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岡村 清人*; 下尾 聰夫*; 鈴谷 賢太郎; 鈴木 謙爾*
日本セラミックス協会学術論文誌, 114(1330), p.445 - 454, 2006/06
被引用回数:56 パーセンタイル:78.79(Materials Science, Ceramics)今日、有機ポリマーの焼成による無機化によって多くのSi基セラミックス繊維が開発されている。本稿では、こうした有機-無機変換プロセスによるセラミックス繊維開発の先駆けとなった有機ケイ素ポリマーであるポリカルボシランから作られるSiC繊維について、その製造方法と繊維構造、高温での熱的安定性について解説した。はじめに典型的なポリカルボシラン系SiC繊維であるSi-C-O繊維について、次に放射線不融化法による低酸素含有繊維(Si-C繊維)について、最後に近年開発されたほぼ化学量論的にSiC組成を持つSiC繊維について報告する。これらの繊維は、直径が10ミクロン程度の長繊維である。
岡村 清人*; 下尾 聰夫*; 瀬口 忠男
セラミックデータブック1991, p.292 - 297, 1991/00
炭素ケイ素系繊維の高温強度を向上させる方法として、プリカーサー繊維のポリカルボシラン繊維を電子線照射することにより、低酸素濃度の不融化を行ない、1700Cに耐えるSiC繊維を開発した。また、電子線照射したポリカルボシラン繊維をアンモニア中で焼成することにより、窒化ケイ素繊維を合成した。これらの製造方法と繊維の特性を明らかにした。