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伊藤 伸泰; 金田 康正*
Proc. of the Int. Symp. on Supercomputing, p.253 - 257, 1991/00
計算機のアーキテクチャが多様化し、同じ問題を解くための最適なアルゴリズムが計算機により異なる、ということが今日おこっている。このため、各計算機の性能を評価することは次第に難しくなりつつある。従来のベンチマークテストでは、実際の性能を予想することは困難である。発表者は、実際に使われる問題の処理速度によって計算機の性能を評価する方法(AbBT)について考察し、評価に用いるのに適した問題の条件を明らかにした。そして、実例として、乱数発生法およびイジングモデルのモンテカルロシミュレーションを提唱した。これらによるベクトル計算機の評価結果も与えた。このようなAbBTにより、ベクトル計算機のみならず、並列計算機との現実的な性能評価、比較を可能となると考えられる。