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久保 真治
no journal, ,
高温ガス炉の特長はその優れた安全性であり、BDBAにおいても炉心溶融が発生しないことが原子力規制庁に認められたことで大規模な追加工事をすることなく、2021年7月に運転再開することができた。また、高温ガス炉を高温熱源として利用した水素素製造は、カーボンニュートラル実現に向け現在開発が進められている水素還元製鉄への利用が期待されている。原子力機構は、今後、2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略に示された工程表に則り、HTTRを活用した「固有の安全性」確認のための試験、カーボンフリー水素製造に必要な技術開発(HTTR-熱利用試験)および高温熱を利用したカーボンフリー水素製造技術(ISプロセス)の確立を進めていく計画である。
早船 浩樹
no journal, ,
高速炉サイクルの役割として、マイナーアクチニドの燃焼による放射性廃棄物の減容・有害度低減と、MOX燃料の軽水炉での使用に伴い発生する高次化プルトニウムの処理を含むPuの在庫量のマネジメントが課題となる。高速炉はマイナーアクチニドを効率よく燃焼処理することができ環境負荷の低減に大きく役立てることができること、プルトニウムマネジメントのための燃焼処理・増殖に柔軟に対応できることから、軽水炉サイクルと併存することが有益である。高速炉炉心でのマイナーアクチニドの燃焼では炉心のボイド反応度の上昇が顕著であるため、それを避け安全性の高い炉心とするために小型炉の活用が有力な選択肢となる。また、高次化プルトニウムの燃焼処理では、日本全体で9基程度の小型高速炉を運用することにより、プルトニウム在庫量,高レベル放射性廃棄物量をマネジメントすることが可能であることが示された。このように小型高速炉はマイナーアクチニドの燃焼処理による放射性廃棄物の減容・有害度低減、プルトニウムマネジメントに顕著な効果があり、小型高速炉を含む核燃料サイクルは有力な選択肢である。