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Povinec, P. P.*; 青山 道夫*; Biddulph, D.*; Breier, R.*; Buesseler, K. O.*; Chang, C. C.*; Golser, R.*; Hou, X. L.*; Jekovsk, M.*; Jull, A. J. T.*; et al.
Biogeosciences, 10(8), p.5481 - 5496, 2013/08
被引用回数:101 パーセンタイル:94.61(Ecology)北西太平洋の海水中の放射性物質の分布に関して福島第一原子力発電所事故による影響を大気圏内核実験からのグローバルフォールアウトと比較した。2011年6月における国際航海中に採取した海水中のCs, Cs, I, Hが分析された。福島沖合の表層海水のCs, I, Hは、それぞれ0.002-3.5Bq/L, 0.01-0.8Bq/L, 0.05-0.15Bq/Lの範囲だった。この3核種が分析された海岸から40km離れた採取地点では、福島事故影響はグローバルフォールアウトによるバックグランドのそれぞれ1000倍, 30倍, 3倍だった。また、鉛直分布データからは、既に水深300mまで輸送されていることを示した。Csの表層及び鉛直分布の観測値は海洋大循環モデルでの計算値とよい一致を見せ、福島沿岸から東へ輸送されたことを示した。海洋での滞留時間に起因して、福島由来の放射性物質は北西大西洋の水塊輸送に関する海洋研究に有益なトレーサーになるだろう。
竹下 英文; Pham, T. L. H.*; 吉井 文男; 久米 民和
食品照射, 35(1-2), p.59 - 63, 2000/09
植物の生育を促進することは、食糧を増産する技術に繋がる。このような期待される方法の一つとして、放射線照射が試みられている。しかし、発芽率の増大や生育促進効果があるという報告も多数あるが、再現性の点で信頼に欠けるものが多かった。従来、照射には透過力の高い線が用いられているため、刺激効果と同時に損傷が起こり、効果を不明確にしていると考えられる。そこで、植物本来の機能を損なうことなく植物体表面に刺激効果を与えるため、照射深度の調節が可能な低エネルギーの電子線を用いることを試みた。その結果、低エネルギー電子線照射(150-250keV)は、種子(ダイズ、トウモロコシ)の発芽及び生育を促進し、特に根の成長に顕著な効果があることがわかった。また、ダイズ種子に低エネルギー電子線を照射することによって、子葉におけるファイトアレキシンの誘導が促進された。
長澤 尚胤; 八木 敏明; 玉田 正男; Pham, T. L. H.*
no journal, ,
水溶性の多糖類誘導体であるカルボキシメチルセルロース(CMC),カルボキシメチルキチン(CMCT)やカルボキシメチルデンプン(CMS)等を高濃度水溶液(ペースト状態)に調製して、放射線を照射すると、橋かけ反応が起こり、ゲルを形成することを見いだしている。これらのゲル化は急激に起こり、用途によっては要求されるゲルの吸水率が異なるため、ゲル化で制御することが必要とされている。そこで、われわれは、ゲル化を制御する目的で、CMCやCMCT水溶液に照射時の温度を変化させて線を照射し、そのゲル化挙動について検討した。CMCを20%の高濃度ペースト状態で-78, 0, 25(室温), 50, 70Cと照射時の温度を制御して線を照射した結果、室温と比較して照射時の温度が高いほど橋かけしづらく、低いほど橋かけしやすいことがわかった。CMC濃度の影響を確認したところ、5kGy照射時では0C近傍が最もゲル化しやすく、15kGy照射時では、低温側(-780C)が最もゲル化しやすくなる結果を得た。これはCMC分子鎖近傍の水が、橋かけに寄与していると推測される。また、CMCTやCMSでも同様に照射時の温度によってゲル化挙動が変化することを見いだした。多糖類誘導体を放射線で橋かけさせゲルを形成する際に、照射時温度を制御することにより、ゲル化を制御できることがわかった。
長澤 尚胤; Pham, T. L. H.*; 八木 敏明; 玉田 正男
no journal, ,
水溶性の多糖類誘導体であるカルボキシメチルセルロース(CMC),ヒドロキシメチルセルロースやカルボキシメチルデンプン等をペースト状にして放射線を照射すると、橋かけ反応によりゲルを形成することを見いだしている。これらのゲル化は、室温では5-10kGyの線量域で急激に始まるため、ゲル分率を制御することが困難であり、ゲル化を制御できる照射技術が必要とされる。そこで、ゲル分率を制御するため、線照射時の温度を変化させ、そのゲル化挙動について検討した。20%濃度のCMCを照射時温度を制御して線照射した結果、室温(25C)と比較して、高温側(50, 70C)ではゲル化が抑制され、低温側(-78, 0C)が最もゲル化が促進され、室温では橋かけしない5%以下の濃度でも橋かけすることを見いだした。これらからCMC分子鎖近傍に存在する水が橋かけ反応に寄与していると推測される。ゲルの吸水特性は、照射時の温度に関係なくゲル分率に依存することを明らかにした。ゲル分率が40-60%である高吸水性ゲルは、照射時温度を制御した放射線橋かけ技術により容易に得られ、畜産排泄物処理用及び汚水処理用吸水材や紙おむつ等の高吸水性素材のような高い吸水特性を要求される材料に応用が可能である。