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吉田 忠義; 辻村 憲雄; 宮田 英明*
Progress in Nuclear Science and Technology (Internet), 4, p.396 - 399, 2014/04
減速材で覆われたCf中性子線源を用いた減速中性子校正場に混在する光子線量率の割合を決定するための研究を行った。光子線量率の測定は、異なる検出原理を持つ3種類の測定器によって行われた。また、測定結果は、モンテカルロ計算に基づく計算結果と比較された。各測定器によって観測された混在光子線量率は、よく一致した。また、測定及び計算結果についてもよく一致した。
松江 秀明; 丹治 輝; 宮田 賢; 安田 良; 松林 政仁; 中西 友子
第5回放射線による非破壊評価シンポジウム講演論文集, p.45 - 48, 2005/02
中性子即発線分析(PGA)あるいは中性子放射化分析(NAA)など中性子を利用する分析法は、非破壊多元素同時定量の特徴を持っていることから、各種材料中不純物の分析など産業界の幅広い分野において中性子利用を図るうえで重要である。本講演では、原研におけるPGA・NAAの現状,現在われわれが研究を進めている比較標準試料を必要としないPGAとNAAの定量法であるk法の開発研究とその応用の話題を中心に紹介する。
松林 政仁; 安田 良; 丹治 輝; 宮田 賢; 松江 秀明; 中西 友子
第5回放射線による非破壊評価シンポジウム講演論文集, p.35 - 36, 2005/02
茨城県では平成16年に中性子の産業利用を促進するための中性子利用促進研究会が立ち上げられた。その中の個別研究会として「非破壊分析・可視化研究会」があり、中性子を利用した即発線分析法による非破壊微量分析及び中性子ラジオグラフィによる非破壊可視化をテーマに地域企業を対象として講義,講演などを通じた啓蒙活動並びにモデル実験に取り組んでいる。本発表ではこれまでの研究会の活動を紹介する。
松江 秀明; 宮田 賢; 飯倉 寛; 松林 政仁
no journal, ,
日本原子力研究開発機構量子ビーム応用研究部門中性子産業利用技術研究ユニットは、中性子の産業利用に向けた技術開発研究とその利用促進を目的としており、中性子イメージング・分析研究グループは、中性子ラジオグラフィによる非破壊イメージング,中性子即発線分析(PGA)そして中性子放射化分析(NAA)による非破壊微量分析の研究開発を通してイメージング技術・非破壊微量分析の高度化を目指している。PGAは、試料を中性子照射した際に放出される即発線を測定することにより、そしてNAAは、その際生成した放射性核種からの壊変線を測定することにより非破壊で多元素同時分析する分析法である。したがって、一般に用いられる破壊分析法と異なり化学処理時の汚染等の心配もなく、正確な定量分析が可能である。また、PGAは蛍光X線分析(XRF)に類似しているが、透過力の大きい中性子を照射し、高エネルギーの即発線を分析に利用するため、XRFで大きな問題となる試料のマトリックス効果等の影響も少ない。さらに従来、NAAあるいはPGAの定量法として既知量の目的元素を含む標準試料を未知試料と同条件で照射・測定し、定量を行う比較法が用いられてきたが、定量法としてk法を用いることで数個の中性子モニターの測定のみで多元素定量を行うことも可能である。本シンポジウムでは、日本原子力研究開発機構の研究炉を利用したk-NAAとk-PGA研究の成果とその応用について紹介する。
吉田 忠義; 辻村 憲雄; 宮田 英明*
no journal, ,
MOX燃料施設で使用する中性子線量当量(率)測定器の特性評価を目的として、Cf線源と鉄,メタクリル樹脂(PMMA)等の減速材の組合せにより、MOX燃料施設の作業場所における中性子スペクトルを模擬した減速中性子校正場(通称:ハイブリッド減速中性子校正場)を整備した。ISO 12789では、このような中性子校正場に含まれる線の割合を決定することが要求されている。そこで、検出原理の異なる3種類の検出器を用いた測定と、モンテカルロ計算を行い、本校正場中の混在線の線量率の評価を行った。