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福元 謙一*; 鳴井 実*; 松井 秀樹*; 伊藤 和寛; 矢野 康英
Journal of Nuclear Science and Technology, 45(2), p.171 - 178, 2008/02
被引用回数:6 パーセンタイル:40.09(Nuclear Science & Technology)原子炉内の液体金属環境下における照射試験を実施するため、ナトリウムボンド型照射キャプセルを用いた照射技術を開発し、高速実験炉「常陽」で一連の照射試験を実施した。この研究を通して、ナトリウムボンド型照射キャプセルの設計・製作,キャプセルへのナトリウムの充填,「常陽」へのキャプセルの装荷,照射,照射済みキャプセルの取り出し、ナトリウムで満たされたキャプセルからの照射済み試料の取り出し及び照射済み試料のナトリウム洗浄が確立された。この照射温度が均一化されたナトリウムボンド型照射キャプセルを用いて、高純度のV-4Cr-4Ti合金(NIFS-Heat)の照射試験を実施し、その合金の照射クリープの挙動に関する知見を得た。
栗下 裕明*; 山本 琢也*; 鳴井 實*; 吉武 庸光; 赤坂 尚昭
JNC TY9400 2004-006, 48 Pages, 2004/04
高速実験炉「常陽」で照射された高強度フェライト/マルテンサイト鋼(PNC-FMS(2WFK、63WFS))および酸化物分散強化型マルテンサイト鋼(H35)のハーフサイズと微小サイズ(1.51.520mm)試験片について計装化シャルピー衝撃試験を行い、照射脆化を評価した。また、照射脆化に及ぼす熱時効と組織の効果を検討した。次に、シャルピー衝撃試験における延性脆性遷移温度(DBTT)に及ぼす試験片サイズ・ノッチ形状の効果を解明するために、塑性拘束係数を次式で定義する。a=s*/sy*ここで、s*はへき開破壊の臨界応力、sy*はDBTTにおけるシャルピー衝撃試験と同一ひずみ速度での単軸降伏応力である。s*とsy*を評価する方法を示し、その方法により2WFKの試験片サイズ・ノッチ形状の異なる計12種類の試験片についてaを評価した。 aは試験片サイズを表す (A*/b2) と次の関係にあることが示される。a=a0.k(A*/b2)0.4但し、A*はs*に対応する臨界面積、bはリガメントサイズである。また、a0とkはa/W(aはノッチ深さ、Wは試験片の幅)に依存する定数であり、a/W が大きいほどaは大きい。
小森 芳廣; 雨澤 博男; 小向 文作; 鳴井 実*; 小無 健司*
KAERI/GP-195/2002, p.3 - 10, 2002/00
アクチニド水素化物燃料は高レベル廃棄物に含まれる長寿命アクチニドの核変換への応用を目的に研究されており、初めての照射試験がJMTRにて実施された。本報告ではこの照射試験のためのキャプセルの設計,製作及び照射結果についてまとめた。U/Th/Zr/Hの複合組成を有する燃料ペレットは合金化,水素化の過程を経て製作されたが、寸法誤差は予想範囲内であった。燃料ペレットからの水素の解離を防ぐため、照射温度は燃料ペレット表面で873K以下になるよう設計した。燃料ペレットはJMTRにて2サイクル照射され、測定された照射温度は設計値と良く一致した。また、燃料ペレットの燃焼度は0.2%FIMAに達した。
鈴木 進*; 茅野 秀夫*; 東口 安宏*; 佐々木 吉方*; 鳴井 実*; 鈴木 吉光*
PNC TJ264 84-01, 69 Pages, 1984/06
高速実験炉「常陽」の炉心材料316ステンレス鋼(WrappingWire)の高速中性子による照射損傷を透過型電子顕微鏡(TEM)により調べた。今回の試験研究では、すでに確立している微細試料のTEM観察用試片の作製技術をもとにしてボイド、微細析出物(')の観察を中心に行ない、照射量および照射温度との関係について明らかにした。また走査型電顕およびEDSにより析出物の分析について調べた。さらに球状圧子付微小硬さ試験機により、照射、非照射材の応力、歪曲線を求め、引張試験により求めた真応力、真歪曲線との対応について検討し、引張試験により得られた歪と応力との相関について考察を行った。
Kim, S.-W.*; Kim, D.-H.*; 谷川 博康; 廣瀬 貴規; 香山 晃*; 鳴井 實*
no journal, ,
F82H鋼の低サイクル疲労挙動に及ぼす中性子照射の影響について調べた。また、微細組織観察により疲労亀裂の進展挙動を明らかにすることを目的とした。供試材はF82H鋼IEAヒート材(8Cr-2W, V, Ta)を用い、試験片は微小砂時計型疲労試験片(SF-1)である。照射温度は、363K及び573Kであり、照射量は0.02dpaである。中性子照射による低サイクル疲労特性を調べた結果、照射温度にかかわらず、応力振幅は増加し、塑性ひずみ振幅は減少したが、繰返し軟化挙動及び塑性ひずみ振幅の変化は、非照射材において認められた傾向と同様であった。363K照射材の疲労寿命は、非照射材と比較して約70%に低下した。一方、573K照射材では、10%程度の寿命の低下が認められたが、データのばらつきが大きいため、正確な評価には詳細な解析が必要である。破面観察の結果、非照射材の破断面では、疲労亀裂進展による破断面が90%以上を占めているが、照射材の破断面では、約70%疲労亀裂が進展したのち、静的な引張破壊に近い形で破断に至ったことが認められた。
相沢 静男; 雨澤 博男*; 三瓶 真一; 土屋 文*; 鳴井 実*; 小無 健司*
no journal, ,
原子炉炉心での水素化物の使用実績は、GA社のTRIGA炉を除くと数が少ない。特に、公開された照射試験データはほとんどなく水素化物中性子吸収材の開発には、照射試験データの蓄積が大きな課題である。本発表では、水素化物中性子吸収材の照射試験(現在「常陽」で実施中)に先立って行われたアクチノイド水素化物のJMTRでの照射試験についてレビューし今後の水素化物の照射挙動解析に資する。JMTR照射試験では、照射用キャプセル設計及び製作を行い、照射用アクチノイド水素化物ペレットを用い日本原子力研究開発機構材料試験炉(JMTR)にて低燃焼度及び高燃焼度の2回の照射を実施した。照射終了後、JMTRホットラボ施設にて、非破壊試験として外観検査,X線透過試験,寸法測定,渦流探傷試験,スキャン測定を行い、その後にFPガスパンクチャ試験を実施した。破壊試験は、試料切断・調整後、密度測定,金相試験,硬さ試験,SEM及びEPMA観察を実施した。さらに、X線回折試験及び熱拡散率測定の試験も実施した。本報では、照射用キャプセルの設計・製作,照射試験及び照射後試験の概要,結果について述べる。