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三浦 邦明*; 柴田 裕司; 鬼澤 達也*; 中野 寛子; 武野 尚文*; 武内 伴照; 土谷 邦彦
日本保全学会第13回学術講演会要旨集, p.387 - 390, 2016/07
過酷事故時においても原子炉の状態を監視するための軽水炉安全対策高度化の一環として、高い耐熱性と耐放射線性を有する高温型MIケーブルの開発を行っている。このMIケーブルの開発に際しては、金属シース材としてSUS316及びNCF600、絶縁材には高純度のAlO及びMgOを選定し、K型熱電対型及び電流-電圧線型MIケーブルを開発した。開発した高温型MIケーブルに対し、金属シース材について、過酷事故時を想定した環境における酸化特性や被毒性を調べ耐久性を評価した。また、高温加熱試験を行い、その電気的特性(絶縁特性、導通特性など)を評価した。これらの結果、過酷環境においても使用可能なMIケーブルの見通しを得た。
柴田 裕司; 鬼澤 達也*; 武内 伴照; 中野 寛子; 上原 聡明; 武野 尚文*; 三浦 邦明*; 土谷 邦彦
no journal, ,
原子力発電所でシビアアクシデントが発生した際に、事象進展を迅速かつ的確に把握するためには、プラントの状況を確認するための能力の向上が重要である。このため、この監視システム高度化のための基盤技術開発の一環として、過酷事故時でも炉内の計測データを伝送可能な金属被覆無機絶縁ケーブル(MIケーブル)の開発が必要である。本研究は開発した高温型MIケーブル(外径: 1.6mm、長さ6m)を試作し、線照射環境下におけるMIケーブルの絶縁・導通抵抗等の電気的特性への影響を調べた。その結果、室温で0.31.1kGy/hの線量率で照射した時、300C以下では、絶縁抵抗は未照射時よりも低下したが300C以上では未照射及び照射時の絶縁抵抗はほぼ同じ値であった。以上より絶縁抵抗の低下は温度による影響が支配的であることを明らかにした。