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門脇 春彦; 松嶌 聡; 中嶌 良昭
Proceedings of 24th International Conference on Nuclear Engineering (ICONE-24) (DVD-ROM), 6 Pages, 2016/06
新型転換炉「ふげん」は重水減速軽水沸騰冷却圧力管型の原子炉である。原子炉の運転によって重水中にトリチウムが発生したため、重水系及びヘリウム系はトリチウムによって汚染された。「ふげん」において生じたトリチウムの化学形態は水分子である。トリチウム汚染された重水系の乾燥処理のために、通気乾燥と真空乾燥が系統の乾燥に適用され、それぞれ系統内の重水の乾燥処理に効果があることを実証した。ヘリウム系は汚染レベルが低くまた内包物を含まない系統であるが、本系統は真空乾燥により速やかに処理を完了することができた。しかし、重水浄化系は乾燥処理に長期間を要した。試験の結果から、除染対象にアルミナペレット、樹脂、シリカゲルのような水の吸着材を含む場合、乾燥処理に長期間を要することが判明した。これに対し、ローター式除湿機の乾燥処理の試験結果より、吸着重水を軽水に置換することでトリチウム化重水の除去を加速できることが示された。
石田 武和*; 松島 吉明*; 清水 誠*; 林 正彦*; 海老澤 丕道*; 佐藤 修*; 加藤 勝*; 小山 富男*; 町田 昌彦; 佐藤 和郎*; et al.
Physica C, 468(7-10), p.576 - 580, 2008/04
被引用回数:3 パーセンタイル:17.18(Physics, Applied)超伝導ネットワークの拡張リトルパークス効果は、磁場の関数として超伝導臨界温度が周期的に変動する現象である。本研究では、鉛を用いた蜂の巣格子と三角格子を電子線ビームリソグラフと蒸発鉛フィルムのリフトオフプロセスを組み合わせることで観測系を準備し、印可磁場を変動させて磁化をSQUIDを使って調べた。その結果、磁束跳躍の直接観察に初めて成功した。これは臨界温度の変動による超伝導臨界電流の変動が原因で磁束跳躍が起こることを直接観察したという点でインパクトが大きく、拡張リトルバークス効果の要因を初めて明らかにしたと言える成果である。
浅賀 健男*; 新谷 聖法*; 松島 英哉*; 小形 佳昭
PNC TN9410 85-146, 54 Pages, 1985/11
「常陽」MK―I炉心燃料集合体(PPJD2P)の集合体及び燃料要素の非破壊試験を実施した。本集合体は,「常陽」出力上昇試験から75MW第6サイクルの間,炉内装荷位置2A2で装荷位置3A3の制御棒に隣接し照射され,その平均燃焼度は35,000MWD/MTMである。本集合体の照射後試験の目的は,制御棒の隣接効果を含め本集合体の照射挙動を調べることにある。本試験から得られた主な結果を下記に示す。1.照射挙動、下記に示すような照射挙動が得られた。1)集合体外形形状の異常,ピンの破損等はなく集合体は健全であった。2)集合体は,ハンドリングヘッド部が炉心中心から遠ざかる方向に変位した湾曲挙動を示す。3)ピン寸法測定結果,外周ピンの外側への曲がりがみられた。2.制御棒隣接効果、下記に示すような事実に基づき,制御棒の隣接効果は明確にできなかった。1)集合体の曲がりは,制御棒の隣接に影響されず炉心中心と反対方向であった。2)ラッパ管及びピンによる径方向ガンマスキャンの結果,制御棒隣接面で放射線強度の落ち込みがあったが炉心方向との関係から必ずしも制御棒効果と決めがたい。3)ピン内ガス圧は,制御棒に影響されず集合体燃焼度の増加とともに高くなる傾向にある。
小高 英男*; 浅賀 健男*; 小形 佳昭; 松島 英哉*
PNC TN9410 85-141, 85 Pages, 1985/07
「常陽」MK―I炉心燃料集合体(Fab.No.PPJD2S,平均燃焼度35,000MWD/MTM及びFab.No.PPJD2Y,平均燃焼度30,400MWD/MTM)の集合体及び燃料要素の非破壊試験を実施した。両集合体とも「常陽」低出力試験から75MWt第6サイクルの間,照射されたものである。両集合体は,炉心半径方向に炉心位置(000)から最外列ブランケット部(8D1)までの集合体において,燃焼度,集合体の曲り,バンドルの変形等を調べることにより炉心核設計データを取得することを自的とした炉心核設計確認用集合体のうちの2体であり,PPJD2Sが2D1,PPJD―2Yが3D1に装荷されたものである。本試験から得られた主な結果を下記に示すI.集合体の健全性1)両集合体とも集合体部材の損傷,変形,変色等はなく,燃料ピンの破損,集合体内への異物の混入もなく集合体,燃料ピンは健全であった。II集合体の照射挙動1)ガンマスキャンにおいて,両集合体とも燃料ピンの上,下部ブランケット部へ137C/sの移動が確認された。2)ピンパンクチャ試験のガス圧は,PPJD2Sが最大4,500Torr.PPJD2Yが最大4,380Torr.である。この差は主に燃焼度の差によるものと思われる。ガス分析,ガス放出率の結果は,燃焼度をパラメータとした場合これまでのMK―I炉心燃料の傾向と合致している。III.炉心核設計確認用集合体(全9体)の照射挙動1)炉心燃料集合体の曲がりの照射中の曲り挙動としての方向は炉心中心向と反対方向と考えられる。これに対しブランケット燃料集合体は,有意な変化を示していない。