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論文

Chemical characteristics of the Yamato-type (CY) carbonaceous chondrites

海老原 充*; 白井 直樹*; 大澤 崇人; 山口 亮*

Geochimica et Cosmochimica Acta, 389, p.200 - 210, 2025/01

 被引用回数:14 パーセンタイル:97.01(Geochemistry & Geophysics)

南極で採取された12個の炭素質コンドライトの主要元素を含む15元素を中性子誘起即発ガンマ線分析を用いて定量した。これらの試料のいくつかは、CIコンドライトやCMコンドライトと親和性を持つことが観測されたが、既知のCIコンドライトやCMコンドライトと同じ特徴は示さなかった。その結果、これらの隕石には「CY」という新しいグループが提案された。12個の隕石に共通するのは、揮発性元素であるHと塩素が枯渇していることで、非南極のCIレベルに比べて相関があり、枯渇している。この枯渇は、南極大陸に落下する前に母天体で熱変成を受けたことに起因すると考えられ、本研究で分析した12隕石は全て同じ化学グループCYに分類されることが示唆された。中程度の揮発性元素であるMnとSの存在量から、12個の隕石は非南極CIに近いレベルのグループと、CIとCMの中間のレベルのグループに分けられる。これらの結果は、CYコンドライトが異なる母天体(物質)に由来することを示唆しており、2つの異なる母天体(物質)を考慮する必要がある。CYコンドライトに関する議論を深めるために、CIとCMに近い組成を持つグループをそれぞれCYiとCYmと命名することを提案する。

論文

Deep-sea record of impact apparently unrelated to mass extinction in the Late Triassic

尾上 哲治*; 佐藤 保奈美*; 中村 智樹*; 野口 高明*; 日高 義浩*; 白井 直樹*; 海老原 充*; 大澤 崇人; 初川 雄一; 藤 暢輔; et al.

Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America, 109(47), p.19134 - 19139, 2012/11

 被引用回数:51 パーセンタイル:74.59(Multidisciplinary Sciences)

日本の上部三畳系深海底堆積物から、天体衝突の証拠である「Niに富むマグネタイト粒子」、「スフェルール」、「白金族元素異常」を報告した。特に白金族元素のひとつであるイリジウムは41.5ppbという高い値を示し、恐竜の絶滅で有名な白亜紀/古第三紀(K/Pg)境界に匹敵する異常値であることが示された。堆積物中に含まれる微化石(放散虫、コノドント)の検討から、天体衝突の起こった年代は三畳紀後期ノーリアン中期(約2億1200$$sim$$1600万年前)であることが明らかになった。この時代は天体衝突クレーターが数多く報告されている時代として知られており、カナダのManicouaganクレーター(直径100km)が本研究で発見した天体衝突イジェクタ層を形成したクレーターとして可能性が高いと考えられる。本発見を契機として、今後世界各地のノーリアン中期の地層から、Manicouaganクレーターに由来すると思われる天体衝突の証拠が見つかると考えられる。

口頭

リュウグウ試料の即発$$gamma$$線分析

大澤 崇人; 白井 直樹*; 海老原 充*

no journal, , 

宇宙航空研究開発機構(JAXA)のはやぶさ2試料の国際公募にて提供された小惑星リュウグウ試料に対して、JRR-3に設置された即発$$gamma$$線分析装置(PGA)で分析を行った。本講演は3回目の国際公募で提供された粉末試料の分析結果について速報する。

口頭

Establish reference materials for lunar surface explorations

新原 隆史*; 小西 里空*; 寶城 百萌花*; 長岡 央*; 仲内 悠祐*; 白井 直樹*; 横山 立憲; 鏡味 沙耶

no journal, , 

月の資源と科学的データの取得を目指す次世代深宇宙探査において、原位置試験装置の開発は極めて重要である。有人・無人を問わず、探査ミッションにより正確なデータを取得するには、地球上の試料や実際の月の試料を用いて装置を校正しておく必要がある。機器校正のターゲット材料の一つが月隕石である。しかし、実験室での岩石学的測定と月面での原位置測定では、特に試料の形状に大きな差異が生じる。ラボでの岩石学研究では、光学顕微鏡やエネルギー分散型分光装置(EDS)を備えた走査型電子顕微鏡(SEM)を用いた観察・分析及び電子マイクロプローブ(EPMA)を用いた分析に研磨切片が用いられることが多い。これらの研磨切片は、SEMやEMPA測定時の帯電現象(チャージアップ)を防ぐためカーボンコーティングが施される。こうした観察により、岩石構造と鉱物組成の関連性が明らかになる。しかし、原位置測定では粗い表面を分析することため、探査機器を校正するには、研磨切片から得られた定量データと粗面岩石スラブから得られた定量データを直接比較する必要がある。本研究では、機器校正用の基準物質の確立に取り組んでいる。これまでに研磨切片から得られた高品質な元素定量分析のデータだけでなく、粗面における鉱物分布マップを取得してきた。また、これまでに様々な地球岩石と月隕石を収集した。月面探査機器開発へ貢献するため、鉱物組成や鉱物マッピング及び岩石学的情報について、アーカイブを作成していく予定である。

口頭

もんじゅサイト新試験研究炉における中性子放射化分析関連装置の計画

稲垣 誠*; 高宮 幸一*; 三浦 勉*; 鷲山 幸信*; 秋山 和彦*; 大澤 崇人; 笠松 良崇*; 白井 直樹*; 土谷 邦彦; 吉田 剛*; et al.

no journal, , 

福井県敦賀市の「もんじゅ」サイトを活用し、新たな試験研究炉が設置されることとなった。その設置に向け、日本原子力研究開発機構、京都大学、福井大学が連携し、新試験研究炉の設計とその利用に関する検討として、京都大学では、実験装置ごとに装置検討委員会を編成し、実験装置に関する検討を進めている。新試験研究炉は、中性子ビーム利用に適する出力10MW程度の中出力炉として計画されており、約50m$$times$$120mの敷地に、原子炉本体施設、中性子ビームを用いて実験を行うビームホール、中性子を照射した試料等の放射性同位体(RI)を取り扱うホットラボラトリ、原子炉管理棟などを配置することを予定している。本発表では、これらのうち、中性子放射化分析・研究用RI製造に関連する実験装置およびホットラボラトリについて行った検討について報告する。

口頭

もんじゅサイト新試験研究炉における中性子放射化分析関連装置の計画と開発

稲垣 誠*; 高宮 幸一*; 三浦 勉*; 鷲山 幸信*; 秋山 和彦*; 大浦 泰嗣*; 大澤 崇人; 岡崎 隆司*; 小笠原 礼羅; 笠松 良崇*; et al.

no journal, , 

福井県敦賀市の「もんじゅ」サイトを活用した新試験研究炉の設置計画が進められている。本発表では、中性子放射化分析および研究用RI製造に関連する実験装置とホットラボラトリの検討結果、ならびに関連実験装置の開発について報告する。ホットラボラトリについては、京都大学研究用原子炉(KUR)付属施設を参考に必要な実験室および管理設備を検討した結果、約2,000m$$^2$$の面積が必要と見積もられ、多層階構造を前提とした配置案を作成した。施設内には照射試料の取扱設備や測定設備を整備するとともに、基礎化学研究、検出器開発、少量核燃料照射、トレーサー製造等の研究需要に対応する設備の導入を計画している。また、中性子放射化分析および研究用RI製造に関連する照射設備として、水力照射管、気送照射管および吊り下げ式照射装置を検討した。あわせて、各照射設備で使用する照射キャプセルの設計検討を行った。さらに、高線量環境下での実験を可能とするロボットアームを用いた遠隔実験装置の開発に向け、基礎的な検討を実施した。

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