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吉井 賢資; 辻 卓也; 松村 大樹; 西田 銀一*; 井上 直希*; 深田 幸正*; 矢板 毅
no journal, ,
希土類-クロム酸化物GdCrOにBiを添加した場合の磁気的性質を調べた。この物質は、磁性と誘電性が共存するマルチフェロイックであること等が報告されている興味深い系である。固相反応法により、BiをGdサイトに5-10%置換した仕込み量で合成したところ、920C近傍で単相試料が合成できた。これは、希土類の異なる同構造系SmBiCrOで報告された結果と同様である。すなわち、通常1300C以上で合成・焼結されるCrO(: 希土類)の合成温度がBi添加により大幅に低下した。磁化測定からは、(Gd,Bi)CrO試料は、GdCrOと同様に、170KでCrスピンの弱強磁性が発現するなどの性質を示した。この結果は、SmBiCrOの磁気転移温度が60K近傍であり、SmCrOSmBiCrOの転移温度(190K)より大幅に低いという性質と全く異なる。Biの結晶サイトを特定するために放射光吸収分光測定も行っており、その他の結果も含め報告する。