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岩元 洋介; 仁井田 浩二*; 沢井 友次; Ronningen, R. M.*; Baumann, T.*
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 303, p.120 - 124, 2013/05
被引用回数:11 パーセンタイル:60.79(Instruments & Instrumentation)"原子あたりのはじき出し数(DPA)"の関数で評価される放射線損傷は、原子炉,核融合炉施設及び大強度ビーム加速器施設等に関して重要な課題の一つである。本研究では、粒子・重イオン輸送計算コードPHITSを用いて、DPA値を正確に計算するために、原子核弾性散乱や核反応から生成する二次荷電粒子のクーロン散乱からの寄与を含むように拡張した。その結果、陽子及びヘリウムのエネルギーが20MeVを超える領域では、核反応により発生する荷電粒子の照射損傷に対する影響が大きくなることを明らかにした。さらに、中性子に対するDPA値については、熱領域からGeV領域の10桁に渡るエネルギー範囲で評価が可能となった。本成果により、PHITSコードを用いたさまざまな粒子に対する照射損傷の評価精度を格段に向上させた。
Cunningham, J.*; 笠原 清司
no journal, ,
原子力機構では、プロセスシミュレータPRO/II, OLI Engine, ESPによる熱化学水素製造法ISプロセスのプロセスフロー解析を行っている。その一環として、HI蒸留塔と電解電気透析(EED)セルを含むHI分離工程の所要熱最適化を行った。使用物質の強い非理想性のために計算が困難なHI蒸留塔は、そのような物質系に適するESPと、OLI Engineによる物性推算を用いて計算した。蒸留塔については、全段数,フィード段,塔頂HI純度で所要熱の最適化を行い、その結果を工程全体のフロー解析の初期条件とした。工程全体の解析はPRO/IIを用い、計算が複雑なEEDセルについては、Excelで作成したPRO/II上のサブルーチンとして計算した。結果、EEDセル出口HI濃度,HI蒸留塔内圧,工程フィード流量の最適化を見いだすことができた。