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横田 裕一郎; 舟山 知夫; 池田 裕子; 小林 泰彦
no journal, ,
バイスタンダー効果の全容を明らかにすることは低線量放射線の効果を理解するために重要である。そこで本研究では、ヒト正常繊維芽細胞に炭素イオンあるいは線を照射し、照射細胞と非照射細胞を多孔性メンブレンの上下で共培養した。その結果、線量の増加とともに非照射バイスタンダー細胞の生存率は80%前後まで減少した。加えて、同一線量の炭素イオンあるいは
線を照射した時、バイスタンダー細胞の生存率低下の程度は変わらなかった。これらの結果は、バイスタンダー効果が線量に部分的に依存するが、線質には依存しないことを示す。一酸化窒素の特異的消去剤の使用はバイスタンダー細胞の生存率の低下を抑制した。また、バイスタンダー細胞の生存率と培養液中の亜硝酸イオン濃度には負の相関関係があり、一酸化窒素の放出がバイスタンダー効果の重要な因子であることを示唆した。