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實川 資朗; 田村 学*; Van der Schaaf, B.*; Klueh, R. L.*; Alamo, A.*; Petersen, C.*; Schirra, M.*; Spaetig, P.*; Odette, G. R.*; Tavassoli, A. A.*; et al.
Journal of Nuclear Materials, 307-311(Part1), p.179 - 186, 2002/12
被引用回数:160 パーセンタイル:99.28(Materials Science, Multidisciplinary)低放射化フェライト/マルテンサイト鋼は照射下寸法安定性に優れ、また大きな投資無しで低放射化したコンポーネントを製造するに適する。このため、材料の開発及びこれを用いた炉設計研究が進められている。これまでIEAの低放射化フェライト/マルテンサイト鋼開発国際協力で、原研とNKKが開発した低放射化マルテンサイト鋼F82Hを標準材料としたラウンドロビン試験等が、EU,米国等の協力を受けて進めてきた。ここではF82Hについて、合金設計の考え方,熱物理的特性等の物性,照射前後の強度特性及びミクロ組織の評価結果,さらにこれらのデータベース化について報告する。ラウンドロビン試験等では、評価項目として、例えば強度特性について、引張,破壊靭性,衝撃,クリープ,疲労等といった、合金挙動を包括的に評価できる項目を選び、F82Hを代表とする低放射化マルテンサイト鋼の利用可能性について検討を加えた。その結果、F82Hのクリープ強度は、高温機器用材料として評価が高い9Cr-1Mo鋼と同等か優れること、また最も重要な照射挙動の一つである照射損傷による延性脆性遷移温度の上昇も他の合金と比較して小さい結果を得た。
林 君夫; 荒木 政則; Baluc, N.*; 山西 敏彦; 西谷 健夫; Hernandez, T.*; Morono, A.*; Moriani, A.*; Tosti, S.*; 野澤 貴史; et al.
no journal, ,
幅広いアプローチ(BA)は2007年半ばに開始され、原型炉R&D活動は核融合へ原型炉の設計のための活動を支えることを意図したものである。本講演では、原型炉R&D活動におけるこれまでの進捗について発表する。原型炉に向けた日欧の共通の関心に基づいて、現状の活動は5つの分野(1)SiC/SiC複合材料,(2)トリチウム工学,(3)原型炉ブランケットのための材料工学(特に低放射化鋼),(4)先進中性子増倍材料の開発,(5)先進トリチウム増殖材料の開発において順調に進捗している。2010年からは、実験設備や施設の準備が完了した後、R&D活動が本格化される。
林 君夫; 中島 徳嘉*; Clement Lorenzo, S.*; Baluc, N.*; 西谷 健夫; 山西 敏彦; Morono, A.*; Hernandez, T.*; Moriani, A.*; Tosti, S.*; et al.
no journal, ,
原型炉研究開発活動は、幅広いアプローチ(BA)における核融合原型炉設計活動を支えることを意図したものである。本講演では、原型炉研究開発活動におけるこれまでの進捗、特に日欧共同活動について発表する。リチウム鉛(Pb-Li)中におけるSiC/SiC複合材料の侵食腐食挙動を研究するための装置は、六ヶ所に設置して実験を行うため、現在欧州で製作中である。低放射化フェライト/マルテンサイト鋼(EUROFER及びF82H)のベルギーの原子炉(BR2)による照射試験が準備中である。また、日欧間で、低放射化フェライト/マルテンサイト鋼,中性子増倍材及びトリチウム増殖材試料を交換して、特性評価を行うことが計画されている。このように、研究開発活動が強化されつつある。