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論文

SUMRAY: R and Python codes for calculating cancer risk due to radiation exposure of a population

佐々木 道也*; 古川 恭治*; 佐藤 大樹; 嶋田 和真; 工藤 伸一*; 高木 俊治*; 高原 省五; 甲斐 倫明*

Journal of Radiation Protection and Research, 48(2), p.90 - 99, 2023/06

本論文では、日本保健物理学会で設立した「放射線被ばくに伴うがんリスク推定コードの開発専門研究会(2020-2021年度)」の活動成果である計算コードについて報告する。当該専門研究会では、放射線被ばくに伴うがんリスク推定研究の促進を目的に、計算に使用したアルゴリズムやパラメータを含めてソースコードを明らかにし、コードの改変や再配布を許可するライセンスのもと公開することとした。計算コードはSUMRAYと名付けられ、2種類のコンピュータ言語(RおよびPython)でコーディングされた。本コードは、モンテカルロ法を用いて積算過剰リスクを95%信頼区間とともに計算できる。計算条件を合わせて、SUMRAYの結果とソースコード非公開の既存コードの結果とを比較したところ、信頼区間の範囲内で合理的に一致することを確認した。オープン・ソース・ソフトウェアであるSUMRAYは、放射線被ばくに伴うがんリスク推定研究の共通基盤として利用されることが期待される。

論文

2022年度6月企画シンポジウム開催報告記

安岡 由美*; 藤田 博喜; 辻 智也; 辻口 貴清*; 佐々木 道也*; 宮崎 寛之*; 橋間 俊*; 保田 浩志*; 嶋田 和真; 廣田 誠子*

保健物理(インターネット), 57(3), p.146 - 155, 2022/12

本報告は、2022年6月28日と29日の2日間にわたり開催された日本保健物理学会(JHPS)の2022年度企画シンポジウムの概要について報告するものである。なお、今回の企画シンポジウムはオンライン会場を主としつつも、希望者が集まって顔を合わせながら接続できる会場が設置されるハイブリッド開催の運びとなり、対面の良さとオンラインの手軽さの両方の利点を上手く活かせたシンポジウムであった。

論文

Comprehensive exposure assessments from the viewpoint of health in a unique high natural background radiation area, Mamuju, Indonesia

Nugraha, E. D.*; 細田 正洋*; Kusdiana*; Untara*; Mellawati, J.*; Nurokhim*; 玉熊 佑紀*; Ikram, A.*; Syaifudin, M.*; 山田 椋平; et al.

Scientific Reports (Internet), 11(1), p.14578_1 - 14578_16, 2021/07

 被引用回数:19 パーセンタイル:84.25(Multidisciplinary Sciences)

マムジュは、インドネシアの中でも自然を保っている地域の一つであるが、自然放射線の被ばく量が比較的高い。本研究の目的は、高自然放射線地域としてのマムジュ地域全体の放射線量の特徴を明らかにし、一般市民や環境の放射線防護のための手段として、現存被ばくを評価することである。外部および内部の放射線被ばくに寄与するすべてのパラメータを測定し、クラスター・サンプリング・エリアによる横断的な調査方法を用いた。その結果、マムジュは年間の実効線量が17$$sim$$115mSv、平均32mSvの特異的な高自然放射線地域であることがわかった。生涯における累積の実効線量を計算すると、マムジュの住民は平均して2.2Svを受けていることになり、これは、がんや非がん性疾患のリスクが実証されている原爆被ばく者の平均線量をはるかに上回るものである。今回の研究結果は、慢性的な低線量率放射線被ばくに関連した健康影響の理解を深めるための新しい科学的データであり、今後の疫学研究の主要な情報として用いることができる。

論文

A Unique high natural background radiation area; Dose assessment and perspectives

細田 正洋*; Nugraha, E. D.*; 赤田 尚史*; 山田 椋平; 玉熊 佑紀*; 佐々木 道也*; Kelleher, K.*; 吉永 信治*; 鈴木 崇仁*; Rattanapongs, C. P.*; et al.

Science of the Total Environment, 750, p.142346_1 - 142346_11, 2021/01

 被引用回数:23 パーセンタイル:86.19(Environmental Sciences)

低線量率の放射線被ばくが人体に及ぼす生物学的影響については、未だに不明な点が多い。実際、日本では福島第一原子力発電所事故後もこの問題に悩まされている。最近、高自然放射線であり慢性的に低線量率の放射線を浴びている特殊な地域をインドネシアにて発見した。そこで本研究では、特に自然放射線量が高い地域での内部被ばくと外部被ばくによる包括的な線量を推定し、ラドンの増強メカニズムを議論することを目的とした。大地からの放射線による外部被ばく線量を推定するために、自動車走行サーベイを実施した。屋内ラドン測定は、47戸の住宅を対象に、典型的な2つの季節をカバーする3$$sim$$5ヶ月間で実施し、内部被ばく線量を推定した。また、大気中のラドンガスを複数の高さで同時に採取し、鉛直分布を評価した。調査地域の空気吸収線量率は、50nGy h$$^{-1}$$から1109nGy h$$^{-1}$$の間で大きく異なっていた。屋内ラドン濃度は124Bq m$$^{-3}$$から1015Bq m$$^{-3}$$であった。すなわち、測定された屋内ラドン濃度は、世界保健機関(WHO)が推奨する基準値100Bq m$$^{-3}$$を超えている。さらに、測定された屋外ラドン濃度は、高い屋内ラドン濃度に匹敵するものであった。調査地域の外部及び内部被ばくによる年間実効線量は、中央値を用いて27mSvと推定された。その結果、多くの住民が放射線業務従事者(職業被ばく)の線量限度を超える天然放射性核種による放射線被ばくを受けていることが判明した。このように屋外ラドン濃度が高くなっている原因は、例外的に低い高度で発生する安定した大気条件の結果である可能性がある。このことから、この地域は、慢性的な低線量率放射線被ばくによる健康影響に関する疫学調査を実施するためのユニークな機会を提供していることが示唆される。

論文

Study of cross section measurement methods using the self-TOF high energy neutron detector

佐々木 道也*; 布宮 智也*; 中村 尚司*; 中尾 徳晶*; 柴田 徳思*; 中根 佳弘; 田中 進

JAERI-Review 2000-024, TIARA Annual Report 1999, p.259 - 261, 2000/10

高エネルギー加速器施設の遮蔽設計において、人体に放射線の影響を及ぼす粒子、特に中性子に対するデータは非常に重要である。しかしながら中高エネルギー領域に対する断面積データ、遮蔽データは世界的に見ても乏しい。本研究では中性子エネルギースペクトルの測定を目的として、自己TOF型検出器を用いた断面積測定法の開発を行っている。TIARAの40及び65MeV準単色中性子を用いたエネルギースペクトル測定値を反跳陽子スペクトロメータによる測定値と比較した結果、ピーク領域において分解能が低下するものの、中性子収量は誤差範囲内で一致したことから、この検出器による数10MeV領域中性子に対するエネルギースペクトルの測定が可能であることが実証された。また測定の困難な0°方向に放出される陽子スペクトルが測定できたことから、荷電粒子放出断面積の測定にも適用できることがわかった。

口頭

低線量・低線量率リスク推定における現状と課題; 線量評価の現状と課題

酒井 一夫*; 山田 裕*; 吉田 和生*; 吉永 信治*; 佐藤 薫; 緒方 裕光*; 岩崎 利泰*; 工藤 伸一*; 浅田 恭生*; 川口 勇生*; et al.

no journal, , 

日本保健物理学会では、疫学研究および放射線生物研究に関する文献調査等に基づき、従来の保守的な方法と異なる、低線量に対する新しいリスク推定法を構築するために2016年4月に「低線量・低線量率リスク推定法専門研究会」を発足させ、生物学研究、モデル研究、疫学研究、および線量評価の各分野における現状を整理するとともに、課題についての議論を重ねてきた。本発表は、学会員への情報提供を目的として、本専門研究会の2年間の活動の成果を報告するものである。発表者は、低線量・低線量率放射線のリスク推定法を構築する上で線量評価の視点から課題として抽出された事項として、被検者の解剖学的特性、各種モニタリング測定値、体内線量(率)分布が線量評価の不確かさに及ぼす影響等について紹介・解説する。

口頭

Dose variation measurement at the high background radiation area in Indonesia

佐々木 道也*; 山田 椋平; 赤田 尚史*; 床次 眞司*; 細田 正洋*; 岩岡 和輝*; Chanis, P.*; 工藤 ひろみ*; Sahoo, K.*; Iskandar, D.*; et al.

no journal, , 

近年インドネシア西スラウェシ島にあるマムジュ市近傍は放射線レベルが高い地域として知られており、疫学調査研究の対象となる可能性を有している。本研究では環境及び個人の線量率の分布及び変動等を大まかに把握するため、1時間ごとの線量率をDシャトルを用いて測定した。マムジュ市の南にあるBotteng村及びその近隣の現地住民の協力のもと、3日間の短期間測定と9ヶ月の長期測定が行われた。このうち短期間測定では二人のボランティアにも線量計を着用いただいて個人線量を測定し、長期測定では7箇所の家屋内外で測定した。本測定では幾分の変動が認められたため、ラドン濃度との関連が示唆された。

口頭

インドネシア高自然放射線地域における放射線線量評価; 異なる地上高の線量率測定

佐々木 道也*; 山田 椋平; Nugraha, E.*; 赤田 尚史*; 床次 眞司*; 細田 正洋*; 岩岡 和輝*; Pornnumpa, C.*; 工藤 ひろみ*; Sahoo, K.*; et al.

no journal, , 

インドネシア西スラウェシ州にあるマムジュ市周辺は高自然放射線地域として疫学調査研究の対象となる可能性を有している。地上からの異なる高さにおける放射線量の違いをDシャトルによって測定した結果について報告する。

口頭

放射線被ばくに伴うがんリスクの推定コードの開発専門研究会

佐々木 道也*; 高木 俊治*; 甲斐 倫明*; 古川 恭治*; 川口 勇生*; 工藤 伸一*; 高原 省五; 大音師 一嘉*; 嶋田 和真; 佐藤 大樹

no journal, , 

日本保健物理学会では、低線量放射線被ばくに伴うリスクの定量的な議論への貢献を目的として、「放射線被ばくに伴うがんリスクの推定コードの開発専門研究会」を設置した。本発表では、2020年度から2021年度までの2年間に実施してきた活動内容について報告する。

口頭

放射線被ばくに伴うがんリスクの推定コードの開発,2; Rコード及びPythonコード

佐藤 大樹; 佐々木 道也*; 古川 恭治*; 嶋田 和真; 工藤 伸一*; 高原 省五; 高木 俊治*; 甲斐 倫明*

no journal, , 

本発表は、日本保健物理学会で設立した「放射線被ばくに伴うがんリスク推定コードの開発専門研究会」の成果に関するシリーズ発表(3件)の2件目であり、開発した計算コードについて報告する。本研究では、コード開発のためのプログラミング言語に、利用者も多く無料で実行環境を整備できるRとPythonを採用した。いずれの言語によっても、コードの機能は同一である。開発した計算コードは、過剰絶対リスク(EAR)及び過剰相対リスク(ERR)モデルのパラメータと分散共分散行列を用いてMonte Carlo法により急性もしくは慢性被ばくにおける積算過剰リスク(CER)を計算し、その平均値と95%信頼区間を評価する。本コードを用いることで、利用者は任意の被ばくシナリオ(被ばく時年齢,被ばく線量,到達年齢,性別等)を設定すれば、日本人を対象とした放射線被ばくによる固形がんの罹患及び死亡に対するCERを計算することができるようになった。

口頭

放射線被ばくに伴うがんリスクの推定コードの開発,1; リスク計算の概要と特徴

佐々木 道也*; 古川 恭治*; 佐藤 大樹; 嶋田 和真; 工藤 伸一*; 高原 省五; 高木 俊治*; 甲斐 倫明*

no journal, , 

本発表は、日本保健物理学会で設立した「放射線被ばくに伴うがんリスク推定コードの開発専門研究会」の成果に関するシリーズ発表(3件)の1件目であり、リスク計算の概要と特徴について報告する。放射線被ばくに伴うがんリスクは、疫学データを基礎に種々のリスクモデルを採用した計算コードを用いて評価されてきた。特に近年では、計算コードに対して、定量的な議論のための不確かさ評価や、結果の検証のためのソースコード公開が求められている。そこで本研究では、R言語及びPython言語を用いて計算コードを開発し、オープン・ソース・ソフトウェア(OSS)として無償公開する。開発した計算コードは、放射線被ばくに伴う固形がんの罹患及び死亡リスク評価を対象とし、生涯リスクの指標として積算過剰リスク(CER)を95%信頼区間とともに計算するよう設計した。本コードには、利用拡大及び改良を促進するためソフトウェアの自由な扱いを認めたMITライセンスを適用した。また、将来的にコードが更新された際の効率的な展開のため、インターネット上のGitHubを利用して公開することとした。

口頭

放射線被ばくに伴うがんリスクの推定コードの開発,3; 数値の検証と展望

甲斐 倫明*; 嶋田 和真; 工藤 伸一*; 古川 恭治*; 佐藤 大樹; 高原 省五; 高木 俊治*; 佐々木 道也*

no journal, , 

本発表は、日本保健物理学会で設立した「放射線被ばくに伴うがんリスク推定コードの開発専門研究会」の成果に関するシリーズ発表(3件)の3件目であり、コードで採用したパラメータや計算結果の検証を行い、コードの将来展望についてまとめる。生涯リスクの指標とした積算過剰リスク(CER)を信頼区間とともに計算するには、リスクモデルのパラメータに対する分散共分散行列が必要となる。しかし、原爆被爆者の大規模疫学データに対して放射線影響研究所が回帰分析プログラムEpicureを用いて行った研究では、分散共分散行列は公開されなかった。よって、本研究では一般化線形モデル(GLM)を用いて独自にパラメータと分散共分散行列を導出し、パラメータの数値がEpicureの結果とよく一致することを確認した。こうして導出したパラメータと分散共分散行列を用いて計算したCERを、米国の計算コードRadRATの計算値と比較した。両コードでは母集団のベースラインが異なるため単純な比較はできないが、おおむね一致することが分かった。開発したコードは、リスク評価における影響因子の検討や不確かさの議論に貢献することが期待される。

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