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森田 倫正*; 平塚 純一*; 桑原 千秋*; 粟飯原 輝人*; 小野 公二*; 福田 寛*; 熊田 博明; 原田 保*; 今城 吉成*
Proceedings of 12th International Congress on Neutron Capture Therapy (ICNCT-12), p.18 - 20, 2006/12
2003年から川崎医科大学の医療グループは、原子力機構のJRR-4と京都大学原子炉実験所のKURを用いてBNCTの臨床研究を開始している。われわれは踵の悪性黒色腫の患者2名、口腔粘膜の悪性黒色腫1例、膣の悪性黒色腫の患者1例、計4名に対してBNCTを実施した。2名に関しては正常組織に対して耐用線量を超えるダメージを経験したものの、すべての症例で数か月以内で治療できた。この結果は、BNCTが皮膚の悪性黒色腫だけでなく、粘膜の腫瘍に対しても治療効果が期待できることを示すものである。
影治 照喜*; 溝渕 佳史*; 永廣 信治*; 中川 義信*; 熊田 博明
Proceedings of 12th International Congress on Neutron Capture Therapy (ICNCT-12), p.60 - 61, 2006/10
BNCT時の患者に付与される線量について、脳表面に配置した金線と原子力機構で開発した線量評価システム(JCDS)の計算結果とを比較し、BNCTの線量特性を解析した。金線での測定では患部の腫瘍の最低線量値,最大線量値を計測し、JCDS値と比較した。この結果から、JCDSはBNCTの線量を高精度で評価することができ、BNCTの治療計画に対して高い信頼性があることを確認した。
影治 照喜*; 溝渕 佳史*; 永廣 信治*; 中川 義信*; 熊田 博明
Proceedings of 12th International Congress on Neutron Capture Therapy (ICNCT-12), p.62 - 63, 2006/10
原子力機構で開発したBNCT用線量評価システム(JCDS)を用いて、JRR-4でこれまで実施したBSHを用いた術中BNCTの線量と現在実施しているBSHとBPAを併用した非術中BNCTの線量を比較し、それぞれのBNCTの線量特性を解析した。この解析によってBSHでの術中BNCTでの線量はBSHとBSHを併用する非術中BNCTの線量に対して、1.4から2.1倍であることが明らかとなった。それぞれの線量特性と、その臨床結果について報告する。
中村 剛実; 熊田 博明; 岸 敏明
Proceedings of 12th International Congress on Neutron Capture Therapy (ICNCT-12), p.535 - 538, 2006/10
頭頚部癌に対するBNCTでは、患者の肩等が壁に当たるため患部をビーム孔に接近させることが困難である。そこでJRR-4の既存の内径12cmのコリメータを壁から15cm延長し、ビーム孔部を壁から突出させた形状のコリメータを開発した。この延長コリメータを用いて熱及び熱外中性子ビームモードを使用して外径18.6cmの円筒水ファントム内に長さ10cm,外径0.25mmの金線を配置させて、ファントム内の金線反応率から熱中性子束分布を測定した。熱中性子モード1に対して、ビーム軸上熱中性子束プロファイルの最大値は、ファントムの表面から深さ6mmで現れ、定格出力3500kWで2.410(n/cm/s)であった。同様に、熱外中性子ビームモードに対して、ビーム軸上熱中性子束プロファイルの最大値は、ファントムの表面から深さ16mmで現れ、定格出力3500kWで1.810(n/cm/s)であった。このレポートでは水ファントム内の熱中性子束分布から延長コリメータでの中性子ビームに対する特性を報告する。現在、延長コリメータはJRR-4での頭頸部癌の臨床試験に利用されている。
影治 照喜*; 溝渕 佳史*; 永廣 信治*; 中川 義信*; 熊田 博明
Proceedings of 12th International Congress on Neutron Capture Therapy (ICNCT-12), p.35 - 36, 2006/10
原子力機構のJRR-4を用いて実施した悪性脳腫瘍に対するBSHを用いた術中BNCTにおけるBNCT線量と病理組織異常発生の相関関係を解析した。BNCT後の悪性脳腫瘍の完全な沈静化のための線量は、JCDSの線量で腫瘍領域とターゲット領域の最低線量をそれぞれ65Gy-Eq, 45Gy-Eqであった。これまでの症例の金線による線量評価とJCDSの計算による線量値を比較し、これらの数値と治療効果の相関関係について報告する。
松田 真秀*; 山本 哲哉*; 中井 啓*; 遠藤 聖*; 熊田 博明; 影治 照喜*; 松村 明*
Proceedings of 12th International Congress on Neutron Capture Therapy (ICNCT-12), p.40 - 42, 2006/10
JRR-4を使って実施したBNCTの臨床研究において、線量分布と臨床反応を事後評価的に解析し、ハイグレードの悪性脳腫瘍12例(グレード4:7例,グレード3:5例)に対するBNCTの失敗形態を報告する。この12例のBNCT後の生存期間の中央値は19.8か月であった。局所的に再発しなかった症例は4例で、局所的に再発した症例は3例であった。局所再発及び遠隔転移再発した症例と比較し、非再発例は腫瘍領域の最低線量が高いことと関連している。この失敗例での解析から、GTVの最低線量で26Gy-Eq以上付与することで局部的再発を抑えることができる。
石川 正純*; 小野 公二*; 松村 明*; 山本 哲哉*; 平塚 純一*; 宮武 伸一*; 加藤 逸郎*; 櫻井 良憲*; 古林 徹*; 熊田 博明; et al.
Proceedings of 12th International Congress on Neutron Capture Therapy (ICNCT-12), p.397 - 400, 2006/10
BNCTの臨床応用可能なSOF(Scintillator with Optical Fiber detector)と呼ばれる超小型熱中性子モニターを開発した。このSOFモニターを15例の実際のBNCTに適用し、BNCTへの適用性等の検証を行った。この検証結果から、従来型の2本の光ファイバを並べたプローブでは柔軟性が乏しく、実際の患者に適用するためにはフレキシビリティのあるプローブが必要であることがわかった。そこで2本の光ファイバを切り離して、検出器部分を対向状態で接続し、ループ状のプローブを開発した。これにより柔軟性が向上し、患者の任意の部位に的確かつ簡便に固定できるようになった。