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Th as a long-life
Ac generator using the experimental fast reactor Joyo佐々木 悠人; 前田 茂貴; 深澤 哲生*; 高木 直行*
Journal of Nuclear Science and Technology, 63(2), p.154 - 165, 2026/02
被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Nuclear Science & Technology)近年、核医学の分野では、がん細胞に選択的に集まる抗体やペプチドと結合させた
Acを利用する標的
線療法が注目されている。それに伴い、
Acの需要が高まっているため、代替の製造方法の模索が不可欠となっている。著者らを含む複数の研究者が、
Raを原料とする製造方法を模索しているが、
Raの供給量が限られていること、取り扱いが難しいこと、定期的な照射が必要であることなどの課題が残っている。これらの課題に対処するため、われわれは、
Thを原料とし、高速実験炉「常陽」を使用した長寿命の
Ac製造戦略の開発に焦点を当てた。照射後の化学処理、ターゲットの可用性、生産収率などについて詳細な調査を実施し、最尤値と関連する不確実性を含めた。その結果、原料の濃縮と長期照射が必要であるものの、
Acは現在の世界供給量と同等の量で生産できることが明らかになった。さらに、本研究では、文献調査により、照射後の化学処理において、すでに実用化されているTHOREX法を適用することで、トリウムから核分裂生成物や放射性物質などの副生成物を効果的に分離できることが明らかになった。
加藤 雄斗*; 佐々木 隆之*; 頓名 龍太郎*; 小林 大志*; 岡本 芳浩
Applied Geochemistry, 175, p.106196_1 - 106196_9, 2024/11
被引用回数:3 パーセンタイル:42.48(Geochemistry & Geophysics)To assess the chemical stability of CaUO
in different aqueous environments, static immersion tests were performed under various redox conditions and carbonate ion concentrations. The dissolution mechanism of CaUO
was examined using data from solid and liquid analyses, along with chemical thermodynamic calculations. Under reducing conditions and without carbonate, U(VI) in CaUO
was reduced to U(V) and the mineral was converted into non-stoichiometric CaUO
. The dissolved uranium was then further reduced to U(IV) in the aqueous media, forming UO
(am), which controlled the U solubility. Under oxidizing conditions and in the absence of carbonate, dissolved uranium formed metaschoepite ((UO
)2H
O(cr)) at pH
7 and sodium diuranate (Na
U
O
H
O(cr)) at pH
7, which controlled uranium solubility. In oxidizing conditions with carbonate present, the apparent solubility of U was lower than predicted by the solid-phase solubility calculations. The concentration of U was constrained to levels similar to that of calcium when the calcium concentration reached saturation with CaCO
. Additionally, the dissolution of calcium from CaUO
influenced uranium dissolution.
中田 悠人; 佐々木 岳彦*; Thomsen, B.; 志賀 基之
Chemical Physics Letters, 845, p.141285_1 - 141285_9, 2024/06
被引用回数:1 パーセンタイル:0.00(Chemistry, Physical)密度汎関数理論とメタダイナミクスシミュレーションを用いて、シリカ担持白金触媒およびパラジウム触媒を用いた熱水中でのセロビオース加水分解とグルコース水素化反応を研究した。その結果、セロビオースの加水分解は、金属に吸着した水素原子またはシリカに流出したプロトンの攻撃によって進行し、グルコースを形成することがわかった。グルコースは、白金/水界面に吸着した水素原子によって水素化され、ソルビトールを形成する。白金/水界面における加水分解と水素化の反応障壁は、いずれもパラジウム/水界面における反応障壁よりも低い。このことは、白金がパラジウムよりも優れた触媒として機能するという実験結果を説明する。
Ac and its uncertainty through the
Ra(n,2n) reaction in the experimental fast reactor Joyo佐々木 悠人*; 佐野 亜々留; 佐々木 新治; 岩本 信之; 大内 和希; 北辻 章浩; 高木 直行*; 前田 茂貴
Journal of Nuclear Science and Technology, 61(4), p.509 - 520, 2024/04
被引用回数:10 パーセンタイル:85.99(Nuclear Science & Technology)
Acは医薬品向け
放出核種として注目されており、今後需要が増えることが見込まれる。創薬分野の研究開発のみならず経済安全保障の観点でも国産化が急務である。「常陽」では、
Ac製造の技術基盤を確立するため、「常陽」に隣接するPIE施設への照射装置の迅速な払出し技術の確立、
Raの中性子照射による
Ac製造量評価、
Raから
Acを効率的に回収するための分離プロセスを検討している。本発表では、「常陽」での照射からPIE施設への移送、化学処理の経過時間による減衰並びに核反応断面積及び解析の不確かさを考慮しても十分な
Ac製造が可能なこと及びDGAレジンを吸着材として用いることにより、Ra及び照射により生成が予想される不純物を除去しAcを単離できる見通しについて報告する。また、医療側のニーズを踏まえた製造量についても報告する。
Ra nuclear data library and its impact on the production amount of
Ac via the
Ra (n,2n) reaction佐々木 悠人; 岩本 信之; 高木 直行*; 前田 茂貴
Journal of Nuclear Science and Technology, 61(2), p.251 - 260, 2024/02
被引用回数:1 パーセンタイル:22.05(Nuclear Science & Technology)
Acは、標的アルファ療法の有望なアルファ放出核種である。しかし、現在の
Ac供給能力は世界で約63GBq/yであり、これは主にいくつかの研究所に貯蔵されている
Acジェネレータである
Thの保有量に依存している。このため、代替の
Ac製造方法が強く望まれている。加速器と原子炉を使用して
Raと
Thをターゲットとする
Acとその親核種の製造方法の研究開発は、世界中で活発に進められている。著者らは、高速実験炉「常陽」の利活用として、高速中性子スペクトルを用いた
Ra(n,2n)
Ra法に着目した。本研究では、
Ac生成のターゲットである
Raの核データライブラリを調査し、さまざまな核データライブラリで
Acの製造量を評価し、その違い、影響を評価した。共分散データを含む核反応断面積はTENDL-2021、JEFF-3.3、およびEAF-2010に格納されたが、主要な核データライブラリであるENDFまたはJENDLには格納されていなかった。また、核データライブラリ間に有意な差があり、
Raの生成量が有意に異なっており、核データの再評価、共分散データの整備などをJENDLへ提言した。
Ra purity as a target for
Ac production using a fast reactor佐々木 悠人; 前田 茂貴
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 333, p.5987 - 5996, 2024/02
被引用回数:2 パーセンタイル:42.67(Chemistry, Analytical)研究者たちは、標的アルファ線治療のための
Acが不足しているため、
Acの代替製造法を求めている。廃棄物由来の
Raを用いる製造法が検討されているが、
Raの入手が問題である。そのため、ウラン鉱石から
Raを回収する方法を検討する一方で、
Th由来の
Raが鉱物に混入することを懸念している。そこで、高速炉を用いた
Ra核変換による
Ac製造法における
Ra汚染の影響を評価した。その結果、製造された
Acには毒性の強い
Acが混入していた。しかし、
Acと
Acの半減期の違いを利用して、5-8日間冷却した後、アクチニウムを化学分離することにより、純粋な
Acが得られることがわかった。
吉田 雅史; 花田 磨砂也; 小島 有志; 柏木 美恵子; Grisham, L. R.*; 畑山 明聖*; 柴田 崇統*; 山本 崇史*; 秋野 昇; 遠藤 安栄; et al.
Fusion Engineering and Design, 96-97, p.616 - 619, 2015/10
被引用回数:15 パーセンタイル:71.67(Nuclear Science & Technology)JT-60SAのプラズマ加熱および電流駆動装置として利用する世界最大の負イオン源では、要求値となる22Aの大電流負イオンビームの100秒生成を目指している。そのためには、40cm
110cm(全1000穴)のビーム引出面積から生成されるビームの一様性を改善する必要がある。そこで、負イオンビームの親粒子である水素原子および水素イオンをより一様に生成するために、磁場分布・高速電子分布計算結果および実験結果に基づいて、従来の横磁場構造からテント型磁場構造を基にした新たな磁場構造に改良した。これにより、全プラズマ電極に対する一様な領域は、従来よりも1.5倍まで改良し、この一様な領域からJT-60SAの要求値を満たす22Aのビーム生成を可能にした。このときのビーム電流密度は210A/m
であり、これはITERの負イオン源にて要求される200A/m
をも満たすビーム生成に成功した。
吉田 雅史; 花田 磨砂也; 小島 有志; 柏木 美恵子; Grisham, L. R.*; 秋野 昇; 遠藤 安栄; 小又 将夫; 藻垣 和彦; 根本 修司; et al.
Review of Scientific Instruments, 85(2), p.02B314_1 - 02B314_4, 2014/02
被引用回数:17 パーセンタイル:52.95(Instruments & Instrumentation)負イオン中性入射装置では、JT-60SAにて要求される22Aの大電流を生成するために、負イオン源内の負イオンビームの一様性を改善する必要がある。本研究では、イオン源の磁場構造を従来のカスプ磁場配位からテント型磁場配位に改良した。磁場構造を改良することによって、負イオンビームの一様性を負イオンの生成効率を劣化させることなく、10%以下に改善することができた。
吉田 雅史; 花田 磨砂也; 小島 有志; 井上 多加志; 柏木 美恵子; Grisham, L. R.*; 秋野 昇; 遠藤 安栄; 小又 将夫; 藻垣 和彦; et al.
Plasma and Fusion Research (Internet), 8(Sp.1), p.2405146_1 - 2405146_4, 2013/11
本研究では、JT-60負イオン源の端部から引き出される負イオンビームの密度が低い原因を明らかにするために、負イオン源内での負イオン生成の元となる水素イオン及び水素原子の密度分布を静電プローブ及び分光計測にて調べた。またフィラメントから電子の軌道分布を計算コードにて求めた。その結果、負イオンビームの密度が低くなる原因は、電子のB
grad Bドリフトによって負イオンが非一様に生成されるためであることがわかった。また、負イオンビームが電子数の多い端部では高密度の負イオンを、電子数の少ない反対側の端部では低密度の負イオンを引き出すために歪んでしまい、接地電極に当たっていることも明らかとなった。
元川 竜平; 谷口 竜王*; 佐々木 祐亮*; 榎本 勇人*; 村上 史泰*; 春谷 昌克*; 桑折 道済*; 中平 隆幸*
Macromolecules, 45(23), p.9435 - 9444, 2012/11
被引用回数:11 パーセンタイル:33.00(Polymer Science)We have investigated the origin of a specific polymerization locus that yielded copolymer particles with a bimodal gel permeation chromatographic profile in the early stage of miniemulsion polymerization of styrene (St) with C
DMAEMA. The formation of particles by miniemulsion polymerization using C
DMAEMA was investigated as a function of the polymerization time (
), and was compared with that using the non-polymerizable surfactant CTAB. GPC and elemental analysis indirectly predicted two different polymerization loci in the St/C
DMAEMA/V50 polymerization system. Time-resolved SANS was used to directly observe and examine the specific polymerization loci in the miniemulsion polymerization solutions. The droplets formed in St/C
DMAEMA/V50/PSt hydrophobe at the initial stage of the polymerization were not fully stabilized by C
DMAEMA and poly(C
DMAEMA-ran-St), and were found to build up the large aggregates. The spherical droplets were stabilized later in tp
20 min by forming a homogeneous dispersion in the water phase. Porod analysis of the power law scattering observed by SANS provided direct evidence for the specific polymerization loci, which appeared in the early stage of the polymerization system of St/C
DMAEMA/V50/PSt hydrophobe on the surface of the droplet, and was the origin of the bimodal peaks in the GPC chromatogram.
高木 直行*; 岩橋 大希*; 佐々木 悠人*; 前田 茂貴
no journal, ,
高速実験炉「常陽」および商用PWRにおけるTc-99m, Ac-225の生成特性を比較し、それぞれの特徴をまとめ、国内インフラを用いた医療用RIの国産化の可能性を示した。
佐々木 悠人; 岩本 信之; 前田 茂貴; 高木 直行*
no journal, ,
我が国では、既存の核分裂炉を用いた医療用放射性同位元素(RI)製造のための国内態勢の整備・実現に向けた研究が進められている。濃縮ウラン(HEU, LEU)を原料としない
Mo/
Tcの製造方法として、高速実験炉「常陽」の炉心周辺に設置される中性子減速場を利用した中性子放射化法による効率的な
Moの製造を検討した。その結果、ベリリウム充填率60%の中性子減速集合体を用いて照射場で7日間照射することにより、231
33TBqの
Moを製造できることがわかった。この量は、2週間に1回の供給を考慮しても、国内の1週間分の需要をまかなえる量である。しかし、常陽は年1回の検査で生産継続が難しいため、他の研究炉や加速器とのベストミックスによる供給体制を確立すれば、安定供給は可能であろう。
佐々木 悠人; 岡垣 昌樹; 前田 茂貴
no journal, ,
高速実験炉「常陽」は、OECD加盟国唯一の高速炉である。燃料増殖やナトリウム自然循環による炉心冷却など、高速炉特有の実証試験に利用されてきた。現在は、新規制基準への適合に向けた工事が進められており、2026年度の再稼働を予定している。再稼働後は、高速実証炉の開発、核融合材料等の照射試験、医療用RIの製造など、多目的に活用される予定である。特に、医療用RIの製造は、
Acの製造に必要な(n,2n)反応など、高速炉特有の高速中性子スペクトルを最大限に活用する方法だけでなく、
Moの製造に必要な(n,
)反応のように熱中性子スペクトル環境下での照射も、各種減速材により柔軟に中性子スペクトルを調整することで可能となる。本会議では、高速実験炉「常陽」を用いた医療用RIの製造技術について報告する。
吉田 雅史; 花田 磨砂也; 小島 有志; 柏木 美恵子; 秋野 昇; 遠藤 安栄; 小又 将夫; 藻垣 和彦; 根本 修司; 大関 正弘; et al.
no journal, ,
世界最大のビーム引出面積を有する大型JT-60負イオン源では、ビームの一様性改善がJT-60SAの要求値である22Aの大電流の負イオン生成のための重要課題である。本研究では、従来の横磁場配位からテント型方式を基にした新たな磁場配位に改良した。これにより、非一様な負イオン生成の原因であった、プラズマ生成に必要な高速電子の偏在化を改善した。その結果、負イオンの一様な領域を、従来の磁場配位では全プラズマ電極の45%であったものを、中央3枚の電極にあたる60%にまで改善し、JT-60SAにて要求される22Aのビーム生成に成功した。
丸山 聡*; 佐々木 加津也*; 大工 博之*; 石山 正弘; 吉田 勇人*; 荒谷 健太
no journal, ,
原子力発電所の廃止措置において、解体された配管類をクリアランスレベルまで効率的に除染することができる電解除染装置を開発した。除染対象物となる配管の研磨深さをパラメータとして除染性能の評価を行い、本装置が優れた除染性能を有していることを確認した。
佐野 亜々留; 佐々木 悠人*; 佐々木 新治; 岩本 信之; 大内 和希; 北辻 章浩; 前田 茂貴; 高木 直行*
no journal, ,
Ac-225は様々な部位のがん治療に適用可能であるが、世界供給量が乏しい。本研究では高速中性子を用いたAc-225の製造について検討するため、「常陽」の高速中性子照射によるAc-225の製造量を評価した。生成量の評価にあたっては、ORIGEN2.2を用いて、Ra-226をターゲットとした場合の燃焼計算を行った。また、ターゲット核種の核反応断面積と「常陽」の中性子束より、Ac-225生成量の不確かさを評価した。本研究により、「常陽」でRa-226を照射することにより大量のAc-225が製造できることが示された。今後、実証実験により生成量の評価精度を確認する。
佐々木 悠人; 佐野 亜々留; 板垣 亘; 前田 茂貴; 高木 直行*
no journal, ,
医療用RIの自給技術確立に向けて、原子力機構では高速実験炉「常陽」を用いたRI製造を検討している。本研究では、ターゲット核種として、医学診断で最も一般的に使用されているMo-99/Tc-99mと、標的
線療法の有効な
線放出核種として知られているAc-225の2核種に着目した。「常陽」におけるこれらのRI製造に適した照射条件を明らかにし、ターゲット照射から払い出しまでの計画の立案、更には中性子スペクトルや断面積の不確かさを考慮し、「常陽」での製造量の最確値を評価した。
佐々木 悠人; 前田 茂貴
no journal, ,
日本原子力研究開発機構の医療用等ラジオアイソトープ製造・利用推進アクションプランの進捗状況について報告した。
佐々木 悠人
no journal, ,
日本原子力研究開発機構の取り組みとして医療用RI製造を進めており、高速実験炉「常陽」を活用したRI製造のポテンシャルとその可能性について報告する。
佐々木 悠人; 前田 茂貴
no journal, ,
標的
粒子線治療は核医学の分野で注目を集めている。この治療法は短寿命の
線放出放射性核種と、がん細胞に選択的に蓄積する抗体やペプチドを組み合わせたものである。2016年には前立腺がんに対する
線放出放射性核種としてのアクチニウム225(Ac-225)の治療効果が報告され、現在では他のがんへの応用可能性も研究が進められている。この結果、世界的にAc-225の需要が急速に増加している。国際的には、ジェネレーター方式や加速器方式などの製造法が開発されている。日本では、原子力委員会の「医療用等ラジオアイソトープ製造・利用推進アクションプラン」のもと、原子炉や加速器を用いた国内生産が推進されている。原子力機構が保有する高速実験炉「常陽」は、2026年度までの生産実証を計画しており、大規模生産の可能性を秘めている。本シンポジウムでは、Ac-225製造の原理、実証計画の詳細、国内需要を満たすための将来展望について発表する。また、対象核種に必要な品質仕様、特にRa-226とRa-228の比率についても取り上げる。Ra-226は加速器法・原子炉法いずれのAc-225製造においても主要な対象核種であり、その純度は製造プロセスの効率性と安全性を確保する上で極めて重要である。