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國分 陽子
no journal, ,
日本原子力研究開発機構東濃地科学センターでは、平成27年4月に名古屋大学宇宙地球環境研究所(当時、年代測定総合研究センター)と研究協力協定を締結し、地球科学分野における研究協力を進めている。特に、当センターの土岐地球年代学研究所にも、名古屋大学同様、加速器質量分析装置及び電子プローブマイクロアナライザーを有することから、これらを用いた地質試料の年代測定に関する共同研究や技術開発を行っている。本発表では、当研究所の紹介及び近年行っている加速器質量分析装置を用いたベリリウム-10測定を利用した共同研究について紹介する。
奈良 郁子*; 渡邊 隆広; 國分 陽子; 中村 俊夫*
no journal, ,
大陸域における水循環変動の解析は、貴重な水資源である淡水の確保に繋がる重要な課題である。ユーラシア大陸南東部、南シベリア地域に位置するバイカル湖には、地球上の約20%の淡水(氷床を除く)が貯水されている。特に、気候変動に対応したバイカル湖の長期的な水位変動を推定し、将来の予測に繋げることが重要である。本研究では、バイカル湖の湖底堆積物試料(VER99G12、堆積物試料長さ466cm)を用いて、放射性炭素年代測定から算出した堆積年代値より、最終氷期後期(約3万年前から1万年前)における河川流入量変化の推定を行った。放射性炭素年代測定は、堆積物中の全有機態炭素(TOC)を対象に行った。VER99G12堆積物試料の年堆積速度は、概ね一定であったが、約19ka BP、約14ka BP、約11ka BPにおいて、3回の堆積速度の急激な上昇が見られた。また、堆積速度が上昇する直前に、明瞭な堆積速度の低下が見られた。約14ka BP、約11ka BPにおける堆積速度の上昇期は、地球規模で温暖化した時期に対応していることから、堆積速度の上昇は、温暖化に伴い湖内へ流入する河川水の増加によって引き起こされたと考えられる。