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安藤 真樹; 三澤 毅*; 仁科 浩二郎*; 代谷 誠治*
Journal of Nuclear Science and Technology, 34(5), p.445 - 453, 1997/05
被引用回数:6 パーセンタイル:47.55(Nuclear Science & Technology)核的結合度が弱いような軸方向非均質炉心の核特性を調べることを目的とし、京都大学臨界集合体(KUCA)の固体減速架台において実験を行った。実験体系は内部ブランケットにより炉心が上下に分割された結合炉心であり、2炉心間の核的結合度が弱く中性子束歪(Flux Tilt)が発生しやすい体系である。測定した制御棒の微分反応度曲線は上下炉心間で非対称となり、これは制御棒挿入に伴い生じたFlux Tiltの影響であると考えられる。Flux Tiltの発生を金線の反応率分布測定により詳細に調べた結果、制御棒を上部炉心の一部に挿入することによりFlux Tiltが顕著に発生し、また、中性子束分布の歪み方は炉心部では一様であり、エネルギー依存性もないことが分かった。一次モード固有値間隔とFlux Tiltの関係式をEHP法により導出し、金線反応率分布の測定結果よりFlux Tiltを定量的に求め固有値間隔を得た。得られた固有値間隔は計算値と良く一致した。
仁科 浩二郎*; 小林 岩夫*; 三好 慶典; 須崎 武則; 奥野 浩; 野村 靖; 三竹 晋*; 板垣 正文; 外池 幸太郎; 角谷 浩享*; et al.
日本原子力学会誌, 38(4), p.262 - 271, 1996/00
第5回臨界安全性国際会議ICNC'95が1995年9月に米国アルバカーキにて開催された。参加者は17ヶ国から計約300名、発表は約150件あった。今回の会議では、これまではよく知られていなかった旧ソ連の臨界実験施設、臨界安全研究のほか、臨界事故について初めて報告された。そのほか、燃焼度クレジット、動特性解析などで地道な研究の進歩が見られた。本稿では、このようなICNC'95での発表を通じて臨界安全性研究の現状を解説する。
奥野 浩; 小室 雄一; 中島 健; 野村 靖; 内藤 俶孝; 仁科 浩二郎*; 西堀 俊雄*; 松本 忠邦*; 三好 慶典; 高井 克昭*; et al.
JAERI-Tech 95-048, 168 Pages, 1995/10
昭和63年に科学技術庁編として刊行された「臨界安全ハンドブック」の見直しの準備作業を同年度から進めてきた。その結果を臨界安全ハンドブックの改訂準備資料としてここにまとめて公開する。内容としては、「評価対象のモデル化」及び「安全解析評価の方法」を重点的に補充し、ハンドブックには記載されなかった「化学プロセスの臨界安全」、「臨界事故とその評価方法」及び「臨界警報装置の設計・設置の考え方」について新しく記載した。
仁科 浩二郎*; 山根 義宏*; 小林 岩夫; 館盛 勝一; 高野 誠; 三好 慶典; 奥野 浩; 中島 健; 三竹 晋*; 角谷 浩享*; et al.
日本原子力学会誌, 34(4), p.311 - 319, 1992/04
被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Nuclear Science & Technology)4年毎に開催される臨界安全性に関する国際会議が1991年9月に英国のオックスフォードにおいて行われた。本会議は臨界安全性の専門家が集まり、今回の発表総数は134件、参加者数は170名であり、広範囲の報告がなされた。主要なセッションとしては、1.各国の研究計画と臨界安全性実験、2.計算手法と核データの開発整備、3.臨界安全ハンドブックとデータベース、4.コードとデータライブラリーの検証、5.核燃料施設の臨界安全評価、6.測定技術と臨界パラメータ、及び7.臨界事故解析および警報システムが揚げられる。本報告は、最近の安全性の動向を、会議の主要な発表を紹介しつつリビューしたものである。
橋本 憲吾*; 仁科 浩二郎*
日本原子力学会誌, 33(9), p.882 - 889, 1991/09
被引用回数:12 パーセンタイル:76.43(Nuclear Science & Technology)現在の原子炉あるいは臨界安全管理が対象とする燃料体系の複雑な幾何学形状を精密に扱って固有値計算を行う場合、形状との関連から近接または重複固有値を克服する必要がある。この近接・重複固有値の問題を克服する方法として提案されている改良べき乗法を中性子拡散方程式固有値問題に適用し、その有効性を検討した。
山本 敏久; 仁科 浩二郎*; 立松 篤*; 三田 敏男*
Journal of Nuclear Science and Technology, 28(11), p.1019 - 1028, 1991/00
多次元問題において、中性子検出反応のエネルギー依存性と空間高調波の影響を考慮した、ノイズ・コヒーレンス関数の解析表式を、モード法に基づいて導出した。この理論式に基づいて、JUPITER実験で実施された大型臨界集合体ZPPR-9およびBCのノイズ実験の解析を実施した。解析結果は測定値と良く一致し、理論および解析モデルの妥当性が確認された。また、特定の位置に検出器対を配置した場合、得られるコヒーレンスは基本モードと1次モードのみで記述できることがわかった。
奥村 啓介; 仁科 浩二郎*
Nuclear Science and Engineering, 102, p.381 - 390, 1989/08
被引用回数:5 パーセンタイル:54.87(Nuclear Science & Technology)高転換軽水炉(HCLWR)におけるボイド反応度特性の基本的挙動を把握するため、MOX燃料棒から成る稠密格子体系に対して、減速材対燃料体積比、核分裂性Pu富化度をパラメータとするサーベイ計算を実施した。さらに、稠密格子系におけるボイド特性の物理的メカニズムを明確にするため、ボイド反応度係数を、核種、エネルギー群、反応率別に分解し、それらの寄与を、PWR格子系での場合と比較して評価した。その結果、HCLWR格子系で、ボイド反応度係数に正の寄与をする核種及びその要因となる共鳴吸収を同定するとともに、PWR格子系におけるボイド特性の物理的メカニズムとの差を明確にすることができた。