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論文

Real-time observation of irradiated HeLa-cell modified by fluorescent ubiquitination-based cell-cycle indicator using synchrotron X-ray microbeam

成田 あゆみ; 神長 輝一; 横谷 明徳; 野口 実穂; 小林 克己*; 宇佐美 徳子*; 藤井 健太郎

Radiation Protection Dosimetry, 166(1-4), p.192 - 196, 2015/09

 被引用回数:2 パーセンタイル:66.76(Environmental Sciences)

動物培養細胞の細胞周期に依存した放射線照射影響に関する知見は、そのほとんどが照射された細胞集団を統計学的手法により解析したものである。本研究は、照射された細胞一つを顕微鏡下で直接追跡することにより、刻々と変化する照射細胞の挙動をリアルタイムで観察する手法を確立することを目的とした。照射細胞には細胞周期が判別できるFUCCI(Fluorescent Ubiquitination-based Cell CycleIndicator)発現HeLa細胞(ヒトがん細胞)を用いた。また、照射には細胞一つ分まで大きさが調整できる放射光X線マイクロビームを利用した。さらに照射した細胞を長時間観察するために、細胞を培養しながら観察可能なタイムラプス顕微鏡を立ち上げ、照射した個々の細胞の分裂の様子を追跡した。その結果、G1期で照射した細胞では周期の遅延が認められなかった。それに対してS/G2期にある細胞に照射を行ったところ、明確な周期遅延が観察された。以上から、顕微鏡下での長時間観察によって、放射線照射された細胞への影響をリアルタイムで観察することができた。

論文

Genetic changes in progeny of bystander human fibroblasts after microbeam irradiation with X-rays, protons or carbon ions; The Relevance to cancer risk

Autsavapromporn, N.*; Plante, I.*; Liu, C.*; 小西 輝昭*; 宇佐美 徳子*; 舟山 知夫; Azzam, E.*; 村上 健*; 鈴木 雅雄*

International Journal of Radiation Biology, 91(1), p.62 - 70, 2015/01

 被引用回数:15 パーセンタイル:5.53(Biology)

放射線がん治療の実施にあたり、放射線誘発バイスタンダー効果が治療域周辺の正常細胞に健康影響リスクを及ぼすかどうかは重要な問題である。そこで、本研究では、バイスタンダー効果が誘導された細胞の子孫細胞における有害影響の伝播に、照射した放射線の線質と、ギャップジャンクションを介した細胞間情報伝達機構が果たす役割について解析を行った。実験では、コンフルエントに培養したヒト正常線維芽細胞試料に対し、LETの異なるマイクロビームで、その全体の0.036$$sim$$0.4%の細胞のみに照射を行い、バイスタンダー効果を誘導した。この細胞を照射後20世代にわたって培養し回収した後に、微小核形成、${it HPRT}$遺伝子への変異誘発、及びタンパク質酸化を指標に解析を行った。その結果、バイスタンダー細胞の子孫細胞における有害影響の伝播は、照射した放射線のLETによって違いがあることが明らかになった。

論文

Radiation-quality-dependent bystander effects induced by the microbeams with different radiation sources

鈴木 雅雄*; Autsavapromporn, N.*; 宇佐美 徳子*; 舟山 知夫; Plante, I.*; 横田 裕一郎; 武藤 泰子*; 鈴木 芳代; 池田 裕子; 服部 佑哉; et al.

Journal of Radiation Research, 55(Suppl_1), P. i54, 2014/03

It is essentially important for evaluating risk such a low-dose-rate exposure as the accident of Fukushima Daiichi Nuclear Power Plants to examine bystander effects induced by low-LET electromagnetic radiations, such as X or $$gamma$$ rays. We have been studying the cellular responses in normal human fibroblasts by targeted cell nucleus irradiations with monochromatic X-ray microbeams (5.35 keV) produced by Photon Factory in High Energy Accelerator Research Organization. The results indicated that the bystander effect in cell- killing effect was observed in the targeted cell nucleus irradiation, not in the random irradiation containing both cell nucleus and cytoplasm by Poisson distribution. The results suggest that energy deposition in cytoplasm is an important role of inducing bystander effects in case of low-LET radiations. We have also been investigating high-LET-radiation induced bystander effects using the heavy-ion microbeams at Takasaki Ion Accelerators for Advanced Radiation Application in Japan Atomic Energy Agency. Only 0.04% of the total numbers of normal human fibroblasts were irradiated with C-ion (220 MeV), Ne-ion (260 MeV) and Ar-ion (460 MeV) microbeams collimated at 20 micro meter in diameter. Cell-killing effect and gene mutation at HPRT locus in the cells irradiated with C ions were higher beyond our expectations and returned the estimated values that only 0.04% of the total cells were irradiated when using the specific inhibitor of gap junctions. On the other hand, no induced biological effects were observed in Ne and Ar ions whether the inhibitor was applied or not. The result suggested that the C-ion microbeam was capable of inducing bystander cellular effects via gap junction mediated cell-cell communication. There is clear evidence that bystander cellular effects are dependent on radiation quality.

論文

Gap junction communication and the propagation of bystander effects induced by microbeam irradiation in human fibroblast cultures; The Impact of radiation quality

Autsavapromporn, N.*; 鈴木 雅雄*; 舟山 知夫; 宇佐美 徳子*; Plante, I.*; 横田 裕一郎; 武藤 泰子*; 池田 裕子; 小林 克己*; 小林 泰彦; et al.

Radiation Research, 180(4), p.367 - 375, 2013/10

 被引用回数:39 パーセンタイル:6.65(Biology)

ヒト正常培養細胞集団のごく一部に照射を行い、照射シグナルの伝達に細胞間ギャップ結合が果たす役割を解析した。コンフルエント培養した細胞に、X線および重イオンビーム(炭素、ネオン、アルゴン)のマイクロビームを用いて照射を行い、培地へのギャップ結合阻害剤添加の有無によるバイスタンダー効果誘導の違いを比較した。X線と重イオンの双方のマイクロビーム照射によって、線量に応じた微小核形成のバイスタンダー効果誘導が認められた。ギャップ結合阻害剤の添加によって、重イオンマイクロビームによって誘導されたバイスタンダー効果は抑制されたが、X線マイクロビームによるバイスタンダー効果は抑制されなかった。この結果は、バイスタンダー効果の誘導には線質が重要であることを示す。

論文

Microbeam irradiation facilities for radiobiology in Japan and China

小林 泰彦; 舟山 知夫; 浜田 信行*; 坂下 哲哉; 小西 輝昭*; 今関 等*; 安田 啓介*; 畑下 昌範*; 高城 啓一*; 羽鳥 聡*; et al.

Journal of Radiation Research, 50(Suppl.A), p.A29 - A47, 2009/03

 被引用回数:27 パーセンタイル:26.83(Biology)

In order to study the radiobiological effects of low dose radiation, microbeam irradiation facilities have been developed in the world. This type of facilities now becomes an essential tool for studying bystander effects and relating signaling phenomena in cells or tissues. This review introduces you available microbeam facilities in Japan and in China, to promote radiobiology using microbeam probe and to encourage collaborative research between radiobiologists interested in using microbeam in Japan and in China.

論文

Reparability of lethal lesions produced by phosphorus photoabsorption in yeast cells

宇佐美 徳子*; 横谷 明徳; 石坂 昭三*; 小林 克己*

Journal of Radiation Research, 42(3), p.317 - 331, 2001/09

 被引用回数:6 パーセンタイル:74.88(Biology)

リン原子のX線吸収により酵母細胞中に生じるDNA損傷の特性を、リンK殻のX線共鳴吸収波長(2153eV)及びこれよりも低エネルギー(2147eV)の単色化した放射光軟X線を用いて調べた。DNAの2重鎖切断(dsb)の相対修復率は、温度感受性dsb修復欠損突然変異株(${it rad 54-3}$)及び野生株を用いて測定した。${it rad 54-3}$に生じた損傷のうち修復された割合、すなわち${it RAD 54}$経路により修復され得るdsbの相対収率は、リンK殻X線共鳴吸収により影響を受けなかった。野生株に生じた損傷の修復に関しても、照射後ただちに培養した細胞と非栄養培地中で80時間保持した後に培養した細胞のそれぞれの生存率を比較することで調べた。液体保持回復処理を行った細胞の生存率の回復は、照射したX線のエネルギーに依存した。これらの結果は、リンの内殻X線吸収によりDNA中に修復され難い損傷が生じるが、その割合は小さいことを示してる。

論文

Lethal effect of K-shell absorption of intracellular phosphorus on wild-type and radiation sensitive mutants of Escherichia coli

前沢 博*; 古沢 佳也*; 小林 克己*; 檜枝 光太郎*; 鈴木 雅雄*; 宇佐美 徳子*; 横谷 明徳; 母里 知之*

Acta Oncologica, 35(7), p.889 - 894, 1997/01

 被引用回数:6 パーセンタイル:78.88(Oncology)

シンクロトロン放射を単色光源として用い、大腸菌の野性株及び放射線感受性株に対して、リンK殻光吸収による致死効果を測定し、オージェ電子による増感作用を定量した。照射実験は、高エネルギー物理学研究所・フォトンファクトリーのBL-27で行った。リンK殻吸収端付近に現れるDNAの共鳴ピーク波長及びその前後のエネルギーを照射に用いた。いずれの株の場合も、リンの共鳴により致死効率の増感が観測された。それぞれの株の致死効率から、Auger電子あるいは光電子が、DNA周囲の水分子とイオン化しさらにこれら励起水分子がDNAを攻撃することが推測された。リンからのこれら2次電子効果を含めた最終的な標的サイズは、数nmと推定された。

論文

XAFS studies of uranium(VI) and thorium(IV)-amide and TBP complexes in ethanol solution

矢板 毅; 成田 弘一*; 鈴木 伸一; 塩飽 秀啓; 本橋 治彦; 大野 英雄; 宇佐美 徳子*; 小林 克己*

Photon Factory Activity Report 1997, P. 81, 1997/00

ウラン(VI)、トリウム(IV)-アミド(N,N-dihexyl-2-ethylhexanamide:DH2EHA,N,N-dihexyl-3-ethylhexanamide:DH3EHA)あるいはTBP錯体のアルコール溶液中での錯体構造をXAFS法により明らかにした。得られた動径構造関数は、おもにウラニルイオンの軸方向の酸素及び配位子及び硝酸イオンの酸素のピークなどからなることが分かった。アミド化合物の配位酸素のウランとの原子間距離において、DH2EHAとの錯体は、DH3EHAとの錯体より短いことが明らかになった。このことは、原子間距離は配位サイト近傍での立体障害より配位酸素のドナー性に依存することを表している。またTBP錯体は、第一配位圏においてDH3EHA錯体と類似した構造をとるが、第二配位圏より外の中距離構造は見いだされなかった。

論文

Single- and double-strand breaks in pBR322 plasmid DNA by monochromatic X-rays on and off the K-absorption peak of phosphorus

檜枝 光太郎*; 広野 泰亮*; 浅見 彰*; 鈴木 雅雄*; 古澤 佳也*; 前澤 博*; 宇佐美 徳子*; 横谷 明徳; 小林 克己*

International Journal of Radiation Biology, 70(4), p.437 - 445, 1996/10

 被引用回数:45 パーセンタイル:4.04(Biology)

単色化したシンクロトロン軟X線を用い、DNAの単鎖切断及び二重鎖切断の量子効率を調べた。試料には二鎖のプラスミド(pBR-322)環状DNAの乾燥試料を用いた。単色光源として、高エネルギー物理学研究所・フォトンファクトリーのBL-27を用いた。単鎖切断も二重鎖切断も、リンのK殻共鳴ピークで一番効率良く起こることがわかった。試料に対する吸収線量を、試料吸収スペクトルから計算し、フォトン吸収あたりの鎖切断効率を求めたところ、単鎖切断はエネルギー依存性がそれほど顕著でなかったのに対して、二重鎖切断はピーク波長で効良くおこることがわかった。細胞レベルでの致死・突然変異効率の増感は、この二重鎖切断によることが、これらの結果より推測された。

論文

Synchrotron radiation beamline to study radioactive materials at the Photon Factory

小西 啓之; 横谷 明徳; 塩飽 秀啓; 本橋 治彦; 牧田 知子*; 柏原 泰治*; 橋本 眞也*; 原見 太幹; 佐々木 貞吉; 前田 裕司; et al.

Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A, 372, p.322 - 332, 1996/00

 被引用回数:42 パーセンタイル:4.56

この論文は、高エネルギー物理学研究所(KEK)・放射光実験施設(PF)の放射線管理区域内に設置した、新しいビームラインのデザインとその建設について記したものである。ビームラインはフロントエンド部と2本のブランチライン部から構成されている。ブランチラインの1本はX線光電子分光法と軟X線領域(1.8~6keV)放射線生物学の研究に使用され、もう1本はX線回折、XAFSと軟X線領域(4~20keV)放射線生物学の研究に使用される。前者(軟X線領域)のブランチラインには、放射性物質の飛散事故を防ぐ目的で、真空系内外に特別な装置を備えていることが特徴である。このビームラインを用いた応用実験もすすめられており、最新の結果も併せて報告している。

論文

Performance of the irradiation apparatus for radiation biology studies at beamline 27 in the photon factory

小林 克己*; 宇佐美 徳子*; 横谷 明徳

Journal of Radiation Research, 34(1), 110 Pages, 1993/03

高エネルギー物理学研究所、放射光実験施設(フォトンファクトリー)に、トレーサーレベルのRIが使用できる放射光ビームライン(BL-27)を建設した。そのビームラインに設置した生物照射装置の概要と、調整段階で得られた性能について招介する。BL-27は、軟X線用の27AとX線用の27Bの二つの分岐ラインにわけられ、それぞれInSb及びSiの二結晶分光器を備えている。X線は透過率が高いので、真空保護のためのBe箔およびカプトン膜を通して空気中で生物試料を照射できるが、軟X線は空気中に出すと減衰が大きいので、真空中でも空気中でも照射できるように両方の照射装置を建設した。真空保護のためにいれてある窓による吸収のために、大気中での線量率は真空中に比べて約1/7に落ちている。

論文

Inactivation action spectra of bacillus subtilis spores with monochromatic soft X-rays(0.1-0.6nm) of synchrotron radiation

宗像 信生*; 檜枝 光太郎*; 宇佐美 徳子*; 横谷 明徳; 小林 克己*

Radiat. Res., 131(1), p.72 - 80, 1992/07

 被引用回数:15 パーセンタイル:41.76(Biology)

0.1$$sim$$0.6nmの単色シンクロトロン軟X線と枯草菌に真空中で照射し、致死作用を測定した。得られた線量効果曲線より致死作用断面積のスペクトルを得た。その結果、0.31nmと0.58nmに、ピークがあることがわかった。それぞれカルシウムとリンのK殻吸収端に相当するエネルギーであることから、細胞内のカルシウム及びリンが特異的に光吸収することにより、細胞の致死効率が高まることが推測された。リンは、細胞中DNAの構成元素であることから、リンの内殻吸収による特異的なDNA損傷の生成が考えられる。一方カルシウムはDNA中には含まれておらず、細胞質中のカルシウムの光吸収による致死作用機構の解明が今後待たれる。現在、光照射された細胞中DNAを細胞外に抽出し、突然変異を引きおこす遺伝子の変化を分子レベルで解析中である。

論文

内殻電離原子に依存したアミノ酸の分解様式

横谷 明徳; 宇佐美 徳子*; 小林 克己*

Photon Factory News, 10(1), p.13 - 14, 1992/05

軟X線領域には、生体構成元素の内殻吸収端に起因する生体分子の吸収スペクトルがある。吸収端前後の吸収断面積の差を利用して、生物細胞内部の特定元素を「狙い撃ち」することが可能であり、これにより放射線のエネルギーを吸収した分子の化学変化(損傷)に対する細胞の応答(修復)のメカニズムを調べることができる。実際に遺伝子、DNA、中のリン原子をK殻励起すると、致死効果や遺伝的変化の誘発が効率よく起こることが知られている。そこで、次の段階として、内殻電離、励起に伴うこのような効果の原因となる特異的な分子変化が果して起きているかどうかを、アミノ酸をモデル物質として調べた。含硫アミノ酸中のイオウをK殻励起し、分解生成物のスペクトルを測定した。励起光源としてシンクロトロン放射を用いた。その結果、イオウの励起の有無で生成物分布が大きく異なることが明らかになった。これは、内殻励起特異的な生体分子変化であると考えられる。

論文

真空紫外線(60nm,120nm)照射によるアミノ酸の分解

横谷 明徳; 小林 克己*; 宇佐美 徳子*; 山田 裕子*; 檜枝 光太郎*; 石坂 昭三*

真空紫外線(50nm以上)による核酸損傷誘発機構の総合的研究, p.56 - 59, 1992/03

本研究は、真空紫外線(VUV)領域でのアマノ酸の分解過程を調べることを目的とした。イオウを含むアミノ酸に、60nm(20.7eV)と120nm(10.3eV)の単色化したシンクロトロン放射を真空中で照射し、分解生成物をHPLCで分離・同定した。得られた結果は、2.5KeVの軟X線領域の結果と比較・検討された。真空紫外線照射により12種の生成物が観測され、その生成物分布は二つの波長で異なった。真空紫外領域では、フォトン吸収に続く主要なインベントが、励起から電離へ移行すると考えられる。生成物分布の波長依存性は、この移行を反映している可能性が高い、また2.5KeVの単食X線照射による生成物の分布は、60nmのそれとほぼ同じであったことから、60nmでは、アミノ酸の分解に寄与する主要なイベントが、電離である可能性が示された。

論文

Molecular change of a sulfur-containing amino acid in aqueous solution with monochromatized soft X-ray irradiation

横谷 明徳; 小林 克己*; 宇佐美 徳子*

Photon Factory Activity Report, P. 299, 1992/00

乾燥状態(粉末)のイオウを含むアミノ酸に対する、単色シンクロトロン軟X線の照射効果がこれまで調べられてきた。その結果、イオウのK殻励起を起こした場合とそうでない場合とで、分解生成物のスペクトルが変わることが明らかになった。本研究では、より生体に近い条件下でも、このような変化が起きるかどうかを調べることを目的とし、まず水溶液試料中に生成する分解生成物を検出することを試みた。試いたアミノ酸はシスタチオニンで、分子中にひとつのイオウ原子を含む。照射に用いたエネルギーとして、イオウK殻共鳴吸収ピーク(2473eV)をシンクロトロン放射を分光して得た。生成物は高速液体クロマトグラフィーを用いて、分離定量した。その結果、固体試料の場合とは異なる生成物スペクトルが得られた。同定された生成物のうち、OH基を持つものがあったことから、水中に生じたラジカルとの反応があることが示唆された。

口頭

マイクロビーム放射線照射法を利用した低線量(率)・低フルエンス照射に対するヒト正常細胞の細胞応答の線質依存性

鈴木 雅雄*; 古澤 佳也*; 鶴岡 千鶴*; 小林 克己*; 宇佐美 徳子*; 前田 宗利*; 舟山 知夫; 坂下 哲哉; 横田 裕一郎; 深本 花菜; et al.

no journal, , 

炭素イオン及びX線マイクロビームを低フルエンスでヒト正常細胞に照射したときに誘導される細胞致死と突然変異誘発に関する細胞応答(バイスタンダー効果)の線質依存性を調べた。マイクロビームを全細胞数の0.20%の細胞に限定的に照射した時、炭素イオンでは直接照射された細胞数を遥かに超えた細胞致死と突然変異誘発が観察された一方で、X線ではそのような現象は観察されなかった。

口頭

Facility of radioactive materials beamline at KEK

平尾 法恵; 馬場 祐治; 関口 哲弘; 下山 巖; 岡本 芳浩; 鈴木 伸一; 矢板 毅; 宇佐美 徳子*; 小林 克己*

no journal, , 

日本原子力研究開発機構が高エネルギー加速器研究機構物質構造科学研究所放射光科学研究施設(KEK-PF)内に建設した放射光ビームライン(BL-27)の概要について説明する。BL-27は非密封RI管理区域内に設置され、放射性物質及び核燃料物質を試料として用いることのできるビームラインであり、軟X線(BL-27A)と、硬X線(BL-27B)の2つのブランチビームラインに分かれている。BL-27Aは1.8$$sim$$6keVの範囲の放射光を使うことができる軟X線実験ステーションである。現在、KEK-PFが使用する生物用単色軟X線照射装置と、おもに原子力機構が使用する光電子分光装置,顕微XAFS分析装置の3つの装置がタンデムに常設されている。BL-27Bは4$$sim$$20keVの範囲の放射光を使うことができる硬X線実験ステーションである。現在、KEK-PFが使用する生物用単色硬X線照射装置と、おもに原子力機構が使用する透過XAFS装置や蛍光XAFS装置,イメージングXAFS装置などを設置している。これらの各XAFS装置については設置以来、おもにはアクチノイドの研究に使用されている。

口頭

リンK殻吸収及びこれに続くAuger効果により生成するDNA塩基損傷

横谷 明徳; 宇佐美 徳子*; 前田 宗利*

no journal, , 

過去の研究では、リンのK殻イオン化領域の軟X線照射によりDNAに生じる鎖切断型DNA損傷の収率について調べられてきた。特に細胞影響と密接に関連する二重鎖切断型の損傷について、重点的にその生成効率のリン原子のオージェ効果による増感に着目し収率を調べることがなされてきた。一方近年DNA分子中の数nm以内に、鎖切断に加え複数の塩基損傷が局在化して生じるタイプの損傷が、難修復性の非二重鎖切断型クラスター損傷として注目されている。本講演では、幾つかの照射条件下でモデルDNA分子(プラスミドDNA)に対する塩基損傷誘発頻度を塩基除去修復酵素(EndoIII及びFpg)をプローブとして用いることで定量した結果を総括し、リンK殻イオン化後のAuger緩和による直接効果及びOHラジカルを介した間接効果が塩基損傷誘発に果たす役割を議論する予定である。

口頭

放射光X線マイクロビームによる細胞周期に依存した照射影響解明のための新規手法の構築

成田 あゆみ; 神長 輝一; 野口 実穂; 横谷 明徳; 小林 克己*; 宇佐美 徳子*; 藤井 健太郎

no journal, , 

細胞周期に依存した放射線照射影響を観察及び解析するためには、任意の細胞周期にある細胞を選択し、その細胞のみを狙い撃ちすることが必要である。この課題を解決するために、われわれは顕微鏡下で観察するだけで細胞周期が判別できるFUCCI(Fluorescent Ubiquitination-based Cell Cycle Indicator)発現HeLa細胞(ヒトがん細胞)と、細胞一つ分まで大きさが調整できる放射光X線マイクロビームに着目した。さらに照射した細胞を長時間観察するために、細胞を培養しながら観察可能なタイムラプス顕微鏡を立ち上げ、照射した個々の細胞の分裂の様子を追跡した。その結果、G1期で照射した細胞では周期の遅延が認められなかった。それに対してS/G2期にある細胞に照射を行ったところ、明確な周期遅延が観察された。以上から、顕微鏡下での長時間観察によって、放射線照射された細胞への影響をリアルタイムで観察することができた。

口頭

タイムラプスイメージング法で観察したfucci発現細胞の細胞周期へのX線照射の影響

神長 輝一; 成田 あゆみ; 野口 実穂; 小林 克己*; 宇佐美 徳子*; 横谷 明徳

no journal, , 

本研究では、放射線の細胞周期への影響を明らかにすることを目指し、X線照射した個々の細胞に対する長時間の経時間観察を行った。対数増殖期にある細胞に放射線を照射すると細胞周期の遅延が観察される。これは、細胞が照射により生じたDNA損傷を修復するための時間を確保するために、チェックポイント機構が働いて細胞周期を一定時間停止させているためであると言われている。本研究では、細胞試料としてFucci化したヒトガン細胞(HeLa)を用いた。Fucci細胞は蛍光顕微鏡下で細胞周期特異的に2色の蛍光(G1期には赤色をG1期以外のS, G2, M期には緑色)を発するため、細胞周期観察には最適な細胞である。照射後の細胞に対して、任意の時間間隔で長時間撮影した(タイムラプスイメージング)。撮影された画像を元に各細胞の周期の長さを測定しところ、5GyのX線を照射したときの細胞周期遅延時間は3.3時間であることがわかった。細胞周期の遅延が観察されたのは、緑色の発現時間が伸びていることから、S, G2あるいはM期のいずれかにおけるチェックポイント機構が働いたためであると考えられる。

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