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相澤 康介; 辻 光世; 小林 順; 栗原 成計; 中根 茂*; 小沼 英良*
no journal, ,
ナトリウム冷却高速炉の安全性強化に向けた炉内冷却機器の設計と運用の最適化に資するために、シビアアクシデント時を含む崩壊熱除去特性および熱流動特性を把握する縮尺水流動試験を実施している。本報告では、複数の冷却機器起動が原子炉容器内自然循環挙動に与える影響を把握するために、浸漬型DHX及び貫通型DHXを起動させた過渡試験を実施した結果を示す。試験結果より、一基目のDHX起動により自然循環定常状態を達成した後、二基目のDHXを起動することで、自然循環定常状態における最高温度を一時的に超えることが示された。炉心下部プレナムに位置するコアキャッチャ上での発熱が強く、かつ二基目に貫通型DHXを起動する条件下において、この一時的な温度上昇は大きくなることが確認された。
檜山 智之; 相澤 康介; 小林 順; 栗原 成計; 長澤 一嘉*; 小沼 英良*
no journal, ,
自己作動型炉停止機構(SASS)は、温度感知合金が温度上昇により磁性を消失する特性を利用して炉心出口の温度上昇に対して受動的に制御棒を落下させる装置であり、日本で設計されている先進型ナトリウム冷却高速炉に採用されている。SASSを有効に機能させるためには、燃料集合体からの高温流体を効率的に温度感知合金まで導くことが重要となり、温度感知合金の周囲はフィン等の複雑な形状となっている。SASS性能評価手法の整備を進める上で、1/1縮尺試験による現象理解及び解析検証用データの取得を実施する計画である。本報告ではSASSの燃料集合体出口からフローコレクタまでを模擬した1/1縮尺の試験装置において水流動試験を実施し、PIV計測で得られたデータから温度感知合金周辺の流動現象について分析を行った。