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大谷 具幸*; 横井 洸亮*; 岡崎 一成*; 西村 勇輝*; 小嶋 智*; 窪島 光志*; 笹尾 英嗣
no journal, ,
断層近傍におけるマイクロクラックの方位分布の特徴を明らかにすることを目的に、月吉断層を貫くMIU-3号孔コアを用いてマイクロクラックの方位測定を行った。本研究では、月吉断層上盤から4試料、下盤から3試料を採取し、直交する3平面で岩石薄片を作成し、花崗岩に含まれる石英を対象としてマイクロクラックの方位測定を行った。マイクロクラックの観察結果より、ヒールドマイクロクラックはシールドマイクロクラックより前に形成されたと考えられる。また、方位測定の結果より、断層近傍のみ中角傾斜が出現することから、天然においても断層近傍でマイクロクラックの方位分布が変化することが明らかとなった。シールドマイクロクラックはヒールドマイクロクラックと比べて中角傾斜の分布範囲が小さい。これは、ヒールドマイクロクラックの方が早期に形成されたことから、花崗岩が非破壊の状態で形成されたことにより広い範囲に形成されたためと考えられる。一方で、シールドマイクロクラックは断層が既に形成されて破壊とシーリングを繰り返す中で形成されたために断層近傍が弱化しており形成範囲が小さくなったと推定される。
下茂 道人*; 横井 悟*; 宮川 和也; 丹羽 正和; 松岡 俊文*; 徳永 朋祥*
no journal, ,
CRDS(Cavity Ringdown Spectroscopy)による微量ガス検知器は、高い計測/時間分解能に加え可搬型装置が開発され、既にガス生産施設等でのメタン漏洩検知にも使用されている。一方で、より基礎的/地質的な、例えば活断層等における地下の流体移行経路の推定あるいは石油ガス探鉱への応用も考えられる。本講演では、油・ガス徴の存在が知られている新潟県見附地域,山形県余目地域、及び北海道幌延地域におけるCRDS微量ガス検知器を用いた測定事例について紹介する。
横井 悟*; 下茂 道人*; 宮川 和也; 丹羽 正和; 松岡 俊文*; 徳永 朋祥*
no journal, ,
CRDS(Cavity Ringdown Spectroscopy)微量ガス検知器を用いた、地下の流体移行経路の推定あるいは石油ガス探鉱への応用の一環として、2020年より北海道幌延町の大曲断層/大曲背斜周辺において地表ガス徴候の測定を行ってきた。このうち大曲背斜軸沿いでは、連続的に地表ガス徴候が得られており、本発表ではその結果と考察を中心に紹介する。