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藤田 博喜
Journal of Nuclear Science and Technology, 45(Suppl.5), p.147 - 150, 2008/06
被引用回数:1 パーセンタイル:10.92(Nuclear Science & Technology)原子力施設の予期できない事故の際に一般住民の被ばく線量を評価する方法、又は事故時の周辺環境における線量評価を迅速に行う方法は、現在のところ確立されていない。そこで、天然鉱物を使用した線量評価方法を確立するために、容易に採取可能な天然石英粒子からの紫色ルミネッセンスに関する基礎実験を行った。土壌中から抽出した石英粒子からのVTLグローカーブを測定した結果、250C以下にはピークがなく、250
C以上にはピークが残存することがわかった。このことから、250
C以下のVTLピークを使用することで、天然蓄積線量の影響のない状態で事故時の線量測定を行えることを確認した。次に、VTL発光強度の線量応答曲線を求めたところ、80
Cのピークを除くすべてのピークで線量応答性があることを確認した。この線量応答曲線から検出下限値を算出した結果、200mGy以下であり、ほかのESR測定法等と比較すると、低いものであった。これらの結果から、緊急時線量測定方法として、天然石英粒子からのVTL測定法が適用可能であることを見いだした。
中野 政尚
Journal of Nuclear Science and Technology, 45(Suppl.5), p.598 - 601, 2008/06
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Nuclear Science & Technology)世界規模での環境保護は世の中から求められている。核燃料サイクル施設から水圏への長期的な環境影響評価もまた、グローバルな原子力利用のために、より重要になる。日本のみならず近隣諸国を含む長期的リスクの評価は、原子力産業の発展に必要であると考えられる。核燃料サイクル施設の評価に先立ち、一例として大気圏内核実験の評価を行った。著者は長期的海洋環境放射能評価モデル(LAMER)を使って大気圏内核実験による海水海底土中放射性核種の分布を再現した。LAMERは海洋大循環モデル(OGCM)と協働して大洋での放射性物質の移流・拡散・スキャベンジング過程を計算し、Cs及び
Puを用いて正しく計算されることを確認した。著者はモンテカルロ法により、ICRPが提案した確率論的線量を大気圏内核実験に起因する海産物摂取に関して計算することを試みた。その結果、それぞれのパラメータの偏差にも依存するが、試算においては確率論的評価の95%値は決定論的評価の95%値の約半分だった。このことは、確率論的評価は核燃料サイクル施設の線量評価を行うにあたってより現実的であることを意味する。
眞田 幸尚; 辻村 憲雄; 清水 義雄; 井崎 賢二; 古田 定昭
Journal of Nuclear Science and Technology, 45(Suppl.5), p.74 - 77, 2008/06
被引用回数:1 パーセンタイル:10.92(Nuclear Science & Technology)国内外の規定基準類を調査し対象施設の特徴を考慮した臨界警報装置の配置設計を行った。臨界事故時の線量評価は、MCNP及びANISNで計算したパラメータを使用した簡易式にて行った。検出端における線量評価の結果から、施設内の3か所に臨界警報装置の検出器を設置するように設計した。本設計の結果をもとに、プルトニウム転換技術開発施設の臨界警報装置を更新した。
高原 省五; 木村 仁宣; 松原 武史*; 本間 俊充
Journal of Nuclear Science and Technology, 45(Suppl.5), p.714 - 717, 2008/06
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Nuclear Science & Technology)原子力及び放射線緊急事態時における対策では、より効果的な対応を実施するため、事前に十分準備しておくことが重要である。原子力機構では、国や地方公共団体による防災計画策定に資するため、PSA(確率論的安全評価)手法や環境影響評価手法を活用して緊急時における判断や各種防護対策の指標等の技術的な課題について研究を進めている。本研究は、その一環として、現在の国の防災指針では示されていない長期的な防護対策である移転について、これを正当化及び最適化する観点から、移転人口,移転期間及び回避される被ばく線量等を、PSA手法を用いて算出した。これをもとに合理的に移転措置を実施するための指標となる介入レベル及び解除レベルについて検討を行った。
志風 義明; 谷村 嘉彦; 三枝 純; 堤 正博; 清水 滋; 吉澤 道夫; 山口 恭弘
Journal of Nuclear Science and Technology, 45(Suppl.5), p.209 - 212, 2008/06
被引用回数:8 パーセンタイル:52.17(Nuclear Science & Technology)J-PARCのような大強度陽子加速器施設において質の高い放射線防護を行うためには、そこで使用される中性子モニターや線量計のエネルギー特性を評価する中性子校正場が必要である。加速器を用いた中性子校正場が、20MeV未満に対しては原子力機構・東海のFRSにて、20MeV以上に対しては原子力機構・高崎のTIARAにて開発されている。FRSでは、4MVのファンデグラーフ(ペレトロン)加速器によって発生させた陽子や重陽子ビームで単色中性子を発生させている。現在までに、8, 144, 250, 565keV, 5.0, 14.8MeVの場の開発が完了した。TIARAでは、45, 60, 75MeV中性子校正場の開発が計画されている。AVFサイクロトロンからの陽子ビームを用いたLi(p,n)
Be反応により準単色中性子が生成されて、約3m厚のコリメータを通って照射室へ導かれる。現在、校正場の開発に必要な場の特性評価が進められている。
高橋 聖; 関口 真人; 宮内 英明; 橘 晴夫; 吉澤 道夫; 加藤 徹*; 山口 明仁*
Journal of Nuclear Science and Technology, 45(Suppl.5), p.225 - 228, 2008/06
被引用回数:5 パーセンタイル:37.69(Nuclear Science & Technology)In this study, the H(10) and H
(0.07) detectable electronic pocket dosimeter(EPD-101) manufactured by ALOKA CO., LTD. was examined for (1) energy dependences for
and
-rays and (2) applicability for actually personal dosimetry in the mixed radiation fields. The energy responses of EPD-101 were obtained by standard irradiation in the Facility of Radiation Standards in the Japan Atomic Energy Agency (JAEA). The responses of EPD-101 were shown to be within
20% in the irradiated energy range for the both radiations except for
Pm emitting low-energy
-rays. In order to examine the applicability of EPD-101 in actual radiation workplaces, measured values of EPD-101 were compared with those of two other types of dosimeters (glass dosimeters and thermoluminescence dosimeters) in hot cells of the Reactor Fuel Examination Facility in JAEA. As a result, EPD-101 showed lower dose for
-ray and higher dose for
-ray than the other two dosimeters. The differences should be attributed to high-energy
-emitting sources such as
Ru-
Rh in the facility.
古渡 意彦; 藤井 克年; 堤 正博; Kim, B.-H.*; Lee, K.-C.*; 吉澤 道夫; 山口 恭弘
Journal of Nuclear Science and Technology, 45(Suppl.5), p.217 - 220, 2008/06
被引用回数:1 パーセンタイル:10.92(Nuclear Science & Technology)日本原子力研究開発機構(JAEA)と韓国原子力研究所(KAERI)では、ISOで推奨されている直径30cmの重水球でCfを覆った線源(以下「重水減速
Cf線源」という。)を整備し、おもに実作業環境で利用される中性子線量計のための中性子校正場として構築している。それぞれの機関が整備した重水減速
Cf線源を用いる中性子校正場の信頼性の向上を目的として、双方の機関の中性子校正場の特性を測定し、相互比較を行った。注目した中性子校正場の特性は、重水減速
Cf線源から散乱せずに直接測定点に到達する成分の中性子スペクトル及びフルエンス、並びに測定点で評価される散乱成分である。測定はJAEAで整備された多減速材付中性子スペクトロメータを双方の校正場に持ち込んで実施した。測定点に直接到達する中性子スペクトルの比較では、数十keVから数MeV程度のエネルギー領域で、KAERIで整備された中性子校正場のスペクトルはJAEAのものより大きくなった。これは双方の機関で整備された重水減速
Cf線源の構造の違いを反映した差異であると考えられる。本研究は、JAEA-KAERI研究協力計画に基づき行われた研究の成果である。
奥山 慎一; 鳥居 建男; 鈴木 昭彦*; 澁屋 正紀*; 宮崎 信之*
Journal of Nuclear Science and Technology, 45(Suppl.5), p.414 - 416, 2008/06
被引用回数:23 パーセンタイル:83.43(Nuclear Science & Technology)原子力災害発生時には、周辺環境への放射線の影響を評価するため、陸上・海上及び空からのモニタリングが実施される。空からのモニタリングとして有人ヘリコプターによる空中モニタリングが実施されるが、航空法の制約から高度300m以下の飛行は禁止され、地上付近や複雑な地形では詳細な放射線分布測定が困難である。近年、産業用無人ヘリは自律飛行技術の進展により、火山防災等への適用が行われつつある。そこで、自律型無人ヘリを用いた遠隔空中モニタリングの可能性について調査,試験を行い、原子力防災への適用性を検討した。その結果について報告する。
小嵐 淳; 三上 智; 中田 陽; 秋山 聖光; 小林 博英; 藤田 博喜; 武石 稔
Journal of Nuclear Science and Technology, 45(Suppl.5), p.462 - 465, 2008/06
被引用回数:6 パーセンタイル:43.18(Nuclear Science & Technology)原子力機構サイクル工学研究所では、1977年の再処理施設運転開始以来、大気中へ放出される主な放射性核種:トリチウム, 炭素14, クリプトン85, ヨウ素129に対する排気モニタリングを通して、再処理施設のような特殊な状況下における排気モニタリングに適した手法を開発してきている。トリチウムについては、コールドトラップ法で気体廃棄物中の水分を捕集し、その捕集効率に依存しないで濃度を評価できる。炭素14については、モノエタノールアミンで捕集し、混在する可能性のあるトリチウムやクリプトン85の影響を除外して放射能を定量することができる。クリプトン85については、2つの異なる検出器を併用することによって運転状況によって数桁にわたって変動する濃度の測定を可能にしている。ヨウ素129については、長期間・大流量のサンプリングに耐えうる捕集方法・濃度評価方法を確立している。これらに加えて、近年の新手法の開発によって、気体廃棄物中のトリチウムや炭素14の化学形態に関する情報も得られている。本論文では、これらの手法及びその特徴を示すとともに、実際のモニタリング結果を海外の再処理施設における結果と比較する。
木名瀬 栄; 高橋 聖; 斎藤 公明
Journal of Nuclear Science and Technology, 45(Suppl.5), p.268 - 270, 2008/06
被引用回数:5 パーセンタイル:37.69(Nuclear Science & Technology)Self-AFs for photons and electrons in the kidneys of a voxel mouse were evaluated using Monte Carlo simulation. The self-AFs for the kidneys of the voxel mouse were compared with those for the voxel humans. In addition, self-S values for Y and
F of potential interest in the kidney dosimetry were assessed using the self-AFs. It was found that photon self-AFs for the voxel mouse are significantly smaller than those for the voxel humans and that the electron self-AFs for the voxel mouse are consistent with those for the voxel humans in the energy range 10 -100 keV, followed by a sharp fall. The self-S values for the voxel mouse were found to be much larger than those for the voxel humans. Consequently, it may be concluded that a translation of the dose-response relationships in mice into those in humans requires the reliable dosimetry based on each sophisticated model.
松田 規宏; 岩元 洋介; 平尾 好弘; 坂本 幸夫; 仁井田 浩二*
Journal of Nuclear Science and Technology, 45(Suppl.5), p.97 - 100, 2008/06
被引用回数:1 パーセンタイル:10.92(Nuclear Science & Technology)粒子・重イオン輸送計算コードPHITSは、放射線遮へい設計並びに計測,放射線療法及び宇宙科学のみならず、高エネルギー物理などの幅広い研究活動の支援を行っている。この論文では、高エネルギー衝突実験に通じるさまざまなベンチマーク計算(例えば、薄いターゲットもしくは厚いターゲットからのパイオン粒子の生成や周辺機器中でのエネルギー沈着による熱付与に関すること)を、PHITSコードを用いて行った。PHITSによる計算結果は、実験値と比べ全体的によく一致することがわかった。