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菊池 圭; 上田 祐生
no journal, ,
パラジウム(Pd)の一次資源量は少なく、産出地には偏りがある。Pdはその優れた水素吸蔵能力から、燃料電池自動車などの需要増加に伴い、高選択的な分離剤の必要性が高まっている。そこで、本研究ではPdの高効率分離のために、イオン液体(IL)の荷電化学種が抽出可能である性質、及び化学修飾により機能化できる性質に着目し、新規チオ尿素導入イオン液体を合成した。この新規ILによるPdの抽出特性を検討した結果、新規ILは比較的高い酸濃度条件において、市販抽出剤よりも高いPd抽出能力を有していた。抽出スロープ解析と、広域X線吸収微細構造により、詳細な抽出機構を決定した。
上田 祐生
no journal, ,
近年、安定的な資源確保の観点から、2次資源からのパラジウム(Pd)および白金(Pt)の効率的なリサイクルの需要は年々増加している。しかしながら、PdとPtのような化学的性質が非常に類似した金属イオンの分離効率は不十分であり、さらに、分離メカニズムに関しても不明な点が多い。そこで本研究では、尿素の配位結合および水素結合を形成できるという特性およびイオン液体(IL)の常温常圧で安定であり化学修飾が比較的容易という特性に着目し、新規尿素導入ILを開発した。PdとPtの分離特性を検討したところ、従来の分離剤では不可能であった、pH変化によるPdとPtの分離を達成した。また、EXAFS、FT-IR、およびUV-Visスペクトルによる解析から、新規ILはそれぞれPdを内圏錯体、Ptを外圏錯体として認識分離していることが明らかとなった。
江口 綾乃; 岡村 浩之; 杉田 剛; 上田 祐生; 森田 耕太郎*; 下条 晃司郎; 長縄 弘親; 平山 直紀*
no journal, ,
本研究では、抽出溶媒としてイオン液体(IL)アニオンのパーフルオロアルキル(Rf)基の炭素数が異なる4種類(n=1-4)のILを合成し、2-テノイルトリフルオロアセトンによる三価ランタノイドのILキレート抽出へのILアニオンのRf鎖長の効果を検討した。抽出錯体はRf鎖長nの偶奇により異なっており、抽出化学種に対し偶奇効果があることが明らかとなった。抽出錯体の蛍光寿命からEu(III)への水の配位数を調べたところ、Eu(III)錯体には配位水が関与していないことがわかった。ILアニオンのRf鎖長は抽出錯体の配位水の数には影響しないことがわかった。