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宮川 和也; 奥村 文章*
no journal, ,
地下深部の炭化水素ガスの濃度組成や同位体組成を調べる事により、炭化水素ガスの起源や長期的な流体移動に関する知見が得られる。地上からのボーリング孔を用いてガス採取を行う場合に用いられる一般的な方法として、ボーリングの岩片や岩芯に吸着したガスをサンプル容器のヘッドスペースに追い出して分析する方法がある。しかしながら、この方法により得られた結果は、しばしば大きなばらつきを示す。本研究では、上述の手法により採取・分析した結果を、地下施設を利用して得られた結果と比較し、ばらつきの原因が試料の採取・保管方法に起因することを明らかにし、正しい値を得るための要点を指摘した。
田村 肇*; 國分 陽子; 梅田 浩司*
no journal, ,
ネオンの同位体比、Ne/
Ne,
Ne/
Neは、その発生由来である地球大気, 大陸地殻, マントル成分の混合を解析するために広く用いられている。しかし、地下水等に含まれるネオンは、地球大気成分以外の混入量が少ないため、高精度の同位体比が測定できなければ、成分の解析は困難となる。本研究では、高い質量分解能と複数検出器の同時使用により高精度の同位体比測定が可能であるNGX希ガス質量分析計を使用し、ネオン同位体比の高精度測定を行った。本装置は、6基の検出器を有し、うち3基はネオン測定用に配置させたものである。本装置で紀伊半島の湯浅温泉及び二の丸温泉で採取した
He/
Neが地球大気の4倍以上の試料を分析した結果、ネオン同位体比は湯浅温泉, 二の丸温泉で
Ne/
Neが9.893
0.0022及び9.855
0.002であった。これはマントル成分が3-4%程度混合していることを示す。従来使用されていた検出器1台の希ガス質量分析計では、この程度の混合率は識別できず、本装置による高精度な測定により実現できたものである。