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報告書

照射済燃料の乾式分離、抽出技術に関する調査・検討

湯本 鐐三*; 横内 洋二*; 小泉 益通*; 関 貞雄*

PNC TJ9409 96-002, 93 Pages, 1996/03

PNC-TJ9409-96-002.pdf:2.64MB

照射済MOX燃料の乾式分離、抽出に関する技術の開発状況を調査し、大洗工学センターで実施する場合の試験内容、試験装置、試験装置を設置するセルの構造及びセルの設置場所等について検討した。試験の目的はプロセスの成立性をはじめコールド試験では得られないFPやTRUの挙動を把握すること及びオフガス性状の挙動を確認することである。試験内容の検討にあたり、取扱う試料としてはもんじゅ燃料の燃焼度9万4千MWd/ton、550日冷却1バッチ、最大重量100gを想定した。試験は燃料ピンの切断、粉末化等の前処理を除く(1)酸化物燃料還元工程(2)電解精製工程(3)陰極回収物処理工程(4)TRU抽出工程の4工程をホット試験の重要課題として取り上げ、試験工程の概要、試験フロー図及び試験における課題等を明らかにした。試験装置としては、各工程毎の試験装置の概略仕様、構造等の検討を行い、その概要を示すとともに、処理後の生成物評価に必要な分析装置についてもその概要を検討した。また、使用された塩化物からTRU及び一部のFPは抽出回収され、電解精製工程等にリサイクルされる。残留FPを含む塩廃棄物はゼオライトに吸蔵し固化安定化された後、容器に封入して保管する。これらの試験を行うセルについては、既設FMF試験セル、AGFコンクリートセルの改造及びFMF地下2階倉庫、FMF増設第2補機室におけるセルを新設する場合のケースについて検討した。その結果、設置スペース、装置設置を含むセルの改造及び新設の工事の難易度、メンテナンスの方法、オフガス対応を含む換気(Ar雰囲気)設備及び試験装置の配置計画などからFMF増設第2補機室に新規に鉄セルを配置して試験を行うことが、工事上の安全確保も容易であり、放射性廃棄物の発生も少なく、最も安全に、また他の試験作業への影響を与えることなく、かつ効率的に試験操作を行うことが可能であることを明らかにした。

報告書

高速増殖炉技術読本

前田 清彦; 横内 洋二; 飯沢 克幸*; 青木 昌典; 青山 卓史; 大谷 暢夫; 谷田部 敏男

PNC TN9520 91-006, 861 Pages, 1991/07

PNC-TN9520-91-006.pdf:23.29MB

要旨なし

論文

Development of Long Life FBR Fuelswith Particular Emphasis on Cladding Material Improvement

横内 洋二

日ソ「高速炉炉心の諸元の改善に関する」セミナー, , 

高速炉用燃料被覆管等の開発経緯について、クリープ破断強度とスエリング特性に着目してまとめたものである。「もんじゅ」燃料に使われる改良SUS316鋼の開発は標準SUS316鋼をベースに、これの組成許容範囲内で添加元素の微調整を行うことで進められた。20%冷間加工SUS316鋼のクリープ破断強度及びスエリング特性は、P、B、Ti及びNbの添加により飛躍的に改善された。次世代の被覆管等材料として改良オーステナイト鋼を対象とし研究開発を進め更にスエリング特性等に優れたPNC1520の開発に成功した。 燃焼度が20万MWd/tを超える高速炉実用炉時代を目標にフェライト素材料の研究開発に着手し徐々にデータを得つつある。

論文

The Melting Temperature Mesurement of Mixed-Oxide Fuel Irradiated in Fast Reactor

横内 洋二

日ソ「高速炉炉心の諸元の改善に関する」セミナー, , 

PuO2-UO2混合酸化物等の燃料融点は燃料設計上重要な物性値である。燃料融点は燃焼に伴って低下するものと考えられ、PNCでは照射済燃料融点測定を行うため装置を開発しホットラボのセル中で測定を実施した。測定したのは照射、未照射両方のUO2及び数種類のPuO2富化度のMOX燃料である。測定の結果、UO2、MOX燃料共に燃焼融点低下は顕著でなく、5万MWd/tまでは低下は認められず5万MWd/t以下でわずかに減少傾向を示すことがわかった。MOX燃料におけるPUO2富化度については20%と30%では30%富化度の方が20$$sim$$30$$^{circ}C$$低く、有意な差が認められる。

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