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西脇 洋一*; 大沢 明*; 加倉井 和久; 中村 統太*; 轟木 義一*; 黒江 晴彦*; 加藤 徹也*
no journal, ,
RbCoBrはCoBrの鎖状構造がc-面内で三角格子を形成するイージング的異方性を持つスピンフラストレート系物質である。Ts=89.6Kの構造相転移により面内三角格子が歪むために、フラストレーションが部分的に解消され、T=37.2Kでフェリ磁性秩序を起こすことが知られていた。今回RbCoBrの中性子散乱測定により31KからTの温度領域に部分無秩序相が存在することを明らかにした。この磁気部分無秩序相とこの系特有な弱強磁性・強誘電性の発現の相関がマルチフェロイックスの物理として興味深い。