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松永 佳大*; 相澤 広記*; 浅森 浩一; 小川 大輝*; 宇津木 充*; 吉村 令慧*; 山崎 健一*; 内田 和也*; 松島 健*; 井上 智裕*; et al.
Tectonophysics, 915, p.230880_1 - 230880_11, 2025/11
We estimated the resistivity structure in the region of the 1997 Northwestern Kagoshima earthquake doublet (March 26, Mw6.1; May 13, Mw6.0) by dense magnetotelluric (MT) observations to investigate the influence of low-resistivity zones on the initiation and termination of large inland earthquake ruptures. In addition to MT data from previous studies, we acquired new broadband MT and telluric data at 42 sites. With a total of 86 sites in approximately 50 km 50 km area, we constructed a high-resolution resistivity structure through 3-D inversion. A comparison between the slip distribution and resistivity structure showed that the rupture of the mainshock in March initiated at the western edge of a low-resistivity zone, propagated westward (with a maximum slip of 0.8 m), and was ultimately arrested by another low-resistivity zone. Based on geological structures and
He/
He ratios in hot springs, we suggest that magma-derived fluids, located beneath a shallow, low-permeability smectite-rich zone and granodiorite, contributed to the initiation of the mainshock rupture. Another smectite-rich zone, along with underlying high pore pressure fluids, played a role in arresting the rupture. The rupture of the mainshock in May initiated at the edge of another low-resistivity zone and propagated in two directions (with a maximum slip of 0.4 m): one along the edge of the low-resistivity zone and the other toward the low-resistivity zone, before finally stopping within the low-resistivity zone. Our findings are consistent with those from the 2016 Kumamoto earthquake (M7.3), supporting the idea that resistivity structures can help assess the spatial potential of large inland earthquakes.
末岡 茂; 小林 侑生*; 福田 将眞; Kohn, B. P.*; 横山 立憲; 佐野 直美*; 長谷部 徳子*; 田村 明弘*; 森下 知晃*; 田上 高広*
Tectonophysics, 828, p.229231_1 - 229231_17, 2022/04
被引用回数:2 パーセンタイル:8.39(Geochemistry & Geophysics)島弧衝突帯における山地形成史の解明を目的に、中部日本の南部フォッサマグナ地域に低温領域の熱年代学を適用し、冷却・削剥史を推定した。
Guglielmi, Y.*; 青木 和弘; Cook, P.*; Soom, F.*; Cappa, F.*; 田中 遊雲
Tectonophysics, 819, p.229084_1 - 229084_22, 2021/11
被引用回数:3 パーセンタイル:11.95(Geochemistry & Geophysics)2011年Mw6.7の福島県浜通り地震に伴う地表断層の再活性化メカニズムについて、ボーリング孔への注水試験を実施し、検討した。本研究では、断層のリアクティベーションのために、2つの断層区間を選択した。1つは地震時に地表変位が現れた塩ノ平サイト、もう1つは地震時に変位しなかった区間である水上北サイトである。断層の上下を密閉したボーリング孔に注水を行うことで、断層を固定している断層面の有効応力を段階的に減少させ、断層を破壊させる。この断層が破壊している間に、ボーリング孔の変位,流体圧,注入流量を連続的にモニターした。取得したデータを水理-力学連成モデルを用いて解析し、断層の再活性化モードを検討した。その結果、塩ノ平サイトでは、純粋なダイラタントスリップ応答を示したが、水上北サイトでは、断層の高い摩擦強度、粘着力に関連した複雑な応答を示した。また、塩ノ平サイトのすべりの解析から、塩ノ平断層の摩擦がすべり速度に基づくクーロン破壊として合理的にモデル化され、室内試験で求めた摩擦係数と整合的であった。本研究では、同一断層系の2つのセグメント間で、断層の物理的性質や破断メカニズムに大きな違いがあることを明らかにし、大規模地震時の地表破断の影響等の地震ハザードをより適切に評価するための展望を開くことができた。
小池 克明*; 久保 大樹*; Liu, C.*; Masoud, A.*; 天野 健治; 栗原 新*; 松岡 稔幸; Lanyon, B.*
Tectonophysics, 660, p.1 - 16, 2015/10
被引用回数:30 パーセンタイル:64.46(Geochemistry & Geophysics)岩盤中の割れ目分布と透水性の関連性を把握することを目的に、東濃地域における深層ボーリング調査と立坑の壁面観察データを用いて、地球統計学的手法(GEOFRAC)による3次元割れ目分布モデルを構築するとともに、モデル化された割れ目分布と水理特性の関係について検討を行った。GEOFRACで構築した割れ目分布モデルは、使用した割れ目データの分布とよい一致を示した。また、モデル化された割れ目のうち、連続性のよい割れ目は既知の断層の近傍に分布している傾向にあることを把握した。さらに、GEOFRACで構築した割れ目分布モデルと透水係数分布モデルから、透水性に強い影響を及ぼす割れ目の規模や方向性を確認した。
梅田 浩司; 浅森 浩一; 幕内 歩; 小堀 和雄
Tectonophysics, 634, p.116 - 126, 2014/11
被引用回数:4 パーセンタイル:13.13(Geochemistry & Geophysics)宮崎市南部から霧島火山群を経て鹿児島県北西部に延びる地域は、1997年鹿児島県北西部地震(双子地震)をはじめとする東-西方向の高角左横ずれを示す地震が多数分布する剪断帯として知られている。しかしながら、この地域には活断層を含む明瞭な変動地形が認められないことから、ここでの地殻変動は地質学的に極めて新しい時代に始まったと考えられる。深部比抵抗構造解析および地下水の溶存ガスの希ガス同位体分析によると、沖縄トラフから上昇したアセノスフェアに由来するマントル起源の流体が剪断帯の下に広く存在することが明らかになった。この地域のネオテクトニクスには、マントル起源の流体や霧島火山群下のマグマ等によって生じた地殻の不均質性が関与している可能性がある。
楮原 京子; 石山 達也*; 今泉 俊文*; 宮内 崇裕*; 佐藤 比呂志*; 松多 信尚*; 三輪 敦志*; 井川 猛*
Tectonophysics, 470(3-4), p.319 - 328, 2009/05
被引用回数:5 パーセンタイル:18.49(Geochemistry & Geophysics)横手盆地東縁断層帯は、1896年陸羽地震の地表地震断層である。本研究では、陸羽地震の地表地震断層(断層帯北部)を対象に原子力機構が実施した高分解能反射法地震探査の結果を中心に、変動地形学的調査・構造地質学的調査を組合せて総合的な活断層調査を実施し、本地域の構造発達史を明らかにした。その結果、本断層帯は活断層の地表トレースや浅層の地下地質構造が走向方向に変化しているにもかかわらず、断層構造はいずれも盆地側へ新たな分岐断層を形成してきたことがわかった。また、バランス断面法を用いて得られた過去数100万年間のすべり速度と、一回の地震時あるいは段丘面の変形から推定される過去数万年間における変位量・すべり速度の分布パターンが一致しないことが明確となった。こうした断層帯に沿ったすべり速度の違いは、地表地震断層の形成された層準・すなわち中新統海成泥岩の物性に影響されていると考えられる。
伊藤 久男; 桑原 保人*; 竹中 博士*
Tectonophysics, (378), p.209 - 222, 2004/01
茂住祐延断層断層を対象に2000年10月に行われた人工震源データについて3次元差分法による数値シミュレーションを行った。すでに茂住調査坑道に近いS1、S2震源について数値シミュレーションを行い、茂住祐延断層断層に伴う低速度体を見いだしたが、今回はそれをS3、S4へも拡張した。その結果、茂住調査坑道から北東に延びる低速度体は4km先のS3、S4までは延長せず、途中で終息していることがわかった。この結果、3次元数値シミュレーションが断層の連続性の把握に有効であることを立証した。