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報告書

幌延深地層研究センターゆめ地創館を活用したリスク・コミュニケーションについて(2024年度)

星野 雅人; 佐々木 仁史; 堀越 秀彦*; 谷 康輔*

JAEA-Review 2025-047, 122 Pages, 2026/03

JAEA-Review-2025-047.pdf:3.75MB

幌延深地層研究センターは、深地層研究のための地下坑道等の研究施設、またその研究内容を解説するための施設と研究者が揃っており、敷地内には、実際の人工バリアを実規模で体感できる工学研究施設もあり、高レベル放射性廃棄物の地層処分について詳しく知るための国内最高の環境を有する施設である。これらの優位性を生かし、来場する国民各層を対象として高レベル放射性廃棄物に対する漠然とした疑問、不安などの意見について、アンケート等を活用した広聴を行っている。今回、2024年4月から2025年1月までに収集したアンケート等の意見(回答者2,830人)について統計分析の結果を報告する。

論文

Self-reconstruction of order parameter in spin-triplet superconductor UTe$$_2$$

常盤 欣文; Opletal, P.; 酒井 宏典; 久保 勝規; 神戸 振作; 山本 悦嗣; 木俣 基; 淡路 智*; 佐々木 孝彦*; 青木 大*; et al.

Physical Review Letters, 135(13), p.136502_1 - 136502_6, 2025/09

 被引用回数:2 パーセンタイル:69.59(Physics, Multidisciplinary)

UTe$$_2$$における$$a$$軸方向の容易軸メタ磁性クロスオーバーが超伝導に及ぼす影響を、交流磁化率、磁化、および磁気熱量効果の測定によって調べた。高品質な単結晶試料において、5.6Tで超伝導状態内におけるメタ磁性に駆動された磁場誘起相転移を確認した。この相転移により高磁場超伝導状態が形成され、上部臨界磁場は12Tまで大幅に増大する。転移点でのエントロピーの急激な増加は秩序変数の自己再構成を示唆しており、多成分超伝導状態が外部摂動に適応するメカニズムを示している。

論文

Reinforcement of superconductivity by quantum critical fluctuations of metamagnetism in UTe$$_2$$

常盤 欣文; Opletal, P.; 酒井 宏典; 神戸 振作; 山本 悦嗣; 木俣 基*; 淡路 智*; 佐々木 孝彦*; 青木 大*; 芳賀 芳範; et al.

Physical Review B, 109(14), p.L140502_1 - L140502_6, 2024/04

 被引用回数:8 パーセンタイル:75.29(Materials Science, Multidisciplinary)

超伝導体UTe$$_2$$の常伝導状態を$$b$$軸磁場に対するエントロピー解析によって調べた。メタ磁性揺らぎ(空間一様、$$Q=0$$)による磁場によるエントロピーの強い増加が観測された。この磁場依存性は遍歴メタ磁性の量子臨界性に関するHertz-Millis-Moriya理論によってよく記述される。特に、量子臨界領域の下界は超伝導転移温度$$T_c(B)$$の最小値の位置とよく一致する。この結果は、$$Q=0$$の揺らぎが超伝導を強めることを示唆している。

論文

Anomalous vortex dynamics in the spin-triplet superconductor UTe$$_2$$

常盤 欣文; 酒井 宏典; 神戸 振作; Opletal, P.; 山本 悦嗣; 木俣 基*; 淡路 智*; 佐々木 孝彦*; 柳瀬 陽一*; 芳賀 芳範; et al.

Physical Review B, 108(14), p.144502_1 - 144502_5, 2023/10

 被引用回数:10 パーセンタイル:65.50(Materials Science, Multidisciplinary)

$$b$$-軸磁場下で$$a$$-軸方向の電流を用いて測定することで、スピン3重項超伝導体UTe$$_2$$におけるボルテックスダイナミクスを研究した。驚くべきことに、超伝導状態の深部で、島状の臨界電流の低い領域を発見した。この現象は、ボルテックスのピンニングが弱まった結果と考えられる。特筆すべきは、この領域が最近提案された中間磁場の超伝導相と一致していることである。我々は、中間磁場超伝導状態において非特異的なボルテックスが存在する可能性を検討した。この中間状態では、複数の超伝導成分が混合するためボルテックスの中心部で超伝導の秩序パラメータが完全に消えない可能性があり、それがピニングが弱まる原因になっている可能性がある。

論文

Field induced multiple superconducting phases in UTe$$_2$$ along hard magnetic axis

酒井 宏典; 常盤 欣文; Opletal, P.; 木俣 基*; 淡路 智*; 佐々木 孝彦*; 青木 大*; 神戸 振作; 徳永 陽; 芳賀 芳範

Physical Review Letters, 130(19), p.196002_1 - 196002_6, 2023/05

 被引用回数:33 パーセンタイル:94.96(Physics, Multidisciplinary)

$$T_{rm c}$$=2.1Kのウラン2テルル化物単結晶における超伝導相図を磁気困難軸である結晶$$b$$軸方向に磁場をかけて調べた。電気抵抗と交流帯磁率を同時に測定した結果、低磁場超伝導(LFSC)相と高磁場超伝導(HFSC)相が、対照的な磁場-角度依存性をもつことがわかった。結晶の純良性が上がったことにより、LFSC相の上部臨界磁場は上昇したものの、HFSC相が現れる特徴磁場$$H^{ast}$$は、単結晶の純良性に関わらず、15Tと一定であることがわかった。また、$$H^{ast}$$近傍のLFSC相内に、弱い渦糸ピン留め力で特徴づけられる中間超伝導相を示唆する新たな相線の形跡を捉えた。

論文

Observation of the laser-induced surface dynamics by the single-shot X-ray laser interferometer

長谷川 登; 越智 義浩; 河内 哲哉; 錦野 将元; 石野 雅彦; 今園 孝志; 海堀 岳史; 佐々木 明; 寺川 康太*; 南 康夫*; et al.

Proceedings of SPIE, Vol.8140, p.81400G_1 - 81400G_8, 2011/10

 被引用回数:3 パーセンタイル:80.49(Engineering, Electrical & Electronic)

「フェムト秒レーザー照射によるレーザーアブレーション」の初期過程の解明を目指し、「アブレーションしきい値近傍の照射強度領域における表面形状の過渡的な変化」の観測を行っている。固体表面を観測するのに適した波長を持つプラズマ軟X線レーザーをプローブ光源とした干渉計を開発し、「フェムト秒レーザー照射による金属表面のレーザーアブレーション」の初期過程におけるナノメートル級の変位をピコ秒スケールの分解能で観測することに成功した。本計測手法で計測されたレーザーパルス照射の数十ps後における変位量から、膨張面の内側においてバブル状の構造が形成されていることが示唆された。さらにX線レーザーとチタンサファイアレーザーの同期手法を改善し、同期精度を3ピコ秒以下に低減することに成功したので、これを報告する。

論文

Multi-quasiparticle states and ${it K}$-forbidden transitions in $$^{183}$$Os

静間 俊行; 松浦 勝之*; 藤 暢輔; 早川 岳人; 大島 真澄; 初川 雄一; 松田 誠; 古野 興平*; 佐々木 康之*; 小松原 哲郎*; et al.

Nuclear Physics A, 696(3-4), p.337 - 370, 2001/12

 被引用回数:20 パーセンタイル:73.02(Physics, Nuclear)

$$^{183}$$Osの高スピン状態を、170Er(18O,5n)反応を用いて生成した。その結果、5つの回転バンドを新たに観測し、gファクターから準粒子配位を決定した。また、励起状態 5000MeV程度に、2つの核異性体を観測した。その内の1つは、K量子数43/2を有し、基底状態回転帯(K=9/2)へ、K量子数の差17を伴う遷移をしていることが明らかになった。本論文では、量子力学的トンネリグ模型を用いて、この核異性体の崩壊機構を解明する。

報告書

東海事業所における地層処分研究開発の現状

佐々木 憲明; 湯佐 泰久; 山田 一夫; 石川 博久; 原 啓二; 梅木 博之; 宮原 要; 新井 隆; 広瀬 郁朗; 黒羽 光彦; et al.

PNC TN8440 89-022, 29 Pages, 1989/11

PNC-TN8440-89-022.pdf:4.2MB

東海事業所では,地層処分研究開発のうち特に性能評価研究,処分技術の開発,廃棄対象物の研究を進めている。これらの主なテーマは以下に示すものである。I. 性能評価研究、1. オーバーパックの腐食に関する研究、2. 緩衝材の透水制限機能の研究、3. ガラス及び核種の溶解、緩衝材中の核種移動の研究、. ナチュラルアナログ研究(その他5件)、II. 処分技術の開発、1. 地層処分システムの設計研究、2. 人工バリアの研究開発、III. 廃棄対象物の研究、1. CPFにおけるガラス固化試験、2. 高レベル放射性廃液からの鉛抽出法による白金族元素の回収本資料は、各テーマについて現在までに得られた主な成果及び今後の計画、外部発表、技術資料等についてまとめたものであり、併せて東海事業所の研究体制も示したものである。

口頭

UTe$$_2$$のa軸磁場下メタ磁性による超伝導相内の一次転移誘起

常盤 欣文; Opletal, P.; 酒井 宏典; 山本 悦嗣; 神戸 振作; 徳永 陽; 芳賀 芳範; 木俣 基*; 淡路 智*; 佐々木 孝彦*; et al.

no journal, , 

非従来型超伝導では、磁性が超伝導相互作用の起源と考えられており、磁性と超伝導の関係性は研究の中心的テーマとなっている。UTe$$_2$$は、磁場中でのリエントラント超伝導やスピン3重項超伝導の可能性などにより、多くの注目を集めている。この物質において、a軸方向に磁場を印可すると、6T付近でフェルミ面の不安定性による弱いメタ磁性が発生する。気相成長法で合成された初期の結晶では、$$T_c$$=1.6Kで上部臨界磁場$$H_{c2}$$=6Tであったため、メタ磁性が発生する磁場では超伝導が消失しており、超伝導に影響はなかった。溶融塩フラックス法により合成された純良単結晶では、$$T_c$$=2.1Kは当初のTcから25%増強であるのに対して、$$H_{c2}$$=12Tは2倍になっており、メタ磁性が超伝導に影響を与えうる。本研究では、このメタ磁性が$$H_{c2}$$を増強していることを明らかにした。

口頭

スピン三重項超伝導体UTe$$_2$$における磁化困難軸方向に対する磁場-温度相図

酒井 宏典; 常盤 欣文; Opletal, P.; 木俣 基*; 淡路 智*; 佐々木 孝彦*; 青木 大*; 神戸 振作; 徳永 陽; 芳賀 芳範

no journal, , 

常磁性超伝導体UTe$$_2$$では、磁化困難軸$$b$$軸方向に"正確に"磁場をかけると、15T以上の磁場に対して$$T_{rm c}$$が上昇する"磁場増強超伝導状態"が出現する。この強磁場超伝導相を調べるために、東北大学金属材料研究所強磁場超伝導研究所の無冷媒25T超伝導マグネット(25T-CSM)を用いて、超純良単結晶の磁場-温度相図を決定する試みを行った。本発表では、得られた結果について報告する。

口頭

Single crystal growth and precise phase diagram of superconducting UTe$$_2$$

酒井 宏典; 常盤 欣文; Opletal, P.; 木俣 基*; 淡路 智*; 佐々木 孝彦*; 青木 大*; 神戸 振作; 徳永 陽; 芳賀 芳範

no journal, , 

最近、我々は溶融塩フラックス法により超伝導UTe$$_2$$の純良単結晶育成に成功した。これらの純良単結晶は、残留抵抗比が大きく、超伝導転移温度$$T_{rm c}$$以下の残留比熱も小さい。今回、純良単結晶を用いて、磁化困難軸である$$b$$軸方向に磁場をかけた時の超伝導相図を、電気抵抗率と交流帯磁率の同時測定により、正確に決定した。その結果、低磁場超伝導相と高磁場超伝導相が、全く異なる磁場角度依存性を示すことを明らかにした。また、高磁場超伝導相が現れる特徴磁場が、試料純良性によらず、約15Tと一定であること、低磁場超伝導相内にピン留め力の小さな中間超伝導相が新たに現れることなどを見出した。

口頭

UTe$$_2$$における異常ボルテックス状態

常盤 欣文; Opletal, P.; 酒井 宏典; 山本 悦嗣; 神戸 振作; 徳永 陽; 芳賀 芳範; 木俣 基*; 淡路 智*; 佐々木 孝彦*; et al.

no journal, , 

非従来型超伝導ではボルテックスが格子を組まず揺らいでいる液体状態を示す場合がある。ピン止めが強い場合にはボルテックスが動かないため、このような異常状態の形成には純良な結晶が必須となる。最近、溶融塩フラックスを用いたスピン三重項超伝導体UTe$$_2$$の純良単結晶の育成が報告された。本研究では、そのような純良単結晶を用いたUTe$$_2$$のボルテックスに関する研究を報告する。その結果、15T以上22T以下の磁場領域で、臨界電流が温度依存性において極大を持ち、超伝導状態の奥深くの低温において臨界電流の低い島状の磁場温度領域が観測された。通常、臨界電流は温度が下がるにつれて単調に増加するため、このような振舞は異常である。この島状の領域は、最近報告された中間磁場超伝導相の領域と一致している。これは、中間磁場超伝導相で、ピニング力が弱くなり臨界電流が低下していることを示している。本研究は、間接的ではあるが、中間磁場超伝導相の形成を支持する結果である。また、発表では中間磁場超伝導相でのピニング力低下の起源として分数量子ボルテックス状態の形成などを議論する。

口頭

Magnetic field angle dependence of the superconducting phase diagram of uranium ditelluride

酒井 宏典; 常盤 欣文; 木俣 基; 淡路 智*; 佐々木 孝彦*; 神戸 振作; 徳永 陽; 芳賀 芳範

no journal, , 

UTe$$_2$$の超伝導相図の角度依存性について、最大25 Tの磁場下で精密2軸試料回転台を用いて交流磁化率と抵抗率の精密測定を行い調べた。それらの結果から、低磁場(LFSC)と高磁場(HFSC)超伝導相は、磁場の方向に対して異なる応答を示すことを明らかにした。特に、HFSC相は$$b$$軸付近の狭い角度範囲内でしか現れず、角度を傾けると急速に消失することが示唆され、強い異方性を示す。我々は、磁場が傾くにつれて、どのようにHFSC相が消失するかについて議論したい。

口頭

Self-reconstruction of order parameter in spin-triplet superconductor UTe$$_2$$

常盤 欣文; Opletal, P.*; 酒井 宏典; 山本 悦嗣; 神戸 振作; 徳永 陽; 芳賀 芳範; 久保 勝規; 木俣 基; 淡路 智*; et al.

no journal, , 

UTe$$_2$$における$$a$$軸方向の容易軸メタ磁性クロスオーバーが超伝導に及ぼす影響を、交流磁化率、磁化、および磁気熱量効果の測定によって調べた。高品質な単結晶試料において、5.6Tで超伝導状態内におけるメタ磁性に駆動された磁場誘起相転移を確認した。この相転移により高磁場超伝導状態が形成され、上部臨界磁場は12Tまで大幅に増大する。転移点でのエントロピーの急激な増加は秩序変数の自己再構成を示唆しており、多成分超伝導状態が外部摂動に適応するメカニズムを示している。

口頭

重い電子系超伝導体UTe$$_2$$高純度単結晶の強磁場磁気抵抗

芳賀 芳範; 酒井 宏典; 常盤 欣文; Opletal, P.; 木俣 基*; 中村 慎太郎*; 淡路 智*; 佐々木 孝彦*; 青木 大*; 神戸 振作; et al.

no journal, , 

重い電子系UTe$$_2$$の高純度単結晶について強磁場磁気抵抗測定を行った。強磁場領域でシュブニコフ・ドハース振動が観測され、$$H||c$$でのフェルミ面極値断面積及び有効質量を決定し、$$c$$軸方向にのびた2次元フェルミ面を観測した。また、フェルミ面に起因する横磁気抵抗が観測され、キャリアの易動度に関する情報が得られ、重い電子の挙動に関する新たな情報が得られた。

口頭

UTe$$_2$$の高純度単結晶における上部臨界磁場

芳賀 芳範; 酒井 宏典; Opletal, P.; 常盤 欣文; 山本 悦嗣; 神戸 振作; 徳永 陽; 木俣 基*; 中村 慎太郎*; 淡路 智*; et al.

no journal, , 

特異な超伝導体UTe$$_{2}$$が国内外で大きな注目を集め、盛んに研究されているが既存試料は純度が低くその詳細は不明であった。本研究では、従来より飛躍的に純良な単結晶を用いて測定した上部臨界磁場の特徴を報告する。

口頭

Metamagnetism-induced first-order transition within the superconducting state of UTe$$_2$$ under magnetic field along the easy a-axis

常盤 欣文; Opletal, P.; 酒井 宏典; 山本 悦嗣; 神戸 振作; 徳永 陽; 芳賀 芳範; 木俣 基*; 淡路 智*; 佐々木 孝彦*; et al.

no journal, , 

磁化と磁気熱量効果の測定から得られたエントロピーを分析することにより、磁気容易a軸に沿った磁場下でのUTe$$_2$$の超伝導とメタ磁性の間の関係性を調べた。超伝導転移温度$$T_c$$以上の常伝導状態では、エントロピーが弱いメタ磁性による異常な増強を示す。驚くべきことに、異常は超伝導状態の中でも持続し、鋭い異常に変化する。異常は磁場の増加に伴うエントロピーの段階的な増加であり、吸熱に対応する。このように、メタ磁性が超伝導状態で一次相転移を引き起こすという前例のない現象を発見した。本研究では、この相転移が同じ$$A_u^{2h}$$間の転移であり、相転移において$$B_{3u}$$超伝導成分の重みが階段状に増加すると考えると、観察と一致することを議論する。

口頭

Induced first-order transition inside superconducting state by metamagnetism in an easy-axis magnetic field on UTe$$_2$$

常盤 欣文; Opletal, P.; 酒井 宏典; 山本 悦嗣; 神戸 振作; 徳永 陽; 芳賀 芳範; 木俣 基*; 淡路 智*; 佐々木 孝彦*; et al.

no journal, , 

非従来型超伝導では、磁性が超伝導相互作用の起源と考えられており、磁性と超伝導の関係性は研究の中心的テーマとなっている。UTe$$_2$$は、磁場中でのリエントラント超伝導やスピン3重項超伝導の可能性などにより、多くの注目を集めている。この物質において、a軸方向に磁場を印可すると、6T付近でフェルミ面の不安定性による弱いメタ磁性が発生する。気相成長法で合成された初期の結晶では、$$T_c$$=1.6Kで上部臨界磁場$$H_{c2}$$=6Tであったため、メタ磁性が発生する磁場では超伝導が消失しており、超伝導に影響はなかった。溶融塩フラックス法により合成された純良単結晶では、$$T_c$$=2.1Kは当初の$$T_c$$から25%増強であるのに対して、$$H_{c2}$$=12Tは2倍になっており、メタ磁性が超伝導に影響を与えうる。本研究では、このメタ磁性が$$H_{c2}$$を増強していることを明らかにした。

口頭

Induced first-order transition inside superconducting state by metamagnetism in an easy-axis magnetic field on UTe$$_2$$

常盤 欣文; Opletal, P.; 酒井 宏典; 山本 悦嗣; 神戸 振作; 徳永 陽; 芳賀 芳範; 木俣 基*; 淡路 智*; 佐々木 孝彦*; et al.

no journal, , 

非従来型超伝導では、磁性が超伝導相互作用の起源と考えられており、磁性と超伝導の関係性は研究の中心的テーマとなっている。UTe$$_2$$は、磁場中でのリエントラント超伝導やスピン3重項超伝導の可能性などにより、多くの注目を集めている。この物質において、a軸方向に磁場を印可すると、6T付近でフェルミ面の不安定性による弱いメタ磁性が発生する。気相成長法で合成された初期の結晶では、$$T_c$$=1.6Kで上部臨界磁場$$H_{c2}$$=6Tであったため、メタ磁性が発生する磁場では超伝導が消失しており、超伝導に影響はなかった。溶融塩フラックス法により合成された純良単結晶では、$$T_c$$=2.1Kは当初の$$T_c$$から25%増強であるのに対して、$$H_{c2}$$=12Tは2倍になっており、メタ磁性が超伝導に影響を与えうる。本研究では、このメタ磁性が$$H_{c2}$$を増強していることを明らかにした。

口頭

Single crystal growth and precise phase diagram of superconducting UTe$$_2$$

酒井 宏典; 常盤 欣文; Opletal, P.; 木俣 基*; 淡路 智*; 佐々木 孝彦*; 青木 大*; 神戸 振作; 徳永 陽; 芳賀 芳範

no journal, , 

溶融塩フラックス法を用いて、報告されている中で最も高い超伝導(SC)転移温度を持つ高品質なUTe$$_2$$単結晶を育成した。この結晶は、残留電子比熱が小さく、残留抵抗比が大きい。UTe$$_2$$のSC相図を調べ、低磁場と高磁場のSC相が対照的な磁場角依存性を持つことを明らかにした。また、中間的なSC状態も見いだされた。結晶の質によって低磁場超伝導相の上部臨界磁場が増加するにも関わらず、高磁場相が現れる磁場は約15Tで変化しない。MSF法により、このスピン三重項超伝導体の量子振動の観測とフェルミ面研究の進展があった。

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