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今野 力; 多田 健一; 権 セロム*
Proceedings of 14th International Conference on Radiation Shielding and 21st Topical Meeting of the Radiation Protection and Shielding Division (ICRS-14/RPSD 2022) (Internet), p.440 - 443, 2022/11
JENDL-4.0の多群ファイルMATXSLIB-J40を用いて、中心に20MeVの中性子源のある半径1mの非分離共鳴データのある単一核種でできた物質の球の中性子スペクトルをANISNコードで計算したところ、不自然な中性子スペクトルになった。この問題の原因を調べ、NJOYコードの非分離共鳴処理で作られる仮想的な断面積セットにおける断面積の非現実的な深い谷が原因で、NJOYで作られたMATXS多群ファイルを用いたSn計算で妥当な結果を得ることができないことを明らかにした。また、NJOYを修正することにより、この問題を解決できることも示した。
廣内 淳; Charnock, T.*
Proceedings of 14th International Conference on Radiation Shielding and 21st Topical Meeting of the Radiation Protection and Shielding Division (ICRS-14/RPSD 2022) (Internet), p.195 - 198, 2022/09
ERMIN (European Model for Inhabited Areas)は、欧州の二つの原子力事故意思決定支援システムにモジュールを提供しており、放射性核種に汚染された居住地域の人々の線量を計算するコードである。ERMINはEMRAS IIプログラムによって他のモデルと比較検証されている。ERMINの入力パラメータは、主にチェルノブイリ事故後に取得されたパラメータが基となっている。しかし、これらのパラメータは国や地域によって異なる可能性がある。ERMINを他の地域に適用した場合の計算線量の不確実性やばらつきを理解するためには、各パラメータが線量にどの程度影響するかを調べることが重要である。そこで、本研究では福島原子力発電所事故後に測定されたパラメータに関する文献を調査し、日本でのパラメータとERMINで使用されているパラメータを比較した。さらにそれらのパラメータ値および不確かさを用いて線量を計算し、線量の違いおよび各パラメータの線量への寄与を調査した。その結果、特に保持力と土壌浸透に関するパラメータ,空気交換率,室内での沈着率が線量評価に大きな影響を与えることを示した。
小川 達彦; 橋本 慎太郎; 佐藤 達彦; 仁井田 浩二*
no journal, ,
加速器施設の放射線防護や宇宙活動、がん治療などで原子核反応モデルが果たす役割は大きい。JAERI量子分子動力学モデル(JQMD)は原子核・原子核衝突の二次粒子や残留核の生成を再現できるが、二重水素や三重水素などの軽クラスターの生成を過小評価することが従前指摘されてきた。そこで本研究では、JQMDが核子の時間発展を計算する中に、核子同士をつなぐインフライトコアレッセンスメカニズムを導入し、軽クラスター生成の再現を試みた。この新しいJQMD(Ver.2.1)の計算値を実験値と比較したところ、前方の軽クラスター生成を再現するようになり、しかも陽子生成を減らすなどの副作用もないことが確認できた。このJQMD Ver.2.1は今後、インフライトコアレッセンスメカニズムを核子間ポテンシャルとして記述することで一般化し、PHITSの公式リリースに反映する予定である。