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熊谷 友多; 樋川 智洋; 山下 真一*; 松村 達郎
no journal, ,
放射線には有機分子を分解する作用があり、放射性核種の分離に用いられる溶媒抽出プロセスの設計および安全性確認のためには、この放射線効果を把握しておく必要がある。放射線がどのような効果を及ぼし得るかについて評価する際には、抽出溶媒の劣化や、放射線分解生成物についてのデータに加えて、その分解反応のメカニズムを理解しておくことが評価の信頼性を高めることにつながる。そこで本研究では、アクチノイドとランタノイドとの相互分離に利用されるNTAアミド系の抽出剤HONTAの放射線分解について調べた。放射線分解過程をメカニズムまで掘り下げて理解するために、HONTA自体の放射線分解と、ドデカン溶媒中におけるラジカル反応によるHONTAの分解とを比較した。ガンマ線照射実験による生成物分析と短パルス電子線照射による反応中間体の吸収分光測定を行った結果、両分解過程には共通する中間体が存在し、生成物の種類についても30%程度は共通のものであることが明らかになった。
樋川 智洋; 津幡 靖宏; 甲斐 健師; 古田 琢哉; 熊谷 友多; 松村 達郎
no journal, ,
粒子輸送計算コード(PHITS)を用いて、マイナーアクチノイド分離プロセス中での抽出溶媒への放射線エネルギー移行挙動を計算した。モンテカルロ法に基づいたPHITSを用いることで、複雑な形状をした抽出器や油水混合状態における抽出溶媒の線量が計算可能となった。結果から、溶媒へのエネルギー付与は低LET放射線による寄与が支配的になることを明らかにした。実験的に得られるG値を用いることで、プロセス中での抽出剤の分解量および分解生成物の生成量を評価できることを示した。