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花室 孝広; 梅田 浩司; 高島 勲*; 根岸 義光*
岩石鉱物科学, 37(2), p.27 - 38, 2008/03
紀伊半島南部地域には、第四紀火山が存在しないものの、湯の峰温泉や湯泉地温泉などの高温泉や、本宮地域の熱水変質帯などが分布している。本研究では、高温泉や変質帯の分布する本宮地域と十津川地域を対象として、複数の年代測定手法により岩石の被った熱履歴を把握することを目的としている。TL年代,FT年代及びK-Ar年代測定の結果、本宮地域・十津川地域では、千数百万年前までの高温の活動の後、少なくとも数十数万年前から低温の活動が見られる。これらは、複数の放射年代測定手法を組合せることで把握することが可能である。
梅田 浩司; 花室 孝広; 山田 国見; 根岸 義光*; 岩野 英樹*; 檀原 徹*
Radiation Measurements, 42(10), p.1647 - 1654, 2007/11
被引用回数:2 パーセンタイル:19.07(Nuclear Science & Technology)非火山地帯の熱水変質帯の一つである紀伊半島南部を事例に、変質した砂岩・泥岩に含まれるジルコン,アパタイトのフィッション・トラック年代測定を行うとともに、熱水鉱脈中の石英の流体包有物の希ガス同位体の分析を行った。アパタイトのフィッション・トラック年代は、非変質の四万十累層群の年代(約12Ma)に比べて著しく若い年代(2.75.6Ma)を示す。また、流体包有物のヘリウム同位体比は、現在、湧出している温泉ガスの値と整合的であることから、現在の熱水活動は、鮮新世まで遡る可能性がある。
富山 眞吾*; 梅田 浩司; 花室 孝広; 高島 勲*; 林 信太郎*; 根岸 義光*; 増留 由起子*
岩石鉱物科学, 36(4), p.111 - 121, 2007/07
第四紀火山活動に伴う熱水活動の履歴を明らかにするため、むつ燧岳火山地域における変質帯の分布と性状及び変質年代に関する研究を実施した。変質分帯及び変質年代の検討の結果、むつ燧岳火山の活動に伴う熱水活動により形成された変質帯は、断裂発達箇所を中心として分布し、当時の火山体内及び基盤の断裂ないしは高透水性の岩相を通路として側方に広がっていたものと考えられる。また、流体包有物の均質化温度測定の結果から、熱水活動による変質は最も高温部で200250
C程度に達したと考えられる。