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熊倉 聡*; 杉田 裕; 真田 祐幸; 中村 隆浩; 小原 勇一*; 菅原 隆之*; 藤井 義明*
no journal, ,
孔壁変形法は初期地圧測定手法の一つであり、1本のボーリング孔で3次元の初期地圧を決定することができるものである。この測定手法は、湧水やガス湧出を伴う幌延地域の岩盤に対して有効性が期待されるものであり、幌延深地層研究センターの250m換気側調査坑道においてその適用性を確認した。測定された初期地圧は、既往の測定結果と調和的なものであり、本測定手法が、幌延地域の地質環境条件でも適用できる可能性が明らかになった。また、同時に、測定時のひずみ挙動が安定しないなどの問題点も明らかとなった。今後は測定事例を増やし、本手法のこれらの岩盤への適用性について検討していく予定である。