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R.B.McLellan*; 鈴木 康文
Scr.Metall., 19, p.485 - 488, 1985/00
パラジウム金属中に固溶した水素原子の部分モルエンタルピおよび過剰エントロピは温度依存性をもっており、規則溶体を仮定したモデルから逸脱することが知られている。固溶した水素原子を調和振動子とみなし、かつ水素原子の固溶がマトリックスに与える機械的な効果を考慮したモデルを使ってこの現象を解析した結果、振動子による項が熱力学諸関数の温度依存性に大きく寄与することが明らかになった。
R.B.McLellan*; 鈴木 康文
Scr.Metall., 18, p.1413 - 1415, 1984/00
コバルト金属への水素の固溶度を測定し、コバルト中の水素原子の熱力学諸関数(部分モルエンタルピ、過剰エントロピ)が温度依存性を持つことを明らかにした。固溶した水素原子を調和振動子と近似した計算の結果、この温度依存性は水素原子間の相互作用や水素-欠陥との相互作用によるものではなく、単に水素原子のエネルギー準位が熱的に励起されることに起因することを示した。
勝田 博司; R.B.McLellan*; 古川 和男
Journal of Physics and Chemistry of Solids, 43(6), p.533 - 538, 1982/00
被引用回数:39 パーセンタイル:88.17(Chemistry, Multidisciplinary)電子ビーム溶解と粉末冶金法により作製したMo板(約0.2mm厚)について、Permeation Time-Lag法により水素の拡散係数と透過係数を測定した。試験片による差はなく、透過係数と溶解度(透過係数と拡散係数の比より求める)は過去のデーターと一致したが、拡散係数は,その活性化エネルギーが10.6kj/molと低く、過去のそれの数分の1のものであった。これは過去の拡散係数の測定が放出法によりなされており、長時間を要したため、測定中に酸化膜が生成したことによるものと推定された(今回は数秒内に測定されている)。これに基き、金属中の水素拡散係数の活性化エネルギーを整理した所、bcc金属に対しては0.1eV、fcc金属に対しては0.3~0.6eVが予想された。
勝田 博司; R.B.McLellan*; 古川 和男
Proc.JIMIS-2,Hydrogen in Metals, p.113 - 116, 1980/00
去る11月26~29日に水上温泉にて開かれた、2nd JIM International Symposium on Hydrogen in Metals の口頭発表分(外部発表・学会口頭発表,登録No.9102)のProceedingである。要旨は既にNo.9102に記してあるが、概略は、「Permeation time-lag法」を用いて、1~800torr,400~950Cの水素圧力と温度領域でバナジウム中の水素拡散率(D)と透過率(E)を測定しその結果について報告したものである。