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千葉 昭彦*; 馬場 秀人*; 上籠 洋昭*
JNC TJ7440 2005-062, 59 Pages, 1998/03
放射性廃棄物地層処分のサイト評価を目的とした調査技術は主として淡水環境に対して検討されてきた。沿岸部でサイト評価を行う場合には,塩水環境についても検討が必要になる。本報告書は塩水環境下での調査技術整備の基礎資料を得るために実施した文献調査の調査結果をまとめたものである。1977年から1997年の間に発行された学術雑誌の論文や記事の中から,海水で満たされたまたは混入したボーリング孔で行われた調査事例を集めて,分類,整理し,問題点等を抽出した。塩水環境下では,淡水に比べてイオンや溶存成分の濃度が高く,電気伝導度が高い環境で調査が行われる。この環境の違いが,ボーリング掘削技術,物理検層,原位置水理及び水質試験等に影響を与えると予想される。装置の腐蝕も考慮すべきである。しかし,今回収集した文献に問題点を指摘した記述は少なく,今後の検討に期待される。