寿命のばらつきは、測定方法と解析方法を統一することで、過去に報告されている、何も制約を与えずに行われた試験結果に比較して、小さくできることがわかった。
松永 陽子*; 宮野 廣*; 野口 和彦*; 村松 健*; 成宮 祥介*; 高田 孝; 牟田 仁*; 糸井 達也*; 松本 昌昭*; 杉山 憲一郎*
no journal, ,
東京電力福島第一原子力発電所事故以降、公衆とのリスクコミュニケーションの重要性がますます高まっている。原子力安全にかかる公衆との対話では、原子力安全にかかるリスクだけではなく、社会リスクについて議論することが重要である一方、リスクに対する捕らえ方の違いがコミュニケーションを難しくしている。リスクに対する公平で適切な公衆との対話はトータルリスクの低減に必須となる。
田久 創大*; 平 義隆*; 平出 哲也; 錦戸 文彦*; Kang, H. G.*; 田島 英朗*; 小畠 藤乃*; 松本 謙一郎*; 高橋 美和子*; 山谷 泰賀*
no journal, ,
陽電子寿命から生体内の新しい生化学的情報を取り出す量子PET(Q-PET)の実現を目指している。しかしながら、例えば、測定した寿命値から、どんな病気なのか、という基礎データは現状全くない。それは、生体内で生きたままの生体組織の陽電子寿命分析が困難であるからである。分子研の極端紫外光研究施設(UVSOR)の6.6MeVガンマ線ビームを利用した、生体を含む試料深部の3次元分析を可能とする陽電子寿命イメージング分析技術を提案する。具体的には、このビームを試料に照射し、PETの原理でイメージングして、陽電子寿命の3次元画像化を実現する。その初期実験結果について報告する。
田久 創大*; 平出 哲也; 松本 謙一郎*; 錦戸 文彦*; 赤松 剛*; 田島 英朗*; 高橋 美和子*; 山谷 泰賀*
no journal, ,
陽電子は、電子と対消滅を起こす前にポジトロニウム(positronium, Ps)を形成することがある。Psが消滅する時間であるPs寿命は、周囲の電子密度に依存して変化するため、例えば、低酸素がんイメージングのための酸素分圧センシングに応用できる可能性がある。そこで我々は、陽電子分布ではなくPs寿命から診断を行う量子PET(quantum-PET, Q-PET)の実現を目指している。これまでに、頭部専用臨床PET装置VRAINを用いて、低酸素状態の腫瘍細胞と健常組織細胞に相当する酸素分圧に調整したNa-22溶液のPs寿命を測定し、それらのPs寿命差約7psの弁別実証を報告している。一方、生体には温度分布があり、体表付近と深部では温度が異なる。Ps寿命は水温によって変化することが知られているため、本研究では、その影響を調べる実験を行った。薄膜Na-22線源を純水に接触させ、小型インキュベーターに入れて温度を25
C、36
C、44.5
Cと変化させた。VRAINを用いて各々のPs寿命を測定した。測定されたPs寿命値は、25
Cで1.9499
0.0099ns、36
Cで1.9135
0.0101ns、44.5
Cで1.8769
0.0098nsであった。これら3点を直線近似して解析すると、水温が35
Cから37
C付近でPs寿命が3.5ps/
Cで変化すると算出された。Ps寿命に基づく低酸素イメージングでは、体温の影響を考慮する必要性が示唆された。
伊藤 賢志*; 岡 壽崇*; 小林 慶規*; 白井 泰治*; 和田 健一郎*; 松本 昌高*; 藤浪 真紀*; 平出 哲也; 誉田 義英*; 細見 博之*; et al.
no journal, ,
金属中の空孔型欠陥や高分子中の自由体積空孔の検出・測定に有効な陽電子寿命測定法において、これまで異なる研究室で得られた結果の同等性や信頼性はほとんど検討されてこなかった。ここでは、バルク陽電子寿命測定のための測定プロトコルや標準物質の検討結果に基づいて実施した試験所間比較試験結果における不確かさの要因について考察した。金属試料ではさらなる検討が必要であることがわかったが、ポリカーボネート及び石英ガラスでのオルソーポジトロニウムの寿命値の結果では過去の国際比較試験に比して半分以下の不確かさが実現できた。
伊藤 賢志*; 岡 壽崇*; 小林 慶規*; 白井 泰治*; 和田 健一郎*; 松本 昌高*; 藤浪 真紀*; 平出 哲也; 誉田 義英*; 細見 博之*; et al.
no journal, ,
現在までに陽電子消滅寿命測定の標準化が行われたことはない。標準がないと各々の研究室データの比較における信頼性の欠如に繋がる。そこで標準化への第一歩として、金属,ポリカーボネート,シリカガラスの3種類の試料において合意した測定、及び解析手法で測定を行い、研究室間において比較を行った。研究室間における測定結果の違いが起こる原因について考察した結果、研究室ごとに使用している検出器の形状,配置などが異なり、コンプトン散乱された低エネルギーの
線がもう一方の検出器に入ることで寿命スペクトル上にゆがみができるためと考えられた。検出器間に薄い金属板を挿入することで、各研究室間の違いが低減されることを確認した。
田久 創大*; 松本 謙一郎*; 平出 哲也; 錦戸 文彦*; 赤松 剛*; 田島 英朗*; 高橋 美和子*; 山谷 泰賀*
no journal, ,
陽電子断層撮影法(positron emission tomography, PET)は核医学分野で活躍する診断技術の1つである。最近、陽電子が生体中で時々形成するポジトロニウムを活用して、生体中での生化学的情報を取り出す「ポジトロニウムイメージング」に関する研究が注目を集めている。一方で、ポジトロニウムが生体中のどんなバイオマーカーとなるかは明らかとなっていなかった。そこで我々は、ポジトロニウム寿命が水中の酸素分圧に応じて変化することで、腫瘍内酸素分圧のイメージングの可能性を示してきた。本研究では、臨床PET装置を利用して、行った陽電子寿命測定結果について報告する。
野口 和彦*; 宮野 廣*; 村松 健*; 成宮 祥介*; 高田 孝; 牟田 仁*; 糸井 達也*; 松本 昌昭*; 松永 陽子*; 杉山 憲一郎*
no journal, ,
リスクとは、判断を支援する指標である。したがって、何を判断しようとするかによって、何がリスクかは異なってくる。原子力システムの安全に関するリスクといっても、安全に対するどのような影響を判断しようとしているかによって、検討すべきリスクは異なってくる。
宮野 廣*; 村松 健*; 野口 和彦*; 成宮 祥介*; 高田 孝; 牟田 仁*; 糸井 達也*; 松本 昌昭*; 松永 陽子*; 杉山 憲一郎*
no journal, ,
原子力安全において、「安心」を確保することは重要である。「安心」をどう科学的に定量化するか?本報告では、リスク定量化と安全や「安心」との関係について考察を行うことで、社会共通の「安心」がどうあるべきかについて検討を行った。
松本 昌昭*; 宮野 廣*; 野口 和彦*; 村松 健*; 成宮 祥介*; 高田 孝; 牟田 仁*; 糸井 達也*; 松永 陽子*; 杉山 憲一郎*
no journal, ,
社会においては、リスクの理解は様々である。リスクをどのように理解していけば良いのかを示し、リスクについての社会との向き合い方をまとめる。個人のリスクの受け入れは個人で行うものであるが、社会のリスクは、社会としていかなるリスクを許容するかという仕組みを社会で構築する必要がある。そのためにも、社会リスクとはどんなものであり、どのように社会また個人は、それに向き合い、受け入れるリスクの選択をどう行うべきかを述べる。また、原子力リスクの考え方とそれを一般公衆に対する防災の観点からどのように捉えればよいかを考察する。