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論文

FBRサイクル実用化に向けて; 国家基幹技術として開発推進

永田 敬; 水田 俊治; 名倉 文則

エネルギーレビュー, 29(5), p.11 - 14, 2009/05

高速増殖炉(FBR)は、高速の中性子を利用し、天然ウラン中に99.3%含まれる核分裂しないウラン238を核分裂するプルトニウム239に効率よく変換することでウラン資源の利用効率を飛躍的に高め、消費した以上の燃料を生み出すいわゆる増殖により、1000年規模のエネルギー源になりえると期待されている。エネルギー資源の乏しい我が国において、FBRの開発に取り組むことは、我が国のエネルギー安定供給に大きく貢献するものである。FBRのもう一つの優れた特長は、使用済燃料に含まれる半減期の長い放射性物質(マイナーアクチニド(MA))を効率的に核分裂させ燃料として利用できることである。MAをFBRサイクル内に閉じ込めることで、高レベル放射性廃棄物の発熱量を低減し発電量あたりの発生量を低減できるだけでなく、潜在的な有害度を低減させることが期待されている。このようなFBRサイクルの特長から、国は2006年3月に定めた第三期科学技術基本計画において、FBRサイクル技術を国家基幹技術の一つに指定し、今後我が国の総力をあげて推進することにしている。

論文

In-pile creep rupture properties of ODS ferritic steel claddings

皆藤 威二; 大塚 智史; 井上 賢紀; 浅山 泰; 上羽 智之; 水田 俊治; 鵜飼 重治*; 古川 智弘; 伊藤 主税; 籠田 栄一; et al.

Journal of Nuclear Materials, 386-388, p.294 - 298, 2009/04

 被引用回数:30 パーセンタイル:88.62(Materials Science, Multidisciplinary)

ODS鋼被覆管のクリープ破断強度に及ぼす中性子照射の影響を調査するために、「常陽」MARICO-2を用いて炉内クリープ破断試験を実施した。MARICO-2では14試料の炉内クリープ破断を検知するとともに、RIMSによりこれまでに6試料の炉内クリープ破断時間を特定することができた。この結果、MARICO-2の照射条件範囲では、ODS鋼被覆管のクリープ破断強度の低下は認められなかった。

論文

次世代原子炉と燃料サイクル研究開発; 実用化に向けたFBRサイクル開発の推進

永田 敬; 一宮 正和; 船坂 英之; 水田 俊治; 名倉 文則

日本原子力学会誌ATOMO$$Sigma$$, 51(4), p.234 - 238, 2009/04

高速増殖炉(FBR)サイクルは、限りあるウラン資源を有効利用し地球環境保全にも適合し、持続的な社会を支える枢要技術である。この技術の基盤となる次世代原子炉とサイクル研究開発について、これまでの経緯,開発の現状及び今後の展望について紹介する。

論文

FBRサイクルの実用化を目指して,2

水田 俊治; 近澤 佳隆; 鷲谷 忠博; 鈴木 政浩

日本原子力学会誌ATOMO$$Sigma$$, 50(10), p.624 - 629, 2008/10

前回の解説では、限りあるウラン資源を有効利用し地球環境保全にも適合し、持続的な社会を支える枢要技術である高速増殖炉(FBR)サイクル研究開発が、いよいよ具体化・実用化を目指した新たなフェーズに入り、我が国ではFaCTプロジェクトを開始したことを紹介した。本稿では、革新的技術開発の具体化に向けて進めているFaCTプロジェクトの最新の動向(炉システムの研究開発及び燃料サイクルシステムの研究開発)と今後の展望について紹介する。

報告書

ODSフェライト鋼被覆管の材料強度基準(暫定案)

皆藤 威二; 水田 俊治; 上羽 智之; 大塚 智史; 鵜飼 重治

JNC TN9400 2005-015, 126 Pages, 2005/02

JNC-TN9400-2005-015.pdf:3.43MB

酸化物分散強化型(ODS:Oxide Dispersion Strengthened)フェライト鋼は、耐スエリング特性に優れたフェライト鋼に酸化物粒子を分散させて高温強度を飛躍的に改善したものであり、燃料被覆管として重要な耐スエリング特性と高温クリープ強度に優れた材料である。サイクル機構で進めている実用化戦略調査研究(FS)では、ODSフェライト鋼を実用化段階での燃料被覆管の有力候補材と位置付けて研究開発を進めてきており、これまでに等軸状の結晶粒内にナノメータレベルの酸化物粒子を緻密に分散させる組織制御技術を開発し、目標強度を有する被覆管を製造することに成功している。今後、ODSフェライト鋼被覆管の照射データを拡充し、実用化見通しを得るため、「常陽」等の高速炉を用いた燃料ピン照射試験を計画中である。本報告書は、燃料ピンの設計に必要なODSフェライト鋼被覆管材料強度基準の暫定案をとりまとめたものである。

報告書

代替溶接法によるODS鋼被覆管/端栓接合部の強度評価

畠山 耕一; 水田 俊治; 藤原 優行; 鵜飼 重治

JNC TN9400 2001-110, 87 Pages, 2001/12

JNC-TN9400-2001-110.pdf:9.35MB

ODS鋼被覆管の高燃焼度燃料への適用性を早急に見極めることを目的として、ロシアの高速炉(BOR-60)を用いた照射試験を計画している。 この場合のODS鋼被覆管と端栓の溶接は、ロシアにおいて適用可能なTIG溶接あるいはレーザー溶接が行われる計画である。本報告では、ODS鋼被覆管の端栓接合方法として、TIG溶接法、レーザー溶接法に加え、電子ビーム溶接法、ろう付拡散接合法3種(金ろう、パラジウムろう、ニッケルろう)の適用性を評価した。さらに、レーザー溶接法とTIG溶接法については、曲げ、内圧クリープ破断試験を行った。本研究で得られた主な結果は以下の通りである。 (1)溶接法の中では、エネルギー密度の最も高いレーザー溶接試験片が優れた引張強度(母材強度の90%以上)を示した。 (2)ろう材では、ニッケルろう付が最も優れた強度(母材強度の84%以上)を示し、次いで金ろう付け、パラジウムろう付の順であった。 (3)曲げ試験では、レーザー、 TIG溶接試験片とも曲げ角度50$$^{circ}$$Cで溶接部周方向にき裂が発生した。 (4)700$$^{circ}C$$における内圧クリープ破断試験では、レーザー、TIG溶接試験片とも高応力側では母材部破断であったが、低応力側では溶接部破断となった。溶接法の中ではレーザー溶接、ろう付法の中ではニッケルろうの適用性が最も高い。

報告書

フェライト系ODS鋼被覆管の製造技術開発

水田 俊治; 藤原 優行; 鵜飼 重治

JNC TN9400 2001-103, 139 Pages, 2001/09

JNC-TN9400-2001-103.pdf:7.93MB

高速増殖炉の実用化のため、高速炉炉心構成材料として高照射量まで組織安定性が高く、スエリングや高温強度に優れた材料として酸化分散強化型(ODS)フェライト鋼の開発を進めている。被覆管の製造工程において加工方向に伸張した結晶粒に起因する強度異方性を改善するため、再結晶技術を用いたフェライト系 ODS鋼被覆管の製造方法と添加元素の影響について評価した。また、将来の実用規模の観点から、長尺被覆管の量産を可能とする経済性の高い製造プロセスの成立性についても検討した。本研究で得られた主な結果は以下のとおりである。 (1)強度と加工性に影響を及ぼすTiとY2O3添加量をパラメータとして被覆管加工試験を行い、再結晶軟化を行うことにより被覆管作製が可能である。再結晶粒はTiとY2O3添加量が高いほど、圧延方向に伸張した組織を示した。 (2)試作した被覆管のリング引張特性はTiとY2O3添加量に依存した強度を示し、0.3Ti-0.23Y2O3のF95が最も優れた引張強度を示した(F95$$>$$F93$$>$$F92$$>$$F91)。また、どの鋼種についても周方向の一様伸びは全温度範囲に亘って、高温まで十分な延性を有していた。 (3)内圧クリープ強度についてもTiとY2O3添加量に依存した強度を示し、TiとY2O3の複合添加により分散粒子は微細にかつ緻密に分散した。最も強度の高いF95は目標強度(700$$^{circ}C$$,10000h,120MPa)を達成できるレ

報告書

Final Report JNC/ANL Collaborative Program for Evaluation of Irradiated EBR-2 Stainless Steel

Tsai, H.*; Allen, T. R.*; Cole, J. I.*; Strain, R. V.*; 吉武 庸光; 堂野前 貴子; 赤坂 尚昭; 水田 俊治; 鵜飼 重治; 宮川 俊一

JNC TY9400 2001-025, 117 Pages, 2001/07

JNC-TY9400-2001-025.pdf:6.94MB

高速炉炉心材料として使用されるオーステナイト鋼の高速中性子照射損傷に及ぼす低はじき出し損傷速度の影響を評価することを目的として、1997年 4月から 4年にわたってサイクル機構と米国アルゴンヌ国立研究所との間で、米国の高速実験炉EBR-IIの反射体ラッパ管として照射された316ステンレス鋼12%冷間加工材の照射挙動評価に関する共同研究を実施した。供試材の照射条件は、はじき出し損傷速度1.0$$times$$10E(-8)$$sim$$5.8$$times$$10E(-7)dpa/s、照射温度374$$sim$$444$$^{circ}C$$、はじき出し損傷量最大 56dpaであり、スエリング挙動及び引張強度・延性特性を評価した。本研究で得られた主な結果は以下のとおりである。(1)スエリングの潜伏期は約30dpaであり、スエリング量は最大で約1.6%であった。また、スエリング速度は1%/dpaに達していなかった。損傷量の増加に伴いボイドサイズとボイド数密度は増加したが、顕著な損傷速度の影響は見られなかった。(2)引張特性については、照射のごく初期の段階から明確な照射硬化が生じた。照射硬化に伴い、伸びの減少が見られた。しかしながら、照射硬化が生じた場合においても材料はかなりの延性(430$$^{circ}C$$、30dpaにおいて全伸びが8%以上)を維持しており、破壊形態は延性破壊であった。引張特性は主として損傷量に影響を受け、損傷速度の影響は見られなかった。(3)引張特性と微細組織の相関を考察した結果、低い損傷量域では、照射硬化の主要因は転位ループであると推察された。この転位ループによる寄与分は、大きな温度の影響は受けないと考えられる。損傷量の増大につれて、転位ループの寄与は小さくなり、ボイドによる寄与が大きくなることが分った。本試験結果から、56dpaよりも高損傷領域ではボイドが照射硬化の最も支配的な因子となることが推察された。

報告書

改良オーステナイト最適化鋼の開発(III); 試作被覆管の炉外強度特性評価

大塚 智史; 上羽 智之; 鵜飼 重治; 水田 俊治

JNC TN9400 2001-038, 40 Pages, 2001/03

JNC-TN9400-2001-038.pdf:4.9MB

改良オーステナイト最適化鋼(以下、14Cr-25Ni鋼)は「もんじゅ」高度化炉心のバックアップ材料として改良オーステナイト鋼(PNC1520)の耐スエリング特性をさらに向上させるために改良を図った材料であり、すでに合金開発は終了している。これまで合金添加元素(Ti,Nb,V,P)を変えた7鋼種の被覆管試作を行ない、炉外特性評価試験を実施してきた。本研究では炉外特性のうち引張特性と高温クリープ特性を評価した。得られた結果は以下の通りである。1.試験温度が室温から900$$^{circ}C$$における14Cr-25Ni鋼の引張特性(0.2%耐力、引張強さ、一様伸び、破断伸び)は、PNC316鋼およびPNC1520鋼とほぼ同等であった。2.14Cr-25Ni鋼のクリープ強度はPNC316鋼とPNC1520鋼の中間にあることがわかった。しかし、Ti,Nb,Vの複合添加材は750$$^{circ}C$$での長時間側クリープ強度が顕著に改善されることが判明した。3.クリープ破断材の組織観察結果より、V添加による長時間側のクリープ強度増加の機構として、(Ti,Nb,V)炭窒化物の微細析出物分散による転位組織の安定化が考えられる。

論文

Irradiation Creep Deformation of Modified 316 and 15Cr-20Ni Base Austenitic Fuel Elements Irradiated in FFTF

鵜飼 重治; 上平 明弘; 水田 俊治

Effects of Radiation on Materials: 20th International Symposium (ASTM STP 1405), p.487 - 499, 2001/00

FFTFで燃料集合体照射されたPNC316と15Cr-20Ni鋼製の燃料被覆管について、燃料ピン外径測定と被覆管密度測定結果から、被覆管の照射クリープ係数を求めた。その結果は、FFTF-MOTA材料照射結果に基づき、すでに求めている値と同様であることから確認した。照射クリープとスエリングの相互作用係数(D項)は、スエリング速度の増加に伴い低下することを明らかにした。

論文

Tenside Properties of 12% Cold Worked Type 316 Stalnless Steel Irradiated in EBR-2 under Lower -Dose-Rate Condition to High Fluence

吉武 庸光; 堂野前 貴子; 水田 俊治; James J.Co*

20th Symposium on Effects of Radiation on Materials, p.469 - 486, 2001/00

EBR-2で照射された12%冷間加工316SSの引張強度延性特性に及ぼす低はじき出し損傷速度条件の影響を評価した。17の照射条件について引張試験を行い、このうち4条件について試験後の破面観察等を実施した。これらの照射後試験結果から、本試料は照射温度に対応して典型的な照射硬化挙動を示し、また照射後においてもかなりの延性を有していることがわかった。また、本照射条件範囲では、引張特性に及ぼす有意なはじき出し損傷速度の影響はみられなかった。

論文

High Temperature Capability of ODS Martensitic Steel Claddings

鵜飼 重治; 水田 俊治; 吉武 庸光; 小林 十思美*

The Sixth Japan-China Symposium on Materials for Advanced Energy Systems and Fission & Fusion Engine, 0 Pages, 2001/00

実用化段階の高速炉燃料被覆管材料として期待されるマルテンサイト系ODS鋼について、組織制御技術を開発することにより、製管加工性と延性改善を達成した。また、製造した被覆管は実用化段階で必要とされる700$$^{circ}C$$での強度レベルにあり、その高温変形機構を分散粒子と転位の相互作用、及び粒界すべりの観点から評価した。

報告書

PNC-FMS鋼ラッパ管/SUS316鋼の異材溶接技術開発(I)-$$delta$$フェライト生成量調査および衝撃特性評価-

畠山 耕一; 水田 俊治; 鵜飼 重治

JNC TN9400 2000-104, 132 Pages, 2000/10

JNC-TN9400-2000-104.pdf:10.02MB

PNC-FMS鋼は、オーステナイト鋼に比べ格段に耐スエリング性に優れることから実用化段階の燃料集合体ラッパ管部材への適用を目指して開発を行っている。フェライト・マルテンサイト鋼であるPNC-FMS鋼は、SUS316鋼製の集合体上下部構造部材との異材溶接部位において$$delta$$フェライト相が生成する可能性があり、生成した$$delta$$フェライトによる靭性の低下が懸念される。本研究では、PNC-FMS鋼の成分範囲内で$$delta$$フェライト量が最大、最小、中間である母材3種類を用いて、TIG溶接、EB溶接を適用した場合の$$delta$$フェライトの生成量を調査した。また、$$delta$$フェライト相の生成量と熱時効に伴う靭性特性の変化について評価し、以下の結果を得た。(1)$$delta$$フェライト相の生成は、成分組成と溶接方法の組み合わせで抑制できる。つまり、1)成分中央材の場合は、EB溶接を行うことで$$delta$$フェライトの生成量を約1%に抑制できる。2)成分範囲内でNi当量最大/Cr当量最小の場合は、TIG溶接、EB溶接何れにおいても$$delta$$フェライトの生成成を完全に抑制できる。(2)$$delta$$フェライト量とシャルピー衝撃値の関係について調査し、下記事項を確認した。1)$$delta$$フェライト量が増加すると延性脆性遷移温度(Ductile Brittle Transition Temperature:DBTT)は上昇する。2)時効によるDBTTの上昇は、最大でも23$$^{circ}C$$であった。3)DBTTは、結晶粒度の影響を受け、細粒(粒度番号11)であればDBTTは低い。4)上部棚エネルギー(Upper Shelf Energy:USE)は、$$delta$$フェライト量に依存しない。

報告書

ODSフェライト鋼被覆管の製造コスト低減化方策に関する検討(平成11年度作業)

藤原 優行; 水田 俊治; 鵜飼 重治

JNC TN9400 2000-050, 19 Pages, 2000/04

JNC-TN9400-2000-050.pdf:0.82MB

実用化戦略調査研究で実施している高速炉システム技術評価において、高温出口温度で15万MWd/t以上の燃焼度を達成するために不可欠なODSフェライト鋼被覆管の実用化見通しを評価することになっている。そのため、これまでのODSフェライト鋼被覆管の技術開発結果を踏まえ、将来の実用規模の観点から、長尺被覆管の量産を可能とする経済性の高い製造プロセスの成立性を検討し、量産コストの予備的評価を行った。将来の実用規模を想定した場合、全コストに占める素管製造コストの割合が大きく、そのコスト低減化のために考えられる方策についても予備調査を実施した。

報告書

ODSフェライト鋼被覆管の設計評価用関係式の検討

水田 俊治; 上平 明弘; 鵜飼 重治

JNC TN9400 2000-048, 28 Pages, 2000/04

JNC-TN9400-2000-048.pdf:0.64MB

高速増殖炉の被覆管材料としてのODSフェライト鋼は、耐照射性に優れるフェライト-マルテンサイト鋼中に酸化物(Y2O3)を微細に分散させて高温強度を改善しているため、燃料集合体の高燃焼度化とプラントの高温化を同時に達成可能な材料として期待されている。実用化戦略調査研究において、基準プラントである「MOX燃料Na冷却炉」の燃料被覆管にODSフェライト鋼を適用した場合の設計研究を供するため、ODS鋼フェライト鋼について、最新データを基に以下の材料特性・強度関係式を暫定的に策定した。(1)設計クリープ破断応力強さ(2)クリープ強度補正係数(環境効果)(3)外面腐食(Na中)(4)内面腐食(MOX燃料中)(5)熱伝導度

報告書

炭酸ガス冷却炉におけるフェライト系炉心材料の腐食に関する調査・検討

上平 明弘; 鵜飼 重治; 水田 俊治

JNC TN9400 2000-040, 41 Pages, 2000/03

JNC-TN9400-2000-040.pdf:0.85MB

高速増殖炉(以下FBRという。)の実用化戦略調査研究の一環である炭酸ガス冷却炉の燃料設計評価に資するために、フェライト鋼の炭酸ガス腐食に関連する文献を調査し、炭酸ガス腐食に影響を及ぼす因子を整理した。特にブレイクアウェイが発生するまでの腐食挙動について、温度依存性・Si量依存性・Cr量依存性について定量的な評価を行い、次のような腐食評価式を策定した。(式省略)

報告書

炭酸ガス冷却炉におけるオーステナイト系炉心材料の腐食に関する調査・検討

水田 俊治; 上平 明弘; 鵜飼 重治

JNC TN9400 2000-032, 38 Pages, 2000/03

JNC-TN9400-2000-032.pdf:1.2MB

実用化戦略調査研究において炭酸ガス冷却炉の炉心材料としてオーステナイト鋼を用いる場合には、炭酸ガスによる腐食を評価しておく必要がある。そのため、オーステナイト鋼の炭酸ガス腐食特性等に関する文献について調査し、炭酸ガス腐食に影響を与える因子について評価した上でデータの選定を行い、PE16、20Cr/25Ni/Nb、18Cr-8Ni及びJNC材について炭酸ガス腐食式を策定した。オーステナイト鋼の炭酸ガス腐食式は放物線則に従うとして文献データの上限式によって、表すことにした。炭酸ガス腐食データのないJNC材(PNC316, PNC1520, 14Cr-25Ni)については、Fe-Cr-Ni系において重量減少の等しい領域にある18Cr-8Ni鋼をベースにして、炭酸ガス腐食に影響を与える因子の最も大きいと考えられるSi添加量の影響について評価し腐食式を策定した。また、JNC材の高Ni鋼については20Cr/25Ni/Nbにより策定された式(省略)を適用することにした。

報告書

改良オーステナイト最適化鋼の開発(II) - 試作被覆管の炉外試験評価 -

上羽 智之; 水田 俊治; 鵜飼 重治

JNC TN9400 2000-028, 41 Pages, 2000/03

JNC-TN9400-2000-028.pdf:2.52MB

改良オーステナイト最適化鋼(14Cr-25Ni鋼)は改良オーステナイト鋼(15Cr-20Ni鋼)の更なる耐スエリング性能を改善するため改良を行っている炉心材料である。この改良では照射中の析出物の微細・安定化を図るために、Ti,Nb,V,Pを複合添加し高温溶体化処理によってマトリックスに固溶させている。更に、最終冷間加工において加工度の増加と同時に残留応力を低減化している。14Cr-25Ni鋼の試作被覆管について実施している炉外試験のうち、組織観察(製品まま)、固溶量測定、結晶粒度測定の結果を評価し、以下の結果が得られた。(1)組織観察では、粒内に球状の析出物が認められた。EDXによる組成分析の結果、この析出物はTi,Nbの複合炭窒物[Ti,Nb(C,N)]がほとんどであった。(2)固溶したTiとNbの添加量に対する割合はそれぞれ70%、30%程度であった。未固溶のTi,Nbは未固溶CとMC型の炭化物を形成している可能性がある。(3)添加元素をマトリックスに十分に固溶させるために溶体化処理温度を高温にすると結晶粒が粗大化しやすくなり、超音波探傷検査におけるシャワーエコーの発生原因となる。結晶粒度測定の結果、Nbの添加量を標準鋼(0.2wt%)よりも少なくした鋼種(0.1wt%)では粗大粒の発生が少なく、Nb添加量の減少による結晶粒度制御の効果が確認できた。また、合金元素の固溶を促進させるために溶体化処理温度を高くしても、例えば中間冷間加工度を高めにすると同時に中間熱処理温度も高くするなど中間冷間加工と中間熱処理の条件を適切に設定することにより結晶粒の粗大化を抑制できる可能性がある。

報告書

MFA-1,2燃料照射データに基づく改良SUS316鋼、および15Cr-20-Ni鋼の照射クリープ特性の評価

上平 明弘; 鵜飼 重治; 水田 俊治

JNC TN9400 2000-023, 126 Pages, 2000/02

JNC-TN9400-2000-023.pdf:2.94MB

サイクル機構が高速炉炉心材料として開発した改良SUS316鋼、および15Cr-20Ni鋼の照射クリープ特性については、MOTA材料照射データを用いて評価が行われ、照射クリープ歪み式が策定されている。しかし、海外炉心材料の評価報告において、材料照射データに基づいて作成された照射クリープ歪み式では燃料ピンの照射クリープ変形を適切に評価できない可能性が示されている。そこで本報告では、改良SUS316鋼および15Cr-20Ni鋼それぞれを被覆管とするMFA-1,2燃料照射データを用いて照射クリープ特性の評価を行い、さらに、MOTAデータに基づき策定された照射クリープ歪み式の燃料ピンへの適用性について検討を行った。得られた主な結果は次の通りである。1.MFA-1,2データに基づき算出した照射クリープ歪み式における照射クリープ係数「B0」は5.6$$sim$$15.0$$times$$10のマイナス6乗[($$times$$10の26乗n/mの2乗,E$$>$$0.1MeV)のマイナス1乗(MPa)のマイナス1乗]であり、MOTAデータから得られた「B0」の値2.2$$sim$$6.4$$times$$10のマイナス6乗に比べて大きい傾向にあるが、海外材料について報告されている値の範囲には十分含まれている。2.MFA-1,2データから照射クリープ歪み式におけるスエリング相互作用項の係数「D」を求めた結果、スエリング速度が増加するにつれて「D」は減少する傾向が見られた。MFA-1,2データから求めた「D」の値の範囲は、MOTAデータから得られた「D」の値3.8$$sim$$8.2$$times$$10のマイナス3乗[(MPa)のマイナス1乗]、および海外材料の評価値を含んでいる。3.MOTAデータに基づき策定された照射クリープ歪み式を用いてMFA-1,2燃料ピンの照射クリープ変形を評価した結果、MOTAデータに基づく照射クリープ歪み式により燃料ピンの照射クリープ変形を概ね適切に評価できると考えられる。

論文

In-reactor creep rupture properties of 20% CW modified 316 stainless steel

鵜飼 重治; 水田 俊治; 皆藤 威二; Okada, Y.*

Journal of Nuclear Materials, 278, p.320 - 327, 2000/00

 被引用回数:16 パーセンタイル:72.09(Materials Science, Multidisciplinary)

FFTF炉のMOTAリグを用いて、PNC316の878kから1023kにおける炉内クリープ強度特性を評価した。照射下でのクリープ強度の低下は、転位回復の促進とNa中へのリン、ボロン落出によるための結論された。

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