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小林 理気*; 金子 耕士; 斉藤 耕太郎*; Mignot, J.-M.*; Andr, G.*; Robert, J.*; 脇本 秀一; 松田 雅昌*; Chi, S.*; 芳賀 芳範; et al.
Journal of the Physical Society of Japan, 83(10), p.104707_1 - 104707_5, 2014/10
被引用回数:17 パーセンタイル:69.54(Physics, Multidisciplinary)The effect of electron doping by the substitution of Rh for Ru on unconventional magnetic order in CeRuAl was investigated via neutron powder diffraction. In Ce(RuRh)Al with = 0.05, 0.12, 0.2, reorientation of the ordered moment from the - to the -axis takes place in all samples, while the ordering vector = (0 1 0) remains unchanged within this concentration range. The moment reorientation is accompanied by an enhancement in its size by a factor of 2.4, from =0.43 at = 0 to =1.06, 1.04, and 1.02 for = 0.05, 0.12 and 0.2, respectively. The continuous decrease in Nel temperature (), despite an abrupt increase in , underlines the strong anisotropy in the exchange interaction in CeRuAl, and the fact that this anisotropy is easily suppressed by electron doping.
青山 卓史; Robert, W. S.; 前田 茂貴; 関根 隆
第12回原子力工学国際会議, 0 Pages, 2004/00
高速実験炉「常陽」は、照射性能を向上するため、炉内の高速中性子を従来の約1.3倍に増加させ、照射場を拡大するための炉心改造を行った。ここでは、炉心を2領域化して出力分布を平坦化するとともに、制御棒配置を変更した。さらに、炉心の最外周2列を炭化ホウ素の遮へい体で置換して炉心から漏洩する中性子束を低減させた。この高度化したMK-III炉心の性能確認として、低出力での炉心核特性を把握するため、核計装の応答確認、臨界近接、過剰反応度測定、制御棒校正、等温温度係数測定を実施した。本論文では、各試験項目の試験方法と測定結果、並びに予測計算結果との比較について述べる。予測と実測の比(C/E)は、過剰反応度:1.05、制御棒価値:0.961.01、等温温度係数:0.951.01であった。本性能試験により、高度化した MK-III炉心の核特性を把握するとともに、核計算手法の妥当性を確認した。
小林 理気; 金子 耕士; 脇本 秀一; 芳賀 芳範; 松田 達磨; 山本 悦嗣; Robert, J.*; Mignot, J.-M.*; Andr, G.*; 松田 雅昌*; et al.
no journal, ,
CeRuAlは27 Kにおいて約8meVのスピンギャップを伴う起源が不明の反強磁性秩序を示すことが報告されており、最近注目を集めている物質である。前回われわれはCeRuAlのRh置換系試料のマクロ測定を行い、Rh置換によっては急激に減少し、低温で新たな異常が現れることを発見した。今回さらにRhをそれぞれ10%, 20%, 30%置換した試料の粉末中性子散乱実験を行い、Rh置換による磁気構造とスピンギャップの変化について詳細に調べた。22Kのデータで観測されたピークはすべてCe(RuRh)Alの核散乱ピークとして説明することができ、この試料が単相であることを示している。また2K, 6K, 9Kのデータでは磁気散乱と思われる超格子反射を新たに観測し、それらの代表的なピークは(0 1 0), (0 1 1), (1 0 1)の指数を付けることができた。発表では非弾性散乱実験の結果についても報告する予定である。
小林 理気; 金子 耕士; 脇本 秀一; 芳賀 芳範; 松田 達磨; 山本 悦嗣; Robert, J.*; Mignot, J.-M.*; Andr, G.*; 松田 雅昌*; et al.
no journal, ,
近藤半導体斜方晶CeRuAlは0.42という小さい磁気モーメントであるにもかかわらず、27Kという高い温度で反強磁性秩序(=(0, 1, 0), -axis)を示すことから注目を集めている。われわれはRh置換効果(electron dopant)の研究を行い、置換によりが急激に減少することを発見した。そこで今回Rhを5%, 10%, 20%置換した試料の粉末中性子散乱実験を行い、磁気構造の変化を調べた。実験の結果、伝播ベクトルの変化は見られなかったが、磁気モーメントの向きがすべての置換試料で-axisから-axisへフリップしていることがわかった。またそれに伴いの大きさがCeRuAlの秩序モーメントである0.42より二倍以上大きい約1程度まで大きくなっていることを見いだした。転移温度が減少していくにもかかわらずが増大する振る舞いから、キャリアの重要性に加え、相互作用が大きく変化している可能性が考えられる。
髭本 亘; 岡澤 赳; 大嶋 浩平*; 伊藤 孝; Robert, S.*; 松本 圭介*; 鬼丸 孝博*
no journal, ,
PrIrZnでは磁場によって非フェルミ流体的振る舞いからフェルミ流体的振る舞いへと変化することが見いだされており、2チャンネル四重極近藤効果の可能性が指摘されている。非フェルミ流体相近傍で磁場中におけるスピン状態を解明することで、2チャンネル近藤効果の実験的証拠を得られる可能性があり、磁場中SR実験を行った。その結果磁場中でミュオンスピン緩和の変化が観測され、2チャンネル近藤効果との関連を考察する。
髭本 亘; 伊藤 孝; 金子 耕士; 大嶋 浩平*; 後神 達郎*; Robert, S.*; 大貫 惇睦*
no journal, ,
重い電子系超伝導体CePtSi単結晶におけるミュオンスピン回転緩和測定の結果を報告する。CePtSiはその構造に反転対称性を持たず、その中での超伝導状態には興味がもたれている。近年磁気秩序状態における磁気モーメントのサイズに大きな磁場依存性が見られるなど、興味深い磁性が見られている。我々の行なったSR法では、磁性の振る舞いに3T付近で異常な振る舞いが観測されている。講演ではCePtSiにおける磁性の異常な磁場依存性と超伝導について報告する。
髭本 亘; 大嶋 浩平; 伊藤 孝; 金子 耕士; 後神 達郎*; Robert, S.*; 大貫 惇睦*
no journal, ,
CePtSiはその構造に反転対称性を持たないことから特に超伝導状態に興味が持たれており、様々な研究がなされている。今回我々は高品質単結晶を用いたミュオンスピン回転実験を行い、その磁性と超伝導について研究を行い、超伝導状態においてHc2に近い磁場下においてはナイトシフトの減少が見られないことなどを確認した。これは過去の結果と一致しており、講演では詳細な磁場依存性等を紹介する。