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大和田 謙二; 福田 竜生; 水木 純一郎; 廣田 和馬*; 寺内 暉*; 筒井 智嗣*; Baron, A. Q. R.*; 大和 英弘*; 安田 直彦*
Journal of the Korean Physical Society, 59(3), p.2509 - 2514, 2011/09
被引用回数:2 パーセンタイル:19.66(Physics, Multidisciplinary)Pb(InNb
)O
(PIN)はペロヴスカイトBサイトの秩序度により反強誘電状態,強誘電状態,リラクサー状態を取りうる物質である。秩序PINは鉛複合ペロヴスカイトPb(B'B'')O
においてBサイトランダムネスのない系であり、Bサイトランダムネスによる反強誘電状態/リラクサー状態の起源を探るには理想的な物質である。われわれはX線非弾性散乱実験を行った。準弾性散乱(QE)は臨界スローダウンを示し横波音響(TA)フォノンは反強誘電転移点(
)までソフト化を示す一方、横波光学モードは低温までソフト化を続けた。これらの結果は、反強誘電相転移はQEの起源とTAフォノンによるものであるが、強誘電相関は確固としてその背後に存在していることを示している。これらの結果を元に、Bサイトランダムネスの効果について議論する。
米田 安宏; 大橋 敬之*; 青柳 倫太郎*
no journal, ,
NaNbOはよく知られたペロブスカイト構造の反強誘電体である。A-siteのNaをLiに置換するとバラエティーに富んだ誘電物性を示す。特にLi置換量が6%の(Na
Li
)NbO
(LNN6)は焼成条件によって異なる誘電特性を示すことがわかった。さらに異なる誘電特性を示す2つのサンプルは異なる相転移系列を示すことがわかった。このLNN6は室温では同じorthorhombic構造を持っているため、平均構造では違いがわからない。そこでpair-distribution function (PDF)を用いた局所構造解析によって、ミクロスコピックな機構を明らかにすることを試みた。その結果、LNN6は焼成条件の違いによってA-siteイオンの周りの局所構造に変化が現れ、よりオーダーした局所構造を持つLNN6はrhombohedralの結晶場を持ち、randomな局所構造のLNN6はorthorhombic構造を持つことがわかった。これによって反強誘電的なorthorhombic構造の不安定性の原因の一つがAサイトのランダムネスにあることがわかった。