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論文

Simple 3D PIC analysis for beam phase space oscillation in RF driven negative hydrogen ion source

柴田 崇統*; 神藤 勝啓; 中野 治久*; 星野 一生*; 宮本 賢治*; 大越 清紀; 南茂 今朝雄*; 池上 清*; 川井 勲*; 小栗 英知; et al.

Journal of Physics; Conference Series, 2743, p.012007_1 - 012007_5, 2024/05

 被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Physics, Particles & Fields)

高周波イオン源より引き出された負水素イオンビームの位相空間での振動について、電子、陽子および負水素イオンのイオン源引出領域での輸送過程を考慮した単純な3次元のParticle-In-Cell(PIC)法で調べた。J-PARC高周波負水素イオン源の配位で単孔の引き出し孔近傍を計算領域とした。プラズマ密度振動と引き出された負水素イオンビームの特性を理解するために、イオン源内のドライバー領域プラズマからの電子及び陽子の流れをプラズマ生成のために駆動している高周波の基本波(2MHz)と2倍高調波(4MHz)で変化させて、シミュレーションを実施した。数値解析の結果、プラズマパラメータの振動と様々な高周波位相で引き出された負水素イオンの軌道との間で主な物理過程が見いだされた。本発表では、振動の機構を抑える対処法についても議論する。

論文

Experimental progress on zonal flow physics in toroidal plasmas

藤澤 彰英*; 井戸 毅*; 清水 昭博*; 岡村 昇一*; 松岡 啓介*; 井口 春和*; 浜田 泰司*; 中野 治久*; 大島 慎介*; 伊藤 公孝*; et al.

Nuclear Fusion, 47(10), p.S718 - S726, 2007/10

 被引用回数:106 パーセンタイル:95.12(Physics, Fluids & Plasmas)

帯状流の物理の実験的進展につきレビューする。新しい測定器により、プラズマ中の帯状流の存在が確認され、その時間空間特性,乱流や閉じ込めとの関係が明らかにされてきた。特に、測地的音波モードという振動帯状流について、測定結果が集積し、理論的進展をうながしている。乱流による帯状流の生成機構も解明されつつある。各国の装置の結果を比較,協力することにより、今後もなお一層、帯状流と閉じ込めとの関係の解明を進めることが重要である。

論文

Experimental progress on zonal flow physics in toroidal plasmas

藤澤 彰英*; 井戸 毅*; 清水 昭博*; 岡村 昇一*; 松岡 啓介*; 浜田 泰司*; 星野 克道; 永島 芳彦*; 篠原 孝司; 中野 治久*; et al.

Proceedings of 21st IAEA Fusion Energy Conference (FEC 2006) (CD-ROM), 12 Pages, 2007/03

帯状流に関する実験の現状についてまとめる。測定の進歩により、帯状流の存在,時間空間特性,乱流との関係,閉じ込めとの関係などが明らかになりつつある。特に、帯状流の一種である測地的音波モードの測定結果の集積により、これを記述できる理論の構築が必要となっている。これらの帯状流と閉じ込めの解明をさらに進めるためには、装置間の横断的研究が非常に有効であると考えられる。

口頭

J-PARC高周波負イオン源のビーム位相空間構造の初期解析結果

石川 孝明*; 中野 治久*; 柴田 崇統*; 安井 剛*; 神藤 勝啓; 長壁 正樹*; 永岡 賢一*

no journal, , 

大強度陽子加速器施設(J-PARC)では、H$$^-$$ビームの生成に高周波(RF)負イオン源が用いられており、負イオンビーム生成効率を高めるためにセシウム(Cs)を添加して運転される。先行研究では、J-PARCのRF負イオンビームについて、Cs添加時においてビーム位相空間構造がRF周波数に応じて時間変化する様子が報告されている。これは、RF放電によるプラズマパラメータの周期的変動や、イオン生成領域と引出電極間の電位変動がビームの収束性に影響を及ぼすためと考えられている。一方、Csを添加しない条件下での位相空間構造の時間依存性については、詳細な計測例がほとんど存在していない。本研究では、J-PARCのRF負イオン源から引き出されたH$$^-$$ビームに対し、Cs未添加状態でビームの広がりの指標である位相空間計測を行い、位相空間構造の時間発展を解析した。計測にはダブルスリット型エミッタンスメータを用い、水平方向・鉛直方向の位相空間分布をRF出力波形と同時計測し、ビーム引出/加速電圧比を一定にして3つのビーム引出電圧に対して行った。その結果、ビーム位相空間構造にRF周波数に同期した周期的変化が観測された。この変化は、エミッタンスの変化や位相空間構造の重心位置の振動として現れた。この結果は、RF負イオン源におけるビーム振動の主要因が、Csによる表面負イオン生成過程に限定されず、RF電場やプラズマ密度分布の周期変動にも強く起因することを示唆している。

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