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磯部 博志; R.C.Ewing*; 村上 隆*
Mater. Res. Soc. Symp. Proc. Vol. 333, 0, p.653 - 660, 1994/00
オーストラリア,クーンガラウラン鉱床での風化帯におけるウラン鉱物の形成及び変質過程を解明するために二次ウラン鉱物の観察を行った。二次鉱床域の大部分では、Mgウラニルりん酸塩鉱物であるサレアイトが唯一安定であり、平板状の自形鉱物として広く観察される。鉱床母岩には副成分鉱物としてCaのりん酸塩であるアパタイトが含まれるが、二次鉱床域ではサレアイトの反応縁を持つものが観察された。しかし、Caウラニルりん酸塩であるオーチナイトは観察されなかった。また、グラファイト層の部分では、鉛や希土類を含むウラニルりん酸塩鉱物が観察された。これらの事実は、二次鉱床域におけるMgウラン鉱物の安定性、及びグラファイト層が元素の移行挙動に影響を与えていることを示していると思われる。