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竹本 紀之; 木村 伸明; 大岡 誠; 石塚 悦男; 神永 雅紀; 石原 正博; 鈴木 雅秀
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原子力産業の世界展開に向け、照射試験炉センターでは、JMTRを活用した実践的な研究, OJT,研修等を通じた原子力人材育成に取り組んでいる。その一環として、海外の若手研究者・技術者を対象としてJMTRの照射利用を題材にしたオンサイト研修を2012年に開催し、アジア諸国等5か国から選抜された16名が参加した。本研修では、原子力の基礎理論やJMTRにおける照射利用、安全管理に関する座学のほか、JMTRの照射利用のための核・熱設計などの実務や新たに整備した材料試験炉のシミュレータを用いた原子炉や照射設備の模擬運転等を行った。一方、文部科学省の原子力人材育成等推進事業において、「最先端研究基盤JMTR及び関連施設を用いた研修講座」を2010年に新設し、2012年に第4回、第5回の講座を開催した。それぞれ20名及び15名の国内若手技術者,学生等が参加し、照射試験炉及び照射試験に関する基礎知識を習得した。
竹本 紀之; 木村 伸明; 大岡 誠; 神永 雅紀; 堀田 浩志*; 田村 一雄*
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文部科学省からの最先端研究開発戦略的強化費補助金のうち、世界最先端研究用原子炉の高度利用による国際的研究開発拠点の整備事業において照射試験炉シミュレータを開発した。照射試験炉シミュレータは、JMTRをベースとして設計し、通常運転時,異常時,事故時のほか、照射試験にかかわる照射試験炉の運転操作を行えるようにしたもので、原子力人材育成の推進や原子力発電・試験研究炉の導入を計画している開発途上国との協力関係の推進等に貢献することを目的としている。原子炉制御盤,プロセス制御盤,照射設備制御盤,インストラクタ制御盤,計算サーバ等から構成し、照射試験炉の運転操作を模擬できるほか、原子炉内の中性子のふるまい等をより理解しやすくするため、シミュレーション時の炉心部における中性子束分布,燃料温度,冷却水温度,冷却水流量等、各種パラメータをリアルタイムかつグラフィカルに表示できるようにした。
神永 雅紀; 谷本 政隆; 大岡 誠; 石原 正博; 楠 剛; 小森 芳廣; 鈴木 雅秀
no journal, ,
日本原子力研究開発機構(JAEA)の材料試験炉(JMTR)は、出力50MWの軽水冷却タンク型原子炉である。1968年3月の初臨界以来、JMTRは発電用軽水炉,HTGR,核融合炉の燃料/材料照射試験やRI生産に用いられてきた。2006年8月にJMTRは、再稼働のための外部及び内部委員会によるチェック&レビューのため、一旦運転を停止した。議論の結果、JMTRは必要な更新作業の後に運転を再開することが最終的に決定された。更新は、2007年度から開始され、一次冷却系と二次冷却のポンプモーター,核計装システム,プロセス計装システム,安全保護系などが更新された。更新は計画通り2011年3月に終了した。不運にも、2011年3月11日に、東北地方太平洋沖地震が発生した。このため、冷却系統、原子炉制御系など、JMTR再稼働前の機能テストは、地震の影響により遅れを生じた。さらに、その後の詳細調査の結果、コンクリート構造体の小さなひびなど、幾つかの損傷が見つかった。このため、JMTRの再稼働は当初の2011年6月から遅れることになった。現在、JMTRの再稼働を目指して地震後の健全性評価が実施されている。更新されたJMTRは、2012年度には再稼働予定で、2030年度ごろまでの約20年間運転される予定である。再稼動後に期待される利用分野としては、発電用軽水炉の材料/燃料に関する安全研究、HTGR、核融合炉材料などの基礎基盤研究、医療診断用Mo-99生産のような工業的用途及び原子力技術者や研究者の教育訓練などがある。