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高井 静霞; 高山 秀樹*; 武田 聖司
JAEA-Data/Code 2016-020, 40 Pages, 2017/03
本研究では、地質・気候関連事象のうち処分場の建設から閉鎖段階における地震の発生が長期安全性に与える影響をシナリオとして設定するための検討を行った。まず、地震による地下施設の被害事例を収集し、被害をもたらす条件について分析した。その調査結果に加え、既往のバリア材の熱・水・応力・化学に関する特性への影響に関するFEP(Feature、Event、Process)の情報を踏まえて、地震による影響要因を特定した。さらに、工学技術適用上の事故・人的要因の検討結果を参考にして、地震発生により起こりうる人工バリア・天然バリアの設計上想定される状態から逸脱した状態(逸脱事象)を特定した。そして、逸脱事象により起こりうるバリア特性の変化および安全機能の喪失・低下につながる影響の連鎖をシナリオとして提示し、一連の結果を地層処分工学技術の適用に関連したシナリオ構築のためのデータベースとして整備した。
高井 静霞; 高山 秀樹*; 武田 聖司
JAEA-Data/Code 2015-018, 96 Pages, 2015/11
高レベル放射性廃棄物地層処分の安全評価では、処分場のサイト調査・建設・操業・閉鎖段階で用いられる工学技術の適用上の事故・人的要因により生じるバリア特性への影響を考慮したシナリオを構築する必要がある。安全規制の観点から工学技術の適用に関連した評価シナリオを構築するために、JAEA-Data/Code 2014-026では工学技術に起因して生じえる人工バリア・天然バリアの設計上想定される状態から逸脱した状態(以下、逸脱事象)を特定し、逸脱事象が顕在化した場合のバリア特性の変化、および、安全機能の喪失・低下につながる影響の連鎖をシナリオとして提示した。本研究では、特定した事故・人的要因および逸脱事象に対し、発生防止対策や検知の手段、および、逸脱事象が発生した場合の影響低減対策に対する現在の工学的技術の有無、適用実績および開発状況の情報を収集した。それらの情報から、工学的対策に関して課題が残っていると考えられる逸脱事象を規制側が着目すべき逸脱事象として分類し、一連の整理の結果を地層工学技術の適用に関連したシナリオ構築のためのデータベースとして整備した。
高山 秀樹*; 高井 静霞; 武田 聖司
JAEA-Data/Code 2014-026, 189 Pages, 2015/02
高レベル放射性廃棄物地層処分の安全評価では、処分場の調査・建設・操業・閉鎖段階で用いられる工学技術の適用により生じるバリア特性への影響を考慮した評価シナリオを構築する必要がある。安全規制の観点から処分工学技術の適用に関連した評価シナリオを構築するためには、地層処分事業に用いられる可能性のある工学技術の情報を把握し、それらの技術の適用に関連した事故または人的要因と閉鎖後の人工バリア・天然バリアの安全機能に与える影響との関係を整理することが重要と考えられる。そこで本研究では、地層処分で採用される可能性のある工学技術を、処分場の調査・建設・操業・閉鎖の段階ごとにリスト化し、リスト化した工学技術の特徴、地下施設の製作・施工の作業手順や工学技術適用上の留意点についての情報を収集した。その情報から、工学技術の適用により生じる可能性のある人工バリア・天然バリアの設計上想定される状態から逸脱した状態(以下、逸脱事象)を特定し、逸脱事象が顕在化した場合のバリア特性の変化、安全機能の喪失・低下につながる影響の連鎖を作成し、逸脱事象に進展する可能性のある工学技術に関連した事故・人的要因を特定した。これらを基に、工学技術適用に関連した事故・人的要因により生じる可能性のある閉鎖後の長期安全性に与える影響の連鎖をシナリオとして提示し、一連の整理の結果を地層処分工学技術の適用に関連したシナリオ構築のためのデータベースとして整備した。
佐藤 努*; 高山 英樹*; 千野 大輔*; 中林 亮*; 小田 治恵; 米田 哲朗*
no journal, ,
ベントナイトとセメント間隙水との反応は放射性廃棄物処分の評価において重要な研究課題である。そのため従来、ベントナイトの主要な構成鉱物であるスメクタイトの溶解速度が測定されてきた。しかしながら、これらの溶解速度の多くは、スメクタイトに対する溶液の重量比が大きく、実際の処分場での圧縮されたベントナイトと条件が異なる。そのため本研究では、圧縮がスメクタイトの溶解速度に与える影響を理解するため、異なる乾燥密度のスメクタイトの溶解試験を実施した。その結果、より圧縮されたスメクタイトほど小さい溶解速度を示した。また、別途実施したセシウムの吸着試験から、乾燥密度が増加するほど変異電荷密度が減少する結果が得られた。変異電荷は粒子端面に起因する電荷であり、また、Yokoyama, et al. (2005)などによればスメクタイトは粒子端面が支配的に溶解するため、変異電荷量の減少は溶解速度の減少につながる。しかし、変異電荷の減少量から推定される反応表面積の減少のみから溶解速度の相違は説明しがたく、Sato, et al.(2007)で報告されているGr効果を考えに取り込む必要があることがわかった。
高山 秀樹; 武田 聖司; 木村 英雄
no journal, ,
高レベル放射性廃棄物の地層処分に対する長期的な不確実性を評価対象としたシナリオとして、処分の工学技術の適用に関連したシナリオ、人工バリアの変遷に関連したシナリオ、地質・気候関連事象に関連したシナリオの3つのタイプに分類し、シナリオ設定手法の整備を進めている。本研究では、処分の工学技術に関連したシナリオのうち、地層処分場の建設・操業・閉鎖段階で地震が発生した場合を想定して、地震発生が処分場閉鎖後の核種移行に及ぼす影響の可能性を検討するとともに、考慮すべき事象に対しては安全評価シナリオの設定手法について検討した。先ず、地震によるトンネル等地下構造物の被害事例を調査し、地震による被害が小土被り区間や地質不良区間に集中することを明らかにした。この被害事例調査結果及び既に整理済みの地震が処分サイトへ及ぼす影響に関する知見等を関連付けて、バリアの特性変化や安全機能に影響を及ぼす可能性のある事象を抽出した。さらに、抽出した事象がバリアの特性変化や安全機能へ影響していく連鎖を整理し、既往知見や被害事例などから想定可能な範囲で、109通りのシナリオとして記述した。