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Revel, A.*; Wu, J.*; 岩崎 弘典*; Ash, J.*; Bazin, D.*; Brown, B. A.*; Chen, J.*; Elder, R.*; Farris, P.*; Gade, A.*; et al.
Physics Letters B, 838, p.137704_1 - 137704_7, 2023/03
被引用回数:1 パーセンタイル:68.16(Astronomy & Astrophysics)中性子数20近傍の中性子過剰核は、魔法数20が消滅して原子核が大きく変形していることが知られており、その魔法数が消滅する領域は逆転の島と呼ばれている。Neは中性子数19で逆転の島の境界線上に位置するとされてきたが、その変形度は不明だった。ミシガン州立大学の国立サイクロトロン研究所にてNeのクーロン励起反応実験を行った結果、931keVの励起状態への値が163fmと大きな値となり、大きく変形していることが確かめられた。この実験結果をよく使われているいくつかの殻模型計算と比較したところ、大きな値は概ね再現するものの、励起エネルギーの一致は不十分であり、理論の改善が必要であるとわかった。
福島 昌宏; Goda, J.*; 大泉 昭人; Bounds, J.*; Cutler, T.*; Grove, T.*; Hayes, D.*; Hutchinson, J.*; McKenzie, G.*; McSpaden, A.*; et al.
Nuclear Science and Engineering, 194(2), p.138 - 153, 2020/02
被引用回数:7 パーセンタイル:61.94(Nuclear Science & Technology)鉛の断面積を検証するために、燃料組成の異なる3つの高速中性子スペクトル場における鉛ボイド反応度価値に関する一連の積分実験を、米国の国立臨界実験研究センターの臨界実験装置Cometを用いて系統的に実施した。今回、2016年と2017年に実施した高濃縮ウラン/鉛炉心と低濃縮ウラン/鉛炉心の実験に引き続き、プルトニウム/鉛炉心での実験が完了した。プルトニウム/鉛炉心の構築では、アルゴンヌ国立研究所のZero Power Physics Reactor(ZPPR)で1990年代まで使用されたプルトニウム燃料を用いている。また、高濃縮ウラン/鉛炉心に関して、実験の再現性を高精度・高精度で保証するデバイスをCometに新に設置し、2016年の実験手法の再検討を行い、実験データの再評価を実施した。更に、これらの燃料組成の異なる3つの炉心における鉛ボイド反応度価値の実験データを用いて、モンテカルロ計算コードMCNPバージョン6.1により、最新の核データライブラリJENDL-4.0およびENDF/B-VIII.0を検証した。その結果、ENDF/B-VIII.0は、全ての炉心における実験データの再現性が良好であることを確認した。一方、JENDL-4.0は、高濃縮ウラン/鉛炉心と低濃縮ウラン/鉛炉心における実験データを再現する一方で、プルトニウム/鉛炉心では、20%以上過大評価することが明らかになった。
Paul, N.*; Obertelli, A.*; Bertulani, C. A.*; Corsi, A.*; Doornenbal, P.*; Rodriguez-Sanchez, J. L.*; Authelet, G.*; Orlandi, R.; 他84名*
Physical Review Letters, 122(16), p.162503_1 - 162503_7, 2019/04
被引用回数:6 パーセンタイル:42.69(Physics, Multidisciplinary)Fifty-five single nucleon removal cross sections from neutron-rich nuclei impinging on a hydrogen target at about 250 MeV/nucleon were measured at the RIKEN RIBF. Systematically higher cross sections are found for proton removal from nuclei with an even number of protons compared to odd-proton number projectiles for the same separation energy, while no even-odd staggering was observed in case of neutron-removal. These observations are linked to paring correlations in the daughter nuclei and the density of bound levels. The effect is particularly strong in loosely bound nuclei.
Raymond, S.*; Piekarz, P.*; Sanchez, J. P.*; Serrano, J.*; Kirsch, M.*; Detlefs, B.*; Rebizant, J.*; 目時 直人; 金子 耕士; Jochym, P. T.*; et al.
Journal of Alloys and Compounds, 444-445, p.104 - 108, 2007/10
被引用回数:2 パーセンタイル:21.49(Chemistry, Physical)重い電子系超伝導体PuCoGaについて、X線非弾性散乱から室温でのフォノンの分散関係を測定した。実験結果は、5f電子間のクーロン相互作用を3eVとした理論計算と良い一致を示していることを明らかにした。これは、この物質において5電子が部分的に局在していることを示唆している。UCoGaにおけるフォノン分散関係との比較から、UCoGaは完全にf電子が遍歴したモデルによりよく記述されることを明らかにした。
Donn, A. J. H.*; Costley, A. E.*; Barnsley, R.*; Bindslev, H.*; Boivin, R.*; Conway, G.*; Fisher, R.*; Giannella, R.*; Hartfuss, H.*; von Hellermann, M. G.*; et al.
Nuclear Fusion, 47(6), p.S337 - S384, 2007/06
被引用回数:331 パーセンタイル:78.95(Physics, Fluids & Plasmas)「ITER物理基盤」は、その名の通りITERプラズマの物理基盤を与えるために編纂されたレビュー論文であり、Nuclear Fusion誌の特集号として1999年に発刊された。本「ITER物理基盤の進展」は、「ITER物理基盤」発刊以降に得られた研究開発成果を纏めたレビュー論文である。そのうち、第7章は、ITERにおけるプラズマ計測について包括的に取り扱うものである。主な項目は以下の通り。(1)ITERでの計測に対する要求性能,(2)ITERに適用する計測の原理と手法,(3)ITERでの計測の実現のために必要な技術開発項目,(4)ITERトカマク装置への計測機器の統合,(5)「ITER物理基盤」で提起された主要課題の進展状況,(6)ITERにおける計測性能の評価,(7)将来の核融合炉に向けてITERで学習すべき課題。
Raymond, S.*; Piekarz, P.*; Sanchez, J. P.*; Serrano, J.*; Kirsch, M.*; Janousova, B.*; Rebizant, J.*; 目時 直人; 金子 耕士; Jochym, P. T.*; et al.
Physical Review Letters, 96(23), p.237003_1 - 237003_4, 2006/06
被引用回数:26 パーセンタイル:74.49(Physics, Multidisciplinary)重い電子系超伝導体について、線非弾性散乱から室温でのフォノンの分散関係を測定した。実験結果は、電子間のクーロン相互作用U3eVを考慮にいれて行った理論計算と良い一致を示していることを明らかにした。
目時 直人; 金子 耕士; Raymond, S.*; Sanchez, J. P.*; Piekarz, P.*; Parlinski, K.*; Ole, A. M.*; 池田 修悟; 松田 達磨; 芳賀 芳範; et al.
Physica B; Condensed Matter, 378-380, p.1003 - 1004, 2006/05
被引用回数:12 パーセンタイル:49.71(Physics, Condensed Matter)UCoGaの中性子散乱を用いた低エネルギー音響格子振動の研究結果と、第一原理の計算結果との比較について報告する。UCoGaについては、多くの対称な軸上で明瞭な音響フォノンと一部の光学フォノンが観察された。第一原理計算との一致はだいたい良好であるが、M点におけるフォノン分散のソフトニングが室温では観察されなかった。低温の結果も含めて報告する。
目時 直人; 金子 耕士; 池田 修悟; 松田 達磨; 芳賀 芳範; 大貫 惇睦; Raymond, S.*; Piekarz, P.*; Sanchez, J. P.*; Serrano, J.*; et al.
no journal, ,
PuCoGa及びUCoGaのフォノンを放射光及び中性子非弾性散乱によって測定し、その分散関係を幾つかの対称軸上で決定した。PuCoGaのフォノンのエネルギーはUCoGaに比較して若干小さく、この結果はクーロン反発Uを仮定した第一原理計算によって説明できることがわかった。すなわちPu化合物ではU=3eVの計算がよく実験を説明し、U化合物ではU=OeVが良い。これはこれらの化合物の帯磁率の温度依存性と矛盾しない。