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森川 恒安*; 郷農 靖之*; 森田 浩介*; 岸田 隆*; 村上 健*; 井出口 栄治*; 熊谷 秀和*; G.H.Liu*; A.Ferragut*; 吉田 敦*; et al.
Physics Letters B, 350, p.169 - 172, 1995/00
被引用回数:19 パーセンタイル:71.08(Astronomy & Astrophysics)高スピン核異性体を逆運動学的核融合反応により生成し、不安定核二次ビームとして用いるあたらしい実験手法を開発した。この手法によりHfのK=8核異性体からなる二次ビームをPbの第二次標的に照射し、散乱粒子と脱励起ガンマ線の同時計数法を用いてクーロン励起実験をおこなった。核異性体上に構築されたJ=9の第一励起状態からのガンマ線を測定し、その収量から換算遷移確率B(E;89)の値をもとめた。その結果、この核異性体上の励起状態は基底状態とほぼ同程度の変形をした集団運動の状態であることがわかった。実験データとの比較によると、この核異性体のK量子数はかなり良い量子数であると考えられる。また、この実験は高スピン核異性体二次ビームによる二次反応を用いて行われた初めてのガンマ線核分光実験であった。
A.Ferragut*; 郷農 靖之*; 村上 健*; 森川 恒安*; Y.H.Zhang*; 森田 浩介*; 吉田 敦*; 大島 真澄; 草刈 英栄*; 菅原 昌彦*; et al.
Journal of the Physical Society of Japan, 62(9), p.3343 - 3344, 1993/09
被引用回数:16 パーセンタイル:86.74(Physics, Multidisciplinary)理研リングサイクロトロンからのXeビームを用いてO(Xe,7n)反応によりSmの高スピンアイソマーの探索を行った。核反応生成物は、ガス充填したダイポール磁石・Q磁石から成るイオン輸送系により一次ビームから分離され、プラスチックシンチレーターで止められた。その回りに7台のアンチコンプトンガンマ線分析器を配置した。数10本のガンマ線と粒子の間の同時計数から、励起エネルギー約8.8MeVに0.96+0.19-0.15secの寿命を持つアイソマーの存在が確認された。詳細な崩壊図式の決定はこれからである。
大島 真澄; 森川 恒安*; 草刈 英栄*; 小林 伸彦*; 菅原 昌彦*; Y.H.Zhang*; A.Ferragut*; 市川 進一; 篠原 伸夫; 永目 諭一郎; et al.
Nuclear Physics A, 557, p.635C - 642C, 1993/00
原研タンデム加速器からのGe,Niビームを用いた多重クーロン励起実験により、大変形核Erおよび遷移領域核Osの2フォノン・ガンマ振動状態を観測し、その電磁転移確率を求めた。変形核と遷移核で2フォノン状態の励起エネルギー、E2転移確率に相違が見られたので、微視的SCCM模型との比較においてその非調和性を議論する。
村上 健*; 郷農 靖之*; A.Ferragut*; Y.H.Zhang*; 森田 浩介*; 吉田 敦*; 小川 雅生*; 中島 充夫*; Min, B. J.*; 熊谷 秀和*; et al.
Z. Phys., A, 345, p.123 - 124, 1993/00
中性子数82の領域核においていくつかのアイソマー状態が見つかっており、これらは原子核の内部状態が励起エネルギーと共に急激に変わることに起因する「イラストトラップ」として理解されつつある。これらの内部状態を明らかにするためにはその励起エネルギー、核スピンを系統的に調べる必要があり、今回中性子数83を持つPmを調べた。実験は理研リングサイクロトロンからのXeビーム(8.5MeV/n)を用い、N(Xe、6n)反応により得られたPmをガス充填型反跳核分離装置により分離した。ガンマ線測定の結果、約7400keVの励起エネルギーに(27)の核スピンを持ち、≧2sの寿命を持つアイソマー状態を同定した。