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源河 次雄; 小林 勝利; 萩原 清市*
Appl.Radiat.Isot., 38(10), p.845 - 850, 1987/10
純ベータ放射体の放射能測定用カロリメータを開発した。カロリメータセルの大きさは、内径45mm、深さ50mmで、29mVC
の感度をもった感熱素子を備えている。本器は双子型であり、同形同質同大のセル2個で構成される。感熱素子からの出力は、極性が逆になるように接続され、周辺の温度変動など共通出力を相殺し、試料からの発熱のみを検出する。両セルには、100.0
0.1
の電気抵抗をもったマンガニン線が埋められており、熱量校正に用いられる。カロリメータ本体が収められている恒温槽は空気制御方式なので、試料交換が極めて楽であり、恒温槽内にセットされた高感度直流増幅器の安定な性能と相俟って非常に使いやすいものとなっている。本器によれば10
W程度の微少熱量を数パーセントの精度で測定することができる。
関根 俊明; 市川 進一; 馬場 澄子
Appl.Radiat.Isot., 38(7), p.513 - 516, 1987/07
Euの逐次中性子捕獲を放射化法によって研究した。質量分離器によって99.9%にまで濃縮した
Euサンプルをスペクトルの異なる2つの照射孔で中性子照射し、
線スペクトルを測定した。これから、
Euの1,2,3重中性子捕獲による
Eu,
Eu,
Euの生成量が得られた。これらと中性子モニタリングの結果から、次のように熱中性子断面積
と共鳴積分I
'が決定された。
Eu(n、
)
Eu反応
=1840
90b I
'=2100
2100b
Eu(n、
)
Eu反応
=3760
170b I
'=15300
2700b
木村 貴海; 五藤 博; 小林 義威; 吾勝 常勲
Appl.Radiat.Isot., 38(2), P. 162, 1987/02
先に発表した論文「Neutron Yields from Actinide Oxides」にコメントが寄せられたのでAuthors' Replyを付け加えた。コメントの内容はデータ解析のための数学的モデルの記述を詳細に述べたものであった。これに対し著者らの用いた近似式により実験誤差の範囲で同等の結果を導き得ることを示した。
中島 幹雄; 立川 圓造
Appl.Radiat.Isot., 37(6), p.527 - 530, 1986/00
シリカゲルに吸着されたトリチウム水の自己放射線分解による、水素ガスの発生を調べた。水素発生の見かけのG値は、水の放射線分解から予想されるより大きく、シリカゲルからのエネルギー移動による増感効果を示した。エネルギー移動効果による水素発生量はCo-
線照射の場合と同様に、シリカゲル表面の水酸基濃度と吸着層の関数として表すことができ、
線照射と自己放射線照射との間に大きな差は見られなかった。
石川 勇; 棚瀬 正和; 加藤 岑生; 保泉 澄; 四方 英治
Appl.Radiat.Isot., 37(5), p.443 - 444, 1986/00
Li-Al合金を原子炉照射し、核融合炉燃料であるトリチウムの製造技術の開発の際、ターゲット処理前におけるトリチウム量の生成量評価は、工程管理上および安全上重要なことである。ここでは、ターゲット中のトリチウムの生成量を非破壊測定により求める簡便な方法として、ターゲット母材中に含まれている不純物である
Coをモニターとして活用することにより照射中の熱中性子束を評価する方法を試みた。乾式法によりターゲットの一部を処理し、トリチウムを分析した結果と事前評価の結果とを比較したところ、トリチウム生成量評価の方法として十分利用できる結果が得られた。
小島 拓治; 田中 隆一; 森田 洋右; 瀬口 忠男
Appl.Radiat.Isot., 37(6), p.517 - 520, 1986/00
DL-アラニン線量計に線量計としての多様性をもたせるため、媒体にポリマーを検討した。エチレン-プロピレンゴム,ポリエチレン及びポリスチレンを媒体に選び、10-3
10
Gyの線量範囲の
Co
線について、ポリマー-アラニン線量計の特性を調べた。ポリマーの添加によって、プレドーズは若干増加したが、線量応答は添加しないものと変らず、またそのばらつきは小さい。80
C以上の温度では、数日間で線量応答は減少したが、通常の環境下ではよい安定性を示すことがわかった。
木村 貴海; 小林 義威; 吾勝 常勲; 五藤 博
Appl.Radiat.Isot., 37(2), p.121 - 125, 1986/00
アクチノイド酸化物(PuOとAmO
)から、アクチノイドの自発核分裂により放出される中性子と、アクチノイドからの
粒子と酸素との(
.n)反応により放出される中性子を区分して測定した。その結果、測定した自発核分裂からの中性子収率は自発核分裂の
値と半減期から計算した値と実験誤差の範囲内で一致した。一方、測定した(
.n)反応からの中性子収率は、stopping power と酸素の thick target yield から計算した値より約10%大きな値であった。この原因は計算に使用した thick target yield の精度に問題があると考えられる。
馬場 澄子; 畑 健太郎; 出雲 三四六; 本木 良蔵; 関根 俊明
Int.J.Appl.Radiat.Isot., 36(7), p.564 - 565, 1985/00
被引用回数:9 パーセンタイル:80.73(Nuclear Science & Technology)ガンマ線を放出するプルトニウム同位体Puを、
Np(d,2n)
Pu反応により製造する方法について研究した。
Pu,
Pu及び
Pu生成に関する励起関数を、重陽子の入射エネルギー9MeVから25MeVの範囲で測定した。更に、
Puの厚いターゲットによる生成量を計算し、
Puと
Puの生成量と比較して
Puの放射化学的純度を推定した。
徳永 興公; 南波 秀樹; 鈴木 伸武
Int.J.Appl.Radiat.Isot., 36(10), p.807 - 812, 1985/00
被引用回数:14 パーセンタイル:82.86(Nuclear Science & Technology)放射線によるSOおよびNOx除去に対する微粉シリカの添加効果を、NOx,SO
,水分,酸素,窒素の混合ガスを用いて、120
Cでの1.5MeVの電子線による照射下で検討した。SO
,NOx濃度とともに、微粉シリカの添加によって減少した。このSO
,NOxの減少は、水分におおわれた微粉シリカの表面へのこれらの物質の吸着に起因するものであり、この吸着は、Langmuirの吸着等温式にしたがった。照射によるNOxの減少は、微粉シリカの添加によっていちじるしく促進された。この促進効果は、SO
共存下でのみ起る。水におおわれた微粉シリカ表面へのNOの吸着および吸着水との反応によるNO
の除去の二つの反応によって引き起こされることを明らかにした。
石河 寛昭; 滝上 誠*; 油井 多丸
Int.J.Appl.Radiat.Isot., 35(6), p.463 - 466, 1984/00
被引用回数:35 パーセンタイル:93.52(Nuclear Science & Technology)液体シンチレーション測定装置による効率トレーサ技術では他の放射線測定法と比較して次の利点がある。すなわち、1)試料調製の簡易性、2)標準試料は測定試料と別核種でも可、さらに 3)小さな誤差で多数の純放出体および
-
放出体の放射能決定が可能、などである。効率トレーサ技術は本研究によって初めて系統化され、コンピュータ処理されたので実用性が一段と向上した。
熊倉 稔; 嘉悦 勲
Int.J.Appl.Radiat.Isot., 35(1), p.21 - 24, 1984/00
被引用回数:6 パーセンタイル:56.99(Nuclear Science & Technology)モミガラの放射線前処理における酸添加効果を研究した。酸としては塩酸,硫酸,酢酸を用いた。酸濃度を変えて照射し、照射後粉砕することにより115メッシュ以下の粒子径をもつ粉体収率を調べた。塩酸と硫酸の添加における粉体収率およびグルコース濃度は同程度であるが、塩酸の場合は低濃度の酸の添加においてグルコース濃度の極大が認められた。塩酸の添加においては酸濃度の増大によりグルコース濃度は減少した。酢酸は塩酸および硫酸に比較して添加効果が小さかった。塩酸と硫酸の場合は2%の添加量において照射線量の増大とともにグルコース濃度が増大した。モミガラの放射線前処理において、水を添加することにより粉体収率は減少することが明らかになった。
田中 隆一; 三友 昭市; 田村 直幸
Int.J.Appl.Radiat.Isot., 35(9), p.875 - 881, 1984/00
被引用回数:38 パーセンタイル:94.32(Nuclear Science & Technology)三酢酸セルロース(CTA)線量計を電子線,線の線量測定に使用するとき問題になる、諸因子の影響を調べた。線量計の感度は電子線照射に典型的な1MGY/h以上では、照射下における温度(
45
C)および湿度に依存しない。
線照射に典型的な低い線量率では感度は照射下の温度および湿度に対して直線的に増加し、その増加率は線量率に依存する。電子線照射後のレスポンスの相対的な変化は、照射後保存中の温度,湿度に少し依存するが、線量には依らない。CTAフィルムの厚さは線量率依存性に影響を与えるが、照射下の温度には影響しない。その他の諸影響についても調べた。
棚瀬 正和; 加藤 岑生
Int.J.Appl.Radiat.Isot., 34(4), p.687 - 691, 1983/00
MnClをコーティングしたアルミナによるH
,HT,T
のガスクロマト分離とU切削片によるHTの平衝的分解を基礎としたトリチウム濃縮法を提案した。H
,HT,T
の初期混合ガスを液体窒素で冷却した上記アルミナで分離後、トリチウム成分HT,T
はそれぞれ捕集した。捕集したHTは放出させ、800
Cに加熱したU切削片上に導き2HT
H
+T
の分解反応を生じさせた。分解で生じた成分を再びガスクロ分解した。このプロセスを数回循環して、トリチウムを濃縮した。この方法をまず、H,D混合ガスを使用した予備実験ののち、トリチウムとHの混合ガスで試み、5.0
10
atm%のトリチウムガス(トリチウムを約200MBq含む)を使ったとき、トリチウムはT
として高純度かつ80%以上の回収率で濃縮された。
R.K.Barnes*; E.L.R.Hetheringtone*; 大久保 昌武
Int.J.Appl.Radiat.Isot., 34(3), p.603 - 606, 1983/00
被引用回数:3 パーセンタイル:43.85(Nuclear Science & Technology)医療用Tcゼネレーターを製造するために
Uの核分裂生成物から分離・回収したF.P.
Moの比放射能を求めることを目的として、F.P.
Mo溶液中のMo担体量を示差パルスポーラログラフ法により定量した。Moの担体量は強制滴下水銀電極の水銀滴下間隔(J)2S、水銀滴下量(m)2.5mg・S
、パルス加電圧(
E)50mV、加電圧掃引速度(v)2mV・S
、掃引電位+0.05V~-0.6Vの条件で0.25MHNO
-2.0MNH
NO
溶液中のMoを電解し、-0.25V付近に生成した示差パルスポーラログラムを記録・解析して求めた。Moの担体量から求めたF.P.
Moの比放射能は、平均4.3
10
ci・g
/バッチであった。この値は、F.P.
Moの核分裂収率やUO
ターゲット中のMoの含有量等を考慮した式から求めた比放射能値に対して
7.7%以内で一致した。
源河 次雄; 石川 勇
Int.J.Appl.Radiat.Isot., 34(8), p.1067 - 1072, 1983/00
あらゆる分野への応用で、精度の良い信頼性のあるガンマ線スペクトロメトリー用校正線源の必要性が増加している。我々は、組合せ線源用としてアクリル製の8分割の扇形ホルダーを製作し、ホルダー内に線源を密封する方法を検討した。この組合せ線源は、検出器から検出器半径の5倍以上離すことによりほとんど点線源の形状と見なすことができ、同種あるいは異種の核種の8個までの様々な組合せで使用することができる。さらに堅牢で安全性にもすぐれているコイン状のアルミニウム密封線源としてEuあるいは
Euと
Csを混合し、封入した線源についても言及する。線源製作に使用した
Euの放射能強度は、すでに開発し報告されている4
-
スペクトロスコピック同時計数法により68%信頼限界で不確かさ1%以下で値付けされている。それぞれの線源の応用例など特色と信頼性について検討した。
藤村 卓; 嘉悦 勲
Int.J.Appl.Radiat.Isot., 34(6), p.929 - 931, 1983/00
被引用回数:13 パーセンタイル:91.07(Nuclear Science & Technology)農産廃棄物中のセルロースの酵素法で糖化し、生成した糖を酵母によってエタノールに変換するプロセスに対する放射線の利用技術の一つとして、酵母の放射線重合法による固定化を検討した。特に固定化することによって発酵反応を高速化・連続化することを目的とした。まず、ガラス化性モノマーの低温放射線重合により、種々の組成の多孔性の高分子担体を作製した。この高分子担体に酵母と低濃度のモノマーを浸み込ませ、放射線重合により酵母を固定化した。固定化した酵母のエタノール生産能力の最大値は、固定化物と同様に好気的に培養した固定化しない酵母のエタノール生産能力の最大値の約10倍に達した。固定化酵母の高い活性は480時間以上にわたって持続した。これらのことから、固定化酵母を好気的に培養することによって固定化物の内部で酵母が増殖し、高い活性を持つようになると共に、長期間活性が維持されることが明らかとなった。
佐伯 正克
Int.J.Appl.Radiat.Isot., 34(4), p.739 - 742, 1983/00
中性子照射量の異る黒鉛試料を用い、黒鉛中でのトリチウムの拡散定数を測定した。試料の照射量が増すにしたがって、拡散定数は減少した。実験結果を黒鉛の結晶化度により整理することにより、700-1000Cの温度領域で拡散定数の対数と結晶化度の間に直線関係のあることを見出した。
富永 洋; 和田 延夫; 立川 登; 倉持 義徳*; 天野 豁*
Int.J.Appl.Radiat.Isot., 34(1), p.429 - 436, 1983/00
被引用回数:24 パーセンタイル:89.00(Nuclear Science & Technology)Cf線源からの高速中性子及びガンマ線の透過を同時に利用し、パルス波形弁別能力のある有機シンチレータを用いて、それらを分離測定することにより、不均質大試料における水分・密度の計測を可能にする新しい方法の開発を行った。製鉄工程中のコークスに対して同法を適用し、そのオンライン試験を行った結果、通常型中性子水分計に比し水分測定の精度が数倍以上改善されることが明らかになった。
熊倉 稔; 嘉悦 勲
Int.J.Appl.Radiat.Isot., 34(10), p.1445 - 1450, 1983/00
被引用回数:4 パーセンタイル:50.75(Nuclear Science & Technology)放射線重合法によりセルラーゼの固定化の研究を行った。固定化物の酵素活性モノマー濃度、酵素濃度、酵素固定化物の形状などの固定化条件によってどのように変化するかを調べた。固定化物の形状はペレット状で、その担体の内部構造は多孔性に富んだ構造である。基質は低分子量のセロビオースから高分子量のカルボキシルメチルセルロース、および電子線照射をした紙まで種々なものを使用し固定化物による基質の反応性を調べた。セルロースの固定化物による加水分解性は放射線照射前処理をすることによって増大することが明らかになった。セロビオースの加水分解反応についても固定化物の内部構造の変化によって著しく影響を受けることがわかった。
杉本 俊一
Int.J.Appl.Radiat.Isot., 34(3), p.559 - 564, 1983/00
放射線照射によりCO-H混合気体から化学工業の粗原料を得るための基礎的条件を検討する研究の一環として加圧状態(5
10
Pa)で
線照射し、照射線量、気体組成または照射温度と生成物(炭化水素および含酸素化合物)収量との関係を調べた。
線は電子線とは線量率が異なるので同一線量を与えるためには電子線照射に比べて1400倍の時間が必要であった。このために
線照射の場合には、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒドのような生成物は同時に熱化学反応が進行するので電子線照射に比べて見掛けの収量は低下した。しかし熱化学反応も考慮すれば、5
10
Paの
線照射効果はよう低圧(1
10
Pa以下)の電子線照射効果から説明しうる。