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相澤 康介; 近澤 佳隆; 此村 守; 臼井 伸一; Sherwood, D. V.*
no journal, ,
高速増殖炉実用化戦略調査研究の一環として、ナトリウム冷却炉の2次系簡素化概念が検討されている。本検討では、2次系簡素化概念の一つである固体銅接合型蒸気発生器の矩形伝熱管部におけるき裂進展試験を実施し、実機蒸気圧力と比較して4倍程度の圧力が負荷されても、き裂が隣接伝熱管に伝播しないことを示した。また、試験結果を踏まえて実機伝熱管を対象とした解析を実施して、初期き裂深さに関係なく、き裂が進展しないと評価された。これらより、実機条件においてき裂が伝熱管を貫通してナトリウム-水反応が生じる可能性は非常に低いことがわかった。
相澤 康介; 木曽原 直之; 小竹 庄司; Sherwood, D. V.*
no journal, ,
将来の高速炉のさらなる経済性向上の一環として、ナトリウム冷却炉の2次系簡素化概念が検討されている。本検討では、2次系簡素化概念を可能とする固体銅を用いた高信頼性蒸気発生器の概念検討を実施した。本蒸気発生器は、ナトリウム・水境界をナトリウム管,熱媒体銅,水・蒸気管の3重壁構造とし、熱伝導が良好で延性の高い銅を使用することで、伝熱性能を確保しつつ、その信頼性を向上させた概念である。本蒸気発生器の成立性を評価するために、物量評価,構造健全性,製作性,き裂進展挙動の検討を実施し、本蒸気発生器を用いた2次系簡素化概念が有望であることを示した。