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佐藤 博之; 坂場 成昭; 佐野 直樹; 大橋 弘史; 橘 幸男; 國富 一彦
Proceedings of 4th International Topical Meeting on High Temperature Reactor Technology (HTR 2008) (CD-ROM), 10 Pages, 2008/09
原子力水素製造システムの実現には原子炉と化学プラントの運転を調和可能な運転制御法を確立する必要がある。本研究では、HTTR-ISシステムを対象とし、ISプロセスの異常停止時及び再起動時の運転制御法に関する検討を行った。プラント動特性解析コードを用いた評価結果から、ISプロセス異常時において、ISプロセス異常診断法を用いたシーケンス制御を適用することでISプロセス化学反応器への高温ヘリウム流入を防止可能であることを示した。また、1次及び2次ヘリウム系の流量調節をすることで原子炉の運転を継続しつつ、ISプロセスの再起動に合わせた熱供給が可能であることを示した。
中川 繁昭; 高松 邦吉; 後藤 実; 武田 哲明*; 中尾 安幸*
Proceedings of 4th International Topical Meeting on High Temperature Reactor Technology (HTR 2008) (CD-ROM), 8 Pages, 2008/09
高温ガス炉において最も厳しい事故として選定される減圧事故のような事故条件における固有の安全特性を実証するため、HTTRを用いた1次冷却材流量喪失試験を計画している。本試験においては、すべてのガス循環機を停止するとともに、すべての制御棒の位置を試験開始時の位置に保持する。流量の喪失直後に炉心温度が上昇するので、原子炉出力は負の反応度フィードバック効果により、流量が減少するにつれて減少し、原子炉は未臨界となる流量が喪失し未臨界となった以降の原子炉挙動は、炉心温度変化及びXe濃度の変化による反応度の収支により支配される。HTTRを用いた1次冷却材流量喪失試験は減圧事故を模擬するものであり、試験により得られたデータは、将来の高温ガス炉の安全解析に適用される計算コードの検証や高精度化に役立つものである。
坂場 成昭; 濱本 真平; 竹田 陽一*
Proceedings of 4th International Topical Meeting on High Temperature Reactor Technology (HTR 2008) (CD-ROM), 7 Pages, 2008/09
高温ガス炉の中間熱交換器の伝熱管等に使用される高温材料の長寿命化は、高温機器の供用期間中の交換頻度を下げ、経済性を向上させるために重要である。一方、高温材料の健全性は冷却材ヘリウム中の化学的不純物によるところが大きいため、化学的不純物を原子炉運転中に適切に制御することが必要である。従来、冷却材中の化学的不純物は、炉心に使用される黒鉛の酸化を抑制する観点から、可能な限り化学的不純物を除去するという方針で制御されてきた。しかし、この方法では、高温材料の熱物性劣化あるいは構造劣化を制御することができず、材料に対して過剰な裕度を持たせた設計が必要であった。そこで、本報では、HTTR実験値をリファレンスデータとして使用し、解析により高温材料ハステロイXRの熱物性劣化をもたらす炭素析出及び強度劣化をもたらす脱炭を抑制可能な化学的不純物の制限値を提案した。制限値を導出するにあたっては、純化設備及び注入設備に過剰な負担を強いることがない化学的不純物組成とした。また、提案する制限値を逸脱した場合には、一酸化炭素を付加することにより強度劣化をもたらさない安定領域に導くことができることを見いだし、その必要濃度が10ppmであることを明らかにした。提案する化学的不純物アクティブ制御法は、将来高温ガス炉の経済性向上につながることが期待できる。
寺田 敦彦; 岩月 仁; 竹上 弘彰; 久保 真治; 坂場 成昭; 小貫 薫
Proceedings of 4th International Topical Meeting on High Temperature Reactor Technology (HTR 2008) (CD-ROM), 8 Pages, 2008/09
原子力機構では、現在、熱化学法ISプロセスを用いた水素製造技術の実用化に向けて、製造設備の設計検討,要素技術の開発を進めている。水素製造設備は、高温の硫酸やヨウ化水素混合物を扱う過酷な腐食環境であるため、耐食耐熱金属,セラミックス,グラスライニング材等の耐食工業材料を用いた各種反応器,分解器等のプロセス機器で構成され、それらが配管システムで接続される。本報では、優れた耐食部材であるSiCセラミックスを用いた硫酸工程反応器の設計検討、及び主要プラント構成部品であるグラスライニング配管の耐熱性やヨウ化水素混合物の高圧熱化学物性等のプラント設計データの取得整備に関する現状を報告する。
塩沢 周策; 小川 益郎; 國富 一彦
no journal, ,
黒鉛減速ヘリウム冷却炉である高温ガス炉は、高温のヘリウムガスが取り出せる、固有の安全性に優れているから魅力的である。特に、高温ガス炉からの熱を用いた水素製造は、現在のCO排出による地球環境問題を解決できる最も有力な候補と期待されている。この理解の下に、HTTR計画においては高温ガス炉原子炉技術とともに熱化学水分解IS法の開発研究を進めている。プレナリーセッションでは、以下について言及する。(1)最初に高温ガス炉及び原子力水素に対する日本の方針を紹介し、次いでHTTR計画の主な成果について述べる。(2)最後に、個人的な将来展望について個人的見解を示し、まとめとして国際協力について考えを述べる。