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和田 成一*; Khoa, T. V.*; 小林 泰彦; 舟山 知夫; 荻原 喜久美*; 上野 俊治*; 伊藤 伸彦*
Journal of Veterinary Medical Science, 67(11), p.1089 - 1095, 2005/11
被引用回数:18 パーセンタイル:64.71(Veterinary Sciences)伴侶動物で治療の対象となる重要な疾病は、感染症から腫瘍に移行しつつある。放射線治療は、腫瘍に対する効果的な治療法の一つであり、獣医療領域でも放射線治療の適用が増加すると予想される。腫瘍組織はすべてそれぞれ異なった放射線感受性を示すため、放射線治療においてはあらかじめその腫瘍の放射線感受性を把握することが重要となる。そこで、3種類のイヌ腫瘍細胞において線と炭素線照射によるクロノジェニック法による生存率と中性コメットアッセイによるDNA2本鎖切断の関係を調べた。すべての腫瘍細胞において、炭素線は線よりも細胞致死効果が高かった。また、線照射及び炭素線照射において初期DNA損傷と残存DNA損傷は放射線感受性の細胞では高く、放射線抵抗性の細胞では低かった。2Gy照射時の生存率値(SF2)と初期DNA損傷及び残存DNA損傷の間に相関関係が認められる傾向が観察された。特に、線量あたりの残存損傷とSF2との間には放射線の種類によらず高い相関関係が認められた。これらのことは残存損傷を評価することによって腫瘍細胞の放射線感受性を予測できることを示唆している。