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小形 学; 小松 哲也; 中西 利典*
Earth, Planets and Space (Internet), 76, p.123_1 - 123_11, 2024/09
被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Geosciences, Multidisciplinary)紀伊半島南部は後期更新世の海成段丘がよく発達する地域であるが、地形の年代を決める直接的な資料に乏しく、広域テフラも発見されていないため、段丘とその堆積物の地形層序学的な年代の推定に留まっている。本研究では、本地域の段丘編年の信頼性の向上を目的に、地形層序学的にMIS5eに対比される海成段丘の長石OSL年代測定を行った。
北村 晃寿*; 岡嵜 颯太*; 近藤 満*; 渡邊 隆広; 中西 利典*; 堀 利栄*; 池田 昌之*; 市村 康治*; 中川 友紀*; 森 英樹*
静岡大学地球科学研究報告, (49), p.73 - 86, 2022/07
静岡県熱海市伊豆山地区の逢初川で、2021年7月3日に土石流が発生し、大量の堆積物が流下した。その後の調査で、逢初川の源頭部には盛土があり、そのうちの約55,500mが崩落し、流下したことが判明した。本研究では、源頭部の崩壊していない盛土の黒色土砂と褐色土砂、3か所の土石流堆積物、2か所の土壌の堆積物試料について、泥質物と砂質物ごとに地球化学・粒子組成分析を行った。その結果、土石流堆積物の組成は、盛土の黒色土砂と褐色土砂の混合で説明される試料もあるが、それでは説明できない試料もある。後者は、盛土の組成の不均一性を示唆する。本研究では盛土の黒色土砂と土石流堆積物が放散虫チャートを含むことを発見した。このチャート片は、黒色土砂のトレーサー物質として有用である。さらに、放散虫チャートの堆積年代はペルム系/三畳系境界付近とそれ以降のジュラ紀、ないし前期白亜紀までに及ぶことが判明した。これは、黒色土砂の供給源の特定に重要な知見となる。
中西 利典*; 小松 哲也; 小形 学; 川村 淳; 安江 健一*
月刊地球「基礎データから考える第四紀学の新展開-I」号外No.71, p.148 - 155, 2022/02
熊野川中流部の穿入蛇行跡において採取したボーリングコア試料を観察・解析して同段丘地形の形成過程を検討した。古い段丘地形ほど現在の河床面よりも高い位置に分布すると想定したが、環流旧河谷の地下には支流成の土石流堆積物が厚く分布する場合があるため、同地表面を隆起・侵食の指標とする際には注意が必要である。
小形 学; 小松 哲也; 中西 利典
第四紀研究, 60(2), p.27 - 41, 2021/06
紀伊山地十津川において125ka以前に離水したと考えられている環流旧河谷の流路堆積物に長石の光ルミネッセンス(OSL)年代測定を適用し、堆積年代の推定を試みた。線量応答曲線の定量限界値を飽和線量(飽和年代)とみなし、等価線量(
OSL年代)の飽和率を求めたところ、測定試料の大半がOSL年代の飽和を示した。加えて、不完全ブリーチに起因するOSL年代の過大評価が疑われたため、堆積年代の決定はできなかった。一方で、OSL年代が飽和に達していない測定試料の飽和年代から、堆積年代は少なくとも280kaより若いと考えられた。流路堆積物の堆積年代を280-125kaとして算出した下刻速度は0.39-0.87mm/yrとなり、紀伊山地の削剥速度からみて矛盾のない値であった。このことは、不完全ブリーチの影響によって堆積年代の決定が困難な場合であっても、OSL年代測定により堆積年代の最大値を制約できる可能性があることを示す。
中西 利典*; 奥野 充*; 山崎 圭二*; Hong, W.*; 藤田 奈津子; 中村 俊夫*; 堀川 義之*; 佐藤 鋭一*; 木村 治夫*; 堤 浩之*
名古屋大学年代測定研究,5, p.38 - 43, 2021/03
雲仙火山の約13km西方にある唐比低地には泥炭層や泥層からなる湿地堆積物が厚く分布しており、それらの堆積物には千々石断層や雲仙火山の活動履歴が記録されていることが期待される。それらの履歴を精度よく検知するために、複数本のボーリングコアを掘削して放射性炭素年代値を測定した。それらの結果を地中レーダ探査断面と対比して湿地堆積物の形成過程を検討した。その結果得られたすべてのC年代値は層序関係と矛盾がなく、堆積曲線は若干のずれが認められるが概ね一致する結果となった。本研究の年代測定の一部はペレトロン年代測定装置による施設供用利用で行われたものである。
山口 龍彦*; 辻 智大*; 七山 太*; 中西 利典; 池田 倫治*; 近藤 康生*; 三輪 美智子*; 濱田 洋平*
no journal, ,
四国は、フィリピン海プレートの沈み込みに伴う南海トラフの北西150kmに位置している。この構造運動によって、島の変形, 巨大地震, 津波などが発生してきたが、完新世中期のテクトニクスはまだよく理解されていない。沿岸堆積物に記録されている相対的な海水準(RSL)の変化は、地震の隆起と沈降を示唆する。8-4cal kBPの間のRSLの変化を推測するために、四国南西部宿毛のSKMコア(Tsuji et al., 2018、JpGU、MIS11-P19)および四島北部の6本のコア(Yasuhara et al., 2005、Palaeo3; Yasuhara and Seto、2006、Paleontol. Res.)を用いた。これらから古水深とRSLを推定するために、貝形虫群集組成とモダンアナログ法を用いた。SKMコアは、主に砂礫, 火山灰, 泥で構成されおり、放射性炭素年代測定法を使用して、その堆積年代が詳細に調べられている(Nakanishi et al., 2019、Radiocarbon)。これらの結果を総合して、8-4cal kBPにおいて四国周辺のRSLの標高差を検知することに成功した。これらはフィリピン海プレートの収束による島の傾斜を示唆すると考えられる。
宮本 樹*; 須貝 俊彦*; 小松 哲也; 中西 利典*; 丹羽 雄一*; 日浦 祐樹
no journal, ,
地層処分の信頼性向上に向けた技術開発課題の1つが、隆起・沈降境界域における地殻変動評価技術の高度化である。本報告では、関東平野の中央付近に位置する隆起・沈降境界付近でこれまでに掘削されたボーリング柱状図を用いた関東造盆地運動の検討結果について紹介した。本報告は、経済産業省資源エネルギー庁委託事業「平成30-31年度高レベル放射性廃棄物等の地層処分に関する技術開発事業(地質環境長期安定性評価技術高度化開発)」で実施された成果の一部である。
野口 真利江*; 宮本 樹*; 須貝 俊彦*; 中西 利典*; 小松 哲也; 杉中 佑輔*; 遠藤 邦彦*
no journal, ,
関東平野中央部、猿島台地宝木台地のボーリングコアGC-NG-1, GC-OY-1, GC-OY-2を用いた堆積相解析に基づく地殻発達史の議論が進んでおり、本研究では珪藻分析に基づく古環境復元を行った。これらのコア試料には、MIS9以降の海水準変動と陸化の過程が保存されている可能性が高い。珪藻の群集解析の結果から、各コアにおける古環境が、内湾,汽水
淡水,淡水,湖沼,河川環境,陸域環境など、掘削地点に応じた変遷が捉えられた。また、珪藻分析結果のクラスター分析により、群集組成変化の客観的提示を試みた。
塚原 柚子; 小形 学; 川村 淳; 菅野 瑞穂*; 西山 成哲; 末岡 茂; 中西 利典*; 小松 哲也
no journal, ,
日本列島の山地における10万年スケールの隆起速度は、主としてTerrace to Terrace法(TT法: 吉山・柳田、1995)に基づき推定されている。TT法の適用にあたっては、最終氷期の堆積段丘と一つ前の氷期の堆積段丘のペアを認定する必要がある。しかし、そのような段丘のペアが認められない山地も多い。そこで、我々は、TT法の代替手法として、環流旧河谷などの旧流路地形・堆積物の分布高度と離水年代に基づいて10万年スケールでの下刻速度を算出する方法(例えば、安江ほか、2014; 小形ほか、2021)の研究を進めている。本発表では、そのような研究の一環で大井川中流部を事例に実施した調査の結果について報告する。
川村 淳; 西山 成哲; Jia, H.*; 小泉 由起子*; 梅田 浩司*; 中西 利典*
no journal, ,
川の周りの地形は、河口付近では平野が広がって平坦であるが、上流に遡るほど深い谷が形成されている。こうした地形の違いは、地盤の固さや隆起速度と、地盤を刻み込む河川の侵食力との関係を現している。本発表では、静岡県の安倍川と大井川の周辺の地形を事例として、沿岸から上流域にかけての河川の横断面データを解析した研究事例を紹介する。今回紹介する事例は、静岡県の扇状地性の沿岸平野や上流部の起伏が、地盤の隆起と河川による侵食によって形成される過程を知る手掛かりにもなるものと考えられる。
塚原 柚子; 齋藤 俊仁*; 中西 利典*; 西山 成哲; 藤田 奈津子; 川村 淳; 梅田 浩司*
no journal, ,
離水地形や石灰質生物遺骸の高度と年代に基づく古海水準の復元は、完新世の地殻変動の特徴を推定するために有用な手段のひとつである。手法の適用範囲の拡大や精度向上のためには、多様な条件の事例を蓄積することが必要である。特に複数の要因が絡みあって地殻変動が生じる場合、その要因を分離・特定することは容易ではない。一方で複数地点のデータを取得し、その比較を通じて、地殻変動の空間的な特徴を把握することで、要因の分離・特定につながる可能性がある。本研究では、以上の手法の適用性検証のために、地殻変動履歴に係る先行研究が存在する伊豆半島東岸地域において、石灰質生物遺骸を指標にした古海水準の復元を行い、先行研究との比較を通して、地殻変動の特徴の推定を試みる。本研究地域における完新世の離水地形と石灰質生物の化石に着目した先行研究としては、Shishikura et al.(2023)が挙げられる。Shishikura et al.(2023)は伊東市の川奈付近の海岸で離水地形や生物遺骸群集を調査し、それらの離水プロセスを明らかにするとともに、離水の原因は地下のマグマの活動による火山性の隆起の可能性が高いと結論した。本研究では、この地殻変動の特徴の代表性を検証するために、Shishikura et al.(2023)の調査地域から南に89kmほど離れた城ケ崎海岸において、離水地形と石灰質生物遺骸の調査を実施した。城ヶ崎海岸の3地点で発見した4つの化石群集を対象に
C年代測定を実施し、得られた年代を暦年較正の上、その離水年代を1100
1600CE頃と推定した。同程度の年代を示す化石群集はShishikura et al.(2023)でも報告されているが、本研究の化石群集の標高は、Shishikura et al.(2023)よりも約1m高い。この違いは、本地域の地殻変動の特徴の空間的な変化を示唆している可能性がある。このように石灰質生物遺骸が複数地点で保存されている地域において、複数地点でデータを取得することで、それらを比較し解釈することが可能である。本研究の調査は、地域特有の地殻変動の特徴をより正確に把握するために有効な手段であり、地殻変動のメカニズム解明の一助となることが期待される。
川村 淳; 西山 成哲; 小松 哲也; Jia, H.*; 景山 宗一郎*; 小泉 由起子*; 中西 利典*
no journal, ,
高レベル放射性廃棄物の地層処分事業や安全規制において、地層処分のサイト選定や安全評価における重要な隆起・侵食に関する調査・評価技術における課題の一つとして、遠い将来において主に河川下刻による地形の変化が地下の地質環境に与える変化やその影響について、定量的評価を可能にする必要がある。地質環境条件のうち、地下水の涵養域や流出域の変化は、地表水の地下への浸透または地下水の地表への流出と流向が変化することにもなるため性能評価モデル構築の際に重要となる。今回は流域面積の大小や隆起速度の異なる河川を選定し、それぞれの河川の地形特徴量の計測対象となる流域区分した。区分された流域について10項目の地形特徴量を計測し、地形特徴量の変化傾向についてデータ化した。また、表面流出の流れ易さ・流れ難さを表す指標として定義された「流出指標」も算出し河川下刻が地形に与える影響を推定し可視化した。検討対象とした河川について、地形特徴量のうち地形の険しさの指標となる「流域平均侵食高」、「地形の煩雑さ」、「流域起伏数」の主成分得点の高い区分流域が中上流部に集中する傾向がみられた。流出指標については標高が高い区分流域が集中する領域が高い傾向にあることが示された。この傾向は一般的な理解と整合的であるが、その領域区分を定性的ではなくある程度定量的に提示できたことに意義があると考える。
西山 成哲; 川村 淳; 小松 哲也; Jia, H.*; 小泉 由起子*; 中西 利典*; 梅田 浩司*
no journal, ,
高レベル放射性廃棄物の地層処分事業や安全規制において、地層処分のサイト選定や安全評価における重要な隆起・侵食に関する調査・評価技術における課題の一つとして、河川下刻が遠い将来における地表の地形や地下の地質環境に与える変化やその影響について、定量的評価を可能にする必要がある。地形変化を考慮した性能評価モデルの検討においては、河川の横断面形状の情報を基にシミュレーションされるが、河川横断形状に関する情報の整理はあまりされていない。著者らは、このような背景のもと、我が国における主要な河川を対象に国土地理院の10m DEMを用いたGISによる地形解析により、河川を中心とした横断面形状データを取得してきた(川村ほか, 2023)。本検討では、対象河川を増やしデータを拡充し、データ整理を行った。本発表では、各河川における横断面形状の比較を行った上で、下流から上流にかけての比高の変化、河床からピーク標高までの水平距離などを、隆起速度、地質、気候条件等でグルーピングし整理を行った結果を報告する。これらの結果は、地形変化シミュレーションなど将来予測や地形変化を取り入れた性能評価モデルの妥当性の検証等に寄与する情報になる。
西山 成哲; 川村 淳; 小松 哲也; Jia, H.*; 小泉 由起子*; 樺沢 さつき; 中西 利典*; 梅田 浩司*
no journal, ,
高レベル放射性廃棄物の地層処分における安全評価では、評価期間が数十万年を超えることから、隆起・侵食等による長期的な地形を含む地表環境の変遷の影響が重要となる。その課題の一つとして、遠い将来において河川下刻による地形の変化が地下の地質環境に与える影響について、定量的評価を可能にする必要がある。河川の下刻は、長期的な山地の形成において重要な要素である。著者らはこれまで、日本各地の河川を対象に、GISソフトを用いて河川の横断面形状のデータを収集し、概ね横断面上の比高とその地域の隆起速度の間に相関があることを見出している(川村ほか, 2023;西山ほか, 2024)。しかし、実際の地形を対象とした検討の場合、隆起速度以外の要素が地形変化に影響を及ぼしている可能性があり、隆起速度による河川の下刻の影響を把握することは困難である。一方で、隆起速度をインプットデータとして地形変化のシミュレーションを可能とするツールが開発されている(山口ほか, 2020)。山口ほか(2020)は、河川による下刻の影響を考慮した地形・処分場深度変遷解析ツールを開発し、将来の処分場の深度変化や核種移行経路への影響の評価に向けた検討を行っている。ここで開発されたツールは、ArcGISのモデルとして構築されており、著者らが実施してきた解析と親和性が高い。本研究では、隆起速度をインプットデータとしてシミュレーションにより仮想的に作成した地形から、河川の横断面形状のデータを収集し、実際の地形の河川の横断面データ(西山ほか, 2024)との比較・検討を行った結果を報告する。
宮本 樹*; 須貝 俊彦*; 木森 大我*; 小松 哲也; 中西 利典
no journal, ,
地層処分の信頼性向上に向けた技術開発課題の一つが、隆起・沈降境界域における地殻変動評価技術の高度化である。本報告では、関東平野の中心付近に位置する隆起・沈降境界域を事例に掘削されたボーリングコアの堆積相解析の結果について紹介した。本報告は、経済産業省資源エネルギー庁委託業務「平成30年度高レベル放射性廃棄物等の地層処分に関する技術開発事業(地質環境長期安定性評価技術高度化開発)」で実施された成果の一部である。
堀 和明*; 中西 利典; Hong, W.*; 中島 礼*
no journal, ,
養老山脈東麓の土石流扇状地末端において、ボーリングコア堆積物の層相や堆積年代に基づいて、過去の土石流に関する評価を試みる。また、コア堆積物において同じ層準に認められた陸源植物片と海生の貝殻片の放射性炭素年代を測定して、完新世における海洋リザーバー効果についても検討した。合計4本のコアを検討して、3本のコアで4070cal BP以降にのべ9層の粗粒な堆積物が認められた、また、2本コアで平均約400年(n=13)と平均約330年(n=12)の海洋リザーバー効果を認定した。
中西 利典; 七山 太*; 堀 和明*; 丹羽 雄一*; 小松原 純子*; 北村 晃寿*; Hong, W.*
no journal, ,
放射性炭素(C)の海洋リザーバー効果の時空間変化を評価するために、日本周辺の完新統で同層準から採取した植物片と海生生物遺体の
C年代値を比較検討する研究を進めてきた。今回は北海道東部(Nanayama et al., 2003; Nanayama, 2020)、三陸海岸(Niwa et al., 2017, 2019)、荒川低地(小松原ほか、2009, 2010)、清水平野(Kitamura and Kobayashi, 2014)、濃尾平野および台湾南部において採取したボーリングコア試料を用いて検討した。
中西 利典; 七山 太*; 香月 興太*; 山田 圭太郎*
no journal, ,
北海道東部、釧路市春採湖の完新世堆積物は、年縞を示唆する植物片混じりの泥層の細互層、それらに挟在するテフラ層及び貝混じりの砂層によって主に構成されることが知られている。これらの地層を用いて過去の放射性炭素の海洋リザーバー効果の変動や、プレート間巨大地震による古津波に関する情報を高精度に解析した。
宮本 樹*; 須貝 俊彦*; 丹羽 雄一*; 中西 利典*; 小松 哲也; 日浦 祐樹
no journal, ,
地層処分技術の信頼性向上に向けた課題の1つが、隆起・沈降境界域における地殻変動評価技術の高度化である。本講演では、関東平野中部の隆起・沈降境界域を事例対象として、ボーリング試料を用いてMIS12以降の地形発達史及び平均地殻変動速度について検討した結果を報告する。
小形 学; 塚原 柚子; 川村 淳; 菅野 瑞穂; 西山 成哲*; 末岡 茂; 小松 哲也; 中西 利典*; 安江 健一*
no journal, ,
長石の光励起ルミネッセンス(OSL)年代測定法は適用範囲が数千年から数十万年であり、堆積物に普遍的に含まれる長石粒子を対象とすることから、地形学的時間スケール(数千年から数十万年)での堆積物の編年が可能な方法として期待できる。本発表では、離水地形の離水時期の制約に基づく隆起速度推定技術の高度化の一環として実施中の長石のOSL年代測定による離水時期の推定研究について能登半島(海成地形)と大井川(河成地形)を事例として報告する。